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天丼どんさん のコメント

おどれら正気か?拝見しました。
放送内でお二方が「国はなぜ全国一斉休校をしたのか?」と首を傾げていた姿が印象に残ったので、僭越ながら長文になりますけど自分が知ってる情報を申してみようかと思います。
情報源のアドレスをいくつか提示しますので、もしも気になられましたら一々鉛筆で書き写したりせずにササっと手早くコピペ操作で確認していただければ幸いであります!
結論から申し上げますと、IOC(国際オリンピック委員会)から東京五輪中止をチラつかれた安倍首相がIOCに「感染対策頑張ってるから東京五輪開催させてくれアピール」をするために慌てて全国一斉休校に踏み切った、というのが真相だと思われます。
以下、順を追って説明しますが…。
まず政府は2月25日に新型コロナウイルス感染症対策本部付けで以下のような報告を出しています。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/kihonhousin.pdf
注目すべきは6ページ目の「(3)感染拡大防止策 イ)今後」配下に記載されている「② 学校等における感染対策の方針の提示及び学校 等の臨時休業等の適切な実施に関して都道府県等 から設置者等に要請する。」という項目です。
この日の段階では休校措置はあくまでも、感染拡大防止策の「イ)今後の②」という、検討はされているものの決して優先順位が高いとは言えない状況になっていました。
ところがなんと、その僅か2日後に安倍首相が突然全国一斉休校を要請したのです。
これは明らかに感染症対策本部でそれまで積み重ねられてきた議論をひっくり返すような事態であり、それが事前に感染症専門家と相談した上で決定された要請ではないことは一目瞭然でした。
すると案の定、それを示唆する発言が各所から飛び出してきました。
専門家会議委員の岡部信彦氏「専門家会議で議論した方針ではなく、感染症対策として適切かどうか一切相談なく、政治判断として決められたものだ。判断の理由を国民に説明すべきだ」
https://www.businessinsider.jp/post-208585 (元記事は消去されてしまっていますが、ページ真ん中ほどに引用箇所あり。)
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/201/syuh/s201069.htm (質問主意書でも引用されてますね。)
自民党参議院議員佐藤正久氏「【びっくり、正直驚いた「全国の小中学校・高校に臨時休校要請へ 来週月曜日から 安倍首相が表明」との報道】昼の自民党対策本部会議では、政府からも説明がなかった。感染拡大防止の為の決断だろうが、各自治体や学校の現場、仕事を持つ親も含め、この週末にかけて、各種対応が必要となる。」
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/1232965253157150722
これらの反応に対する安倍首相の返答は相変わらずのらりくらりとしたものでしたが、その舞台裏は直ぐに判明しました。
<新型コロナ>首相、異論押し切り独断 一斉休校要請、決定の裏側
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020030202000151.html
基本方針公表後の二十五日午後、官邸で開催された会議で、全国一律の休校案が俎上(そじょう)に載った。
複数の関係者は、首相腹心の今井尚哉首相補佐官が主導したと証言する。
菅義偉官房長官は「やり過ぎではないか」との認識を示し、官僚ら事務方からも「感染者がいない地域にはとばっちりだ」と異論が出た。

全国一斉休校の原案は今井尚哉首相補佐官なる人物が安倍首相に耳打ちしたことから始まりました。
しかしこの段階では政府内でも異論が続出しており、これが首相に採用される見込みは低いです。
では何故急遽これが採用されたのかと言いますと…。
首相独断、官邸に亀裂 一斉休校要請 菅氏らに不信?決定から除外
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/588052/
風向きが一変したのは26日。
今夏の東京五輪について国際オリンピック委員会(IOC)の委員が、感染が5月下旬までに終息しなかった場合、開催中止の可能性に言及したと報じられた。
首相が、自らのレガシー(政治的遺産)の一つにと意欲を燃やし続けてきた一大イベントを守ろうと、最も近い今井尚哉首相補佐官らが全国一斉休校を献策した。

「IOCの言及」については以下の記事を参照。
IOCからも出てきた東京オリンピック中止・延期論!有力委員が「5月下旬までに判断する」
https://www.j-cast.com/tv/2020/02/26380560.html
昨夜25日(2020年2月)、IOC(国際オリンピック委員会)の最古参の委員、ディック・パウンド氏がAP通信のインタビューに、「東京五輪開催の中止もあり得る」と言及したという。
「ウイルスが制御下におかれることが望まれる。それが先に進まないならキャンセルもあり得る。開催の判断は5月下旬まで引きのばすことができる」と述べ、「現時点では予定通りに行われる見通しだが、セキュリティーやオリンピック村、食事などさまざまな分野の対応が強化されなくてはならない」と注文を付け、事態が収束しなければ「中止を検討するだろう」と推測している。

というわけで、安倍首相は東京五輪中止をチラつかせたIOCに「感染対策頑張ってるから東京五輪開催させてくれアピール」をするために、僅か2日前に決めた基本方針をちゃぶ台返しして全国一斉休校を要請することにした…というのが真相だと言えるのです。
もちろんこの結論が100%正しいとは限りませんが、大筋は大体こんなところであろうと自分は確信しております。
因みに安倍政権はIOCが東京五輪開催の可否をWHOの判断に従うと述べた直後にWHOに複数回に渡って多額の寄付もしておりました。
https://biz-journal.jp/2020/03/post_146701.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57039050Z10C20A3000000/
もっとも、その後の事の経緯は皆さんもよくご存知だと思われますが…。
以上、大変長文で失礼しましたが、これからも小林よしのりチャンネルを楽しみにしてます。
No.236
47ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第356号 2020.5.12発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…新コロに関するわしの意見に対して、書評家・プロインタビュアーの吉田豪がツイッターやネット番組で無茶苦茶な非難をしているという話は耳に入っていたが、わざわざチェックするヒマもないので放っておいた。しかし、その発言内容を聞くと、実に典型的な、ある種の人間の思考パターンが暴露されていて面白くなってきたので、ちょっと分析しておこうと思う。なぜコロナ怖い病に罹った人は、「コロナなんてインフルエンザ以下だ」と言う意見を聞くと猛烈に怒りだすのか?その深層心理が明らかに!! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…テレ朝『羽鳥慎一モーニングショー』は、今週もY軸をかるがるぶち破って指数関数的にトンデモが大爆発中だ。「人を見たらコロナと思え!」「国民全員PCR検査して陽性者を隔離せよ!」との教義はGWもとっくに終わって、週も変わって、5月11日(月曜)になっても勢い衰えることがない。PCR検査の拡充を訴え続けた最後には、想像の斜め上をいく展開が待っていた…! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!コロナ騒動で、マスコミ、国民、政治家のどれが一番罪が重い?今年のインフルエンザの感染レベルはどうなっている?椅子に座りっぱなしの仕事で、腰痛になったりしないの?怪しい人物を見極めるポイントとは?「ハイタッチ」はあり?なし?「感染者を増やして集団免疫を作れ!」と言い切れる自信の根拠は?大阪の吉村知事をどう見ている?科学技術との付き合い方はどうあるべき?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第372回「吉田豪という臆病者」 2. しゃべらせてクリ!・第313回「ウイルスなんて怖くなか!チャマノマスクでお出かけぶぁ~い!の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第166回「『PCR一直線!』まだまだ血道あげるモーニングショー」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第372回「吉田豪という臆病者」  人の本性というものは、いざという時に露呈するものだ。  普段愛想よく近づいてくる人がその腹の底で何を考えているか、頼みもしないのに洗いざらいぶちまけてしまう場面など、わしは何度も目撃している。  新型コロナ(新コロ)をめぐる出来事――ここでは「珍コロ騒動」で定着しそうだが――でも、絵に描いたようなパターンに嵌った者がいる。  新コロに関するわしの意見に対して、書評家・プロインタビュアーの吉田豪がツイッターやネット番組で無茶苦茶な非難をしているという話は耳に入っていたが、わざわざチェックするヒマもないので放っておいた。  吉田はわしにも何度もインタビューをしていい記事も書いているし、わしの雑誌「わしズム」のレギュラー執筆者でもあったから、見て見ぬふりで済ませてあげてもよかったのだが、言っていることがあまりにもひどいという報告も入って来る。  それでその発言内容を聞くと、実に典型的な、ある種の人間の思考パターンが暴露されていて面白くなってきたので、ちょっと分析しておこうと思う。  吉田豪は4月12日、こんなツイートをした。    この切り取り方に既にかなりの悪意があるのだが、これが5000以上リツイートされてちょっとした「炎上」となり、 「ゴーマニズムじゃなく、デマゴーグ宣言のお粗末。」 とか 「万一、自分が罹患してもこういう軽口が叩けるのでしょうか…。」 とか、吉田に焚きつけられてわしを非難するコメントが殺到した。  そして4月20日、吉田はネットの生放送で、雑誌編集者・フリーライターの久田将義と、わしの新コロ論をボロクソに罵ったのだった。  久田は実話雑誌の元編集長で、ゴシップ、犯罪、アウトロー等々を扱い、「日本の裏社会をえぐり出す!」と標榜しているライターだ。  吉田豪も、「アンタッチャブル」な存在と思われているような人まで直撃してインタビューを取るのを得意としており、二人とも「怖いもの知らず」や「男臭さ」を売り物にしている物書きである。  ところがこの日の放送は、二人がそれぞれの自宅にこもって会議ソフト「Zoom」で話すという「テレワーク対談」で、画面は薄暗いわ、音声はプチプチ途切れるわで、ものすごく見苦しいものになっていた。  しかも、ふたりともどうやらずっと外出せずに自粛生活をして疲れ切っている様子で、表情には全く精彩がなく、吉田などは憔悴しているようにも見えた。    もうこの光景が、爆笑である。  わしは新コロなどインフルエンザよりも怖くないと確信しているから、ネット生放送の『オドレら正気か?』でも泉美木蘭さんと密閉空間で、「ソーシャル・ディスタンス」なんてクソくらえの至近距離で濃厚接触してしゃべりまくっているし、泉美さんも全くそれを気にもしていない。   ところが吉田と久田は、新コロが怖くて怖くて家から出られず、いつもつるんで話している相手と顔を合わせることすらできないのだ!  わしは世の中が、いくら自粛が善だとか「うちにいよう、大切な人のために」とか言おうと一切無視してマスクもせずに普通に外出している不良だが、こいつらは普段からアウトローを気取っていたくせに、今はあろうことか、小池百合子なんかの言いつけに黙って従っておとなしく「STAY HOME」している、従順なよいこちゃんに成り果てているのだ!!    番組ではまず吉田が「SPA!」4月14日号掲載の『ゴー宣』の上のコマのわしのセリフを読み上げ、そして言った。 「だから、高齢者は、死んでもいい。しょうがないっ!寿命だしっ!ってね。それよりも、経済を回そうというね、話をしていて」  そんな乱暴な言い方はしていないことは普通に読めばわかるはずだが、吉田はまず、わしがとんでもない暴言を吐いたかのようなイメージ操作から始める。  その上で吉田は、わしが 「命よりもまずはお金」 という考えだと決めつけた上で、こう言ったのだ。 「怯えるよりもまず経済という発想になっていくとね、老人どうせ死ぬんだしという発想になって、この発想の先って、障害者は別にね、救わないでも(いい)みたいな発想と同じじゃないですか、これ。経済的な意味がないなら(死んでもいい)、みたいな発想になっちゃうから、それはやっぱり怖いなと」  吉田豪がここまで幼稚だとは思わなかった。これは「命VS経済」の問題ではない。経済が落ち込めば確実に自殺者が増える。経済も人の命なのだ。ところが吉田はそんなことすら一切理解できず、わしが「津久井やまゆり園」事件の植松聖死刑囚と同じことを言っていると思い込んでいるのだ!  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!