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皿うどんボンバーさん のコメント

今週も配信ありがとうございます!
お疲れ様です。

感想書くのが遅くなってしまってスミマセン(汗)。

「トンデモ見聞録」読みました。

「出羽守」ナイスネーミングだと思いました。
ライジングの今年の流行語大賞(?)にノミネートされそうなくらいに、キャッチーなフレーズですね。

「海外では~」「日本では~」の安直な物言いが、いかにいい加減なものであるかというのを、
泉美先生の詳細な調査を読んで、改めて理解しました。

中でも「スウェーデン出羽守」などは、テレビのコメンテーターとかにも結構いたような気がするなあ、と思いながら、
スウェーデンの実情を読んでいくと、これは本当に大変だ・・・と思いました。
同時に、日本の、世界でも突出して充実した医療制度・保険制度が、自分の中で「アタリマエ」感覚になってしまっていないか、とも思いました。
また、それぞれの国柄や制度に応じて、医療に従事する方々の事情も、当然異なって来ます。

自分自身も、入院の経験がありますし、祖父母の最期の時、両親の入院の時と、
いろいろと文句を言いたいような場面もありましたし、自分以外の血縁の者から実際に文句が出ていたこともありました。
しかし、それも日本の高い医療制度を「アタリマエ」として受けて来たところから来るものも無かったのかな、と今回の連載を読んで振り返ることもあります。
勿論、実際にクレームをつけなければならない場面もありますし、医療ミスや事故は極力減らしていかなければなりません。
その上で、真っ当な批判ならば然るべしかと思います。

ただ、現実の壁というものも確かにありますね。理想論だけでは乗り越えられない現実の壁。でも理想を持って、少しずつ現実を改善させていこうという情熱や努力は勿論必要だと思います。
ただ、イデオロギー的な「男女平等」論だけでは、どうにもならないことは明白です。
女性が働きやすく、子供が生みやすい社会に少しでも変わっていくことは大切ですが、それはイデオロギー固執や出羽守の屁理屈では、少なくともどうにもならないと思いました。


「ゴー宣」・時浦さん特別バージョンを読みました。

「激論!サンデーCROSS」を見て、
「戦争に行きますか?」という街頭インタビューに対して
「行く」「行かなければならないと思う」と答えた若者が多かったことに対して、
私は、呉智英氏の「インタビューにそう答えたって、いざという時にどうするかはわからない」という発言に頷いていました。
今の世論が右寄りだから空気を読んでそう答えているという部分が大きいのではないか、と考えていました。

しかし、8/15の時浦さんのブログを拝読して「間違いなく「戦争論」が日本の空気を変えた」ということを、
リアルタイム当時に戦争論を購入して、夢中で読み耽ったこと、戦争論がきっかけで、今は亡き祖母から戦前や戦時中のことなどの話を聞けたという、
物凄く有難かった、今でも感謝している思いと、素直にもう一度向き合ってみようと考えました。

自分は、戦争論を読む前までは、自虐史観を普通に受け入れてしまっていた、薄甘いサヨクでした。今の言い方で言えば、和製リベラルでした。
私が学生だった頃は、まだ昭和だったので、1990年代の自虐史観の空気の「完成」前でしたが、その空気が醸成されていっている最中ではあったと思います。
SPA!のゴー宣はリアルタイム(単行本が1~2巻くらいが出た頃)で読んで来ましたが、
「戦争論」に出会う前までは、サヨクのままでした。
「新・ゴー宣」で少しずつ、今まで考えて来なかったことを考え出すようにはなってはいましたが、
やはり、各SPECIAL本との出会いは物凄く大きくて、その中でも戦争論との出会いは本当に大きなものでした。

「つくる会」の記者会見の様子は、新ゴー宣でも描かれていたので、懐かしく思い出すところもありましたが、
確かにあの会見の時には、当時の時代の「空気」が現れていました。
これも、ゴー宣を読んでいたから、自分はそれを知ることが出来たのかもしれません。
読んでいなかったら、何となくの雰囲気で流されるままに今まで来てしまっていたかもしれません。

小林先生が、佐高信氏や市民団体数人を、たった一人で相手をして論戦した「異議あり!」(当時のテレビ番組)なども、
時代の空気を象徴していましたね。

しかし、先陣を切って時代の空気を変えた小林先生達が20年前からやってきたことを、今になってドヤ顔で主張するようになった人達の、何と多いことか・・・。

そういえば、仰るように、今の自称保守論壇誌の中心購読者層は、団塊の世代あたりですよね。
1990年代の、年配層が読むようなオピニオン誌は、今の状況とは全然違っていました。

しかし、時代の空気を変えるというだけでも、誰にも出来ることではなく、物凄い偉業なのに、
空気を「真ん中」に持って行くことって、更に並大抵のことではないのですね。
長年、スタッフとして小林先生をサポートして、常に側で見続けてきた、時浦さんだからこその鋭い論評だと思います。

極端から極端にいつも振り切れてしまうのは、日本人の国民性なのか、
それとも今後覚醒することがあるのか、
自分もそんな日本人の一人ですし、今の時代の空気の中で生きている一人ですが、
これからも、ゴー宣に刺激を受けて、考え続けることで、空気に流されない、飲まれない力を少しでも自分の中で育めていけたらと思います。
No.47
77ヶ月前
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第281号 2018.8.21発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「泉美木蘭のトンデモ見聞録」…日本国内の社会問題を批判するときに、比較対象として「海外では…」と他国の例を持ち出して、他国が無条件に優れているかのように賛美する人々がいる。女医問題でも同じで「海外では女医が多いのに、日本では…」と言われるが、果たして本当だろうか?各国のデータや社会保障制度、医療制度を比較検討しつつ徹底解説! ※「ゴーマニズム宣言」…時代の空気というものは、その時代に生きた人にしかわからないところがある。しかも当時を知っている人でもあっさり忘れて「なかったこと」のように記憶を改竄してしまったりするもので、なおさら後世にその感覚を伝えるということは非常に困難なものになってしまう。今の日本は完全に右側に振り切れて「自尊史観」にまで行ってしまったが、『戦争論』以前はどういう空気だったのか思い返してみよう。 ※『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて、一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてくり!」。しーぎゃーびー!!ぽっくんたち、嵐の海の中で漂流中ぶぁい!誰か何とかしてクリ!金で解決できるんなら、いくらでも払いまーしゅ!   【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第93回「『海外では女医が多い』の疑問」 2. ゴーマニズム宣言・第289回「〈空気〉を変えたのは『戦争論』だ!」時浦兼 3. しゃべらせてクリ!・第238回「しぎゃびー! 嵐の海で絶体絶命ぶぁい!の巻〈前編〉」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第93回「『海外では女医が多い』の疑問」 「日本は諸外国に比べて女性医師が少ない!」 「フィンランドでは女性医師の割合が5割。なぜ日本はできないのか?」  日本国内の社会問題を批判するときに、比較対象として 「海外では…」 と他国の例を持ち出して、他国が無条件に優れているかのように賛美し、「それにくらべて日本は未熟で悪辣」と結論づける人々のことを、ちまたでは、その口癖から 『海外出羽の守( かいがいでわのかみ )』 と呼んでいる。  亜種として「うちらの業界ではさぁ~」と、すぐ“自分のいる業界って特別なんだぜ風”を吹かせて悦に入る 『業界出羽の守』 、先進国での複雑化した貧困問題について語っているのに「アフリカでは飢餓の難民が~」と言い出す 『途上国出羽の守』 も本当にやっかいだ。  また、LGBTに関する話を聞いていると“現実はそんなうす甘い恋愛話ばっかりじゃねえよ!”と腹が立ってきて、つい「二丁目ではねぇ~」と言ってしまう 『新宿二丁目出羽の守』 (あたしだよっ!)も最近発見されている。 ■ドラマ見て女性差別と決めつける出羽の守 「20年以上前のアメリカのドラマ『ER緊急救命室』では女性医師が活躍していた。アメリカでは女性にとってERが普通の職場。日本の医療界の男女差別は酷いな」  よっぽど演出がかっこよくて「アメリカ人のたくましい女医、憧れるう~♡」と記憶に残ったのかもしれないが、日本だって 『救命病棟24時』 では松嶋菜々子や松雪泰子が救命医として大活躍していたし、 『ドクターX~外科医・大門未知子』 も超大人気ドラマじゃないか! 『科捜研の女』 に至っては、死体を解剖する監察医のみならず、法医学の世界で働く女性科学者が異常なまでに事件に食い込んで大活躍している。1990年にも 『外科医有森冴子』 が大ヒットしたし、今年10月からはじまるTBS系の連ドラ 『大恋愛~僕を忘れる君と』 は、若年性アルツハイマーに侵された女医の恋愛という、単純に“活躍する”女医像ではない、複雑多岐に渡る設定が発表されていた。     『ER season1』DVDパッケージより  そもそもアメリカはポリコレがすごいから、表現に関しては、男女だけでなく、白人、黒人、スパニッシュなど人種にも相当配慮して配役していると思う。ドラマや映画では理想像を描きながら、白人至上主義との衝突など、現在進行形で大問題が起きているのがアメリカだ。  ドラマの配役だけで、即「アメリカは進んでいる、日本は遅れている」とは決められない。 ■国柄を無視するOECD出羽の守  これは、OECD加盟国の女性医師の割合について、各国を比較した表だ。平均は39.3%。日本は20.4%と低く、21.9%の韓国に次いで最下位である。      最下位と聞くと、反射的に「もうちょっとなんとかならんのか……」と思う。しかし、この表を掲げて日本を「女性蔑視」と叩く前にちょっと冷静になってみたい。 「1位のエストニアは凄い。女性医師の比率が73.8%にのぼるじゃないか。それに比べて日本は……。女性の人権がないがしろにされている」  ……とは、言えない。  エストニアをはじめとするバルト三国は、もともと旧ソ連の影響を受けており、「働かざる者食うべからず」。日本のように「家事という仕事」が認められず、男女ともに「主婦・主夫なんてあり得ない」という感覚の国でもあるが、そこに加えて 社会体制の崩壊が影響して「男性が早死する」という事象 も起きている。エストニアは人口の男女比率が偏っていて、 女性100に対して男性が88 しかいないのだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!