• このエントリーをはてなブックマークに追加

otkさん のコメント

userPhoto
otk
毎週楽しく拝見させていただいています。

TPPについて、
賛成の人たちに聞きたいのは「あなたが相手(米国)の立場だったら、他の国(日本)が得をするために
わざわざ働きかけをすると思いますか?」、もしくは
「そんなに日本の得になるんだったら、何故日本は今までそういった働きかけを
主体的にして来なかったと思いますか?」ということです。
そう仮定してみれば、自ずと答えは見えてくると思うのですが・・・

「ボツ」について。
ネット上での表現や言論の自由については
誰もが世界中の人々に対して、自分の意見や考えを表明できるという点は
インターネットの素晴らしい美点であり、それが画期的なメディアである事に疑いは無いと思います。
しかしながら、本来、それは「自分がサーバを立てて構築したWebスペース、もしくは
料金を払って借りているWebスペースの中において」という大前提がありました。
インターネット黎明期においては、意見表明のためのコストや
自分のWebスペースとインターネットとの境界線は、明白でした。
しかしながら、ネット拡大に伴う広告システムの進化などにより
Webスペースの無料化が進んだことや、ブログやツイッターに代表されるような
システムの登場により、Webスペース相互が複雑に絡み合う事で、その境界線が非常に曖昧になってきています。
それによって、「インターネットというのは、それが自分のWebスペースであろうと
他人のWebスペースであろうと、どこにでも自分の意見が表明できてしかるべきである。」という
ような、壮大な勘違いをしている人たちが大勢いるように思われます。

非常にシンプル考えれば
「小林よしのりラインジング」というコンテンツは、
よしりん企画が相応のコストをニコニコ動画に支払う事でWebスペースを確保して成り立っている訳であり
よしりん企画が金銭的(あるいは精神的)な利益を確保するために
どのような内容が掲載するかは、法律や契約や公序良俗に反しない限り、まさに自由であると思います。
そこには、読者の感想を「全て載せなければならない」理由などは何一つ無く
読者のコメントの掲載可否について、小林先生やみなぼんが特段に気に病む必要は全く無いように思います。
そのような事に先生やみなぼんが無駄なエネルギーを消費するのは勿体無さすぎると思います!
No.51
146ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第15号 2012.11.27発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・ 小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、 AKB48ブームから現代社会を掘り下げる(本当は新参ヲタの応援記!?) 「今週のAKB48」、よしりんの愛用品を紹介していく「今週の一品」、 漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと 紹介する「よしりん漫画宝庫」、『おぼっちゃまくん』があなたの 人生相談に真剣回答!「おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに 生きるぶぁい~」、読者との「Q&Aコーナー」、秘書によるよしりん 観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。 (毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※今週号の「ゴーマニズム宣言」は豪華2本立て!一本目の「TPPについて  簡潔に教えよう」では、選挙の争点となっている「TPP」の陥穽を改めて  わかりやすく論じます!巷の「TPP論議」は嘘ばかり!! ※「ゴー宣」2本目の「『ボツ』が大手を振って進軍している」では、  ネット言論の最大の問題点を徹底的に論じます。ネットの「誰にも  開かれた完全に自由な言論」は本当に素晴らしいのか?「神の見えざる手」  は働くのか?誰も彼もが エセ評論家になっていないか!? ※「前田敦子の卒業後、AKBはどうなるのか?」「ポスト前田敦子は?」  「ブームの終焉は来ないのか?」「世代交代は?」…そんな議論は  もはや意味がない!!「今週のAKB48」は、衝撃的なタイトル  「前田敦子はもう過去だ」!その真意とは!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第17回「TPPについて、簡潔に考え方を教えよう」 2. 今週の一品・14品目「おやつ」 3. 今週のAKB48・第16回「前田敦子はもう過去だ」 4. ゴーマニズム宣言・第18回「『ボツ』が大手を振って進軍している」 5. おぼっちゃまくん人生相談~言われたとおりに生きるぶぁい~   第68悶~第70悶 6. よしりん漫画宝庫・第15回「『角栄生きる』①天下を取る男」 6. Q&Aコーナー 7. 今週のよしりん・第15回「レストラン、『注文力』を巡る攻防」 8. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 9. 読者から寄せられた感想・ご要望など 10. 編集後記 第17回 「TPPについて、簡潔に考え方を教えよう」        総選挙の争点としてTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)がにわかに 浮上してきた。  維新の会、みんなの党は、TPP参加が背骨のような政党である。  自民党も元々自由貿易論者である安倍晋三は参加したいのだろうが、 党内に反対勢力があるので、国益を損なうなら反対、国益になるなら 賛成という国民を馬鹿にした「あいまい路線」で誤魔化している。  民主党執行部はTPPを「踏み絵」にして、賛成しなければ公認しない という話だったが、党内の反対派が多くて、公約では「あいまい路線」 になる模様だ。  前原誠司は相変わらずTPPによって日本を「開国」するなどと言って おり、マスコミでも未だに平気で「開国か、鎖国か?」という言い回し が使われている。  「開国か、鎖国か?」と問われれば、誰だって「開国」と答えて しまうのが、歴史を知らぬ日本人の思い込みだ。   明治維新の開国も、敗戦による開国も、アメリカに武力でこじ開け られた 「屈辱の開国」 であったという認識が日本人にないのが問題 なのだ。         そもそも現在の日本は「鎖国」をしているのか?   決してそんなことはない!   コメやコンニャクイモなど、100%以上の高い関税がかかっている 品目は 全体の4.5%にすぎない 一方、 関税ゼロの商品は既に35.1% に 上っている。   単純平均関税率は4.9% で、EUの5.3%よりも低く、G20加盟国では 12番目。   農産品に限っても21.0% で、韓国(48.6%)、トルコ(42.9%)、 インド(31.8%)よりも低いのである。  これを「鎖国」と言うのなら、世界中の国が鎖国をしていることに なる。  TPPで日本を「開国」しようなどと言う者がいたら、それだけで信用 できない人物だと即断していい。  それは、徹底的に不勉強なのか、確信犯の詐欺師かのどちらかである。  JA全中(全国農業協同組合中央会)を始めとする農業団体はTPP断固 反対を貫いているが、テレビなどでTPPを取り上げる際には、農業団体の 反対を映す一方で、TPPを商機と捉えて賛成している農家も必ず映す。  だが、 農業団体の反対と、一部のTPP賛成農家を同列に並べること 自体が おかしい。 マスコミは相も変らず責任逃れのために両論併記して ごまかすだけだが、これは根本的に、枠組みの見方が狂っている。   農作物には 「贅沢品」 と 「必需品」 がある。  確かに、海 外の富裕層向けに「贅沢品」を生産している農家は、 TPPに よって販路を拡大して売り上げを伸ばせるだろう。  しかし、それはあくまでも少数に留まる。  価格競争を強いられるような分野で、国土の狭い日本の農業がアメリカ やオーストラリアに太刀打ちできるわけがない。自由競争となれば、必ず 負けていく。  関税ゼロになって海外から安いコメがどんどん入って来るように なったら、「贅沢品」の高級ブランド米で生き残るごく一部を除き、 日本のコメ農家は全滅してしまうだろう。  それは、「必需品」の食糧の調達を全て輸入に頼るという、恐ろしく 危険な状況を生みだすことになる。  いついかなる時でも、海外から確実に必要なだけの食糧品が輸入 できるなんて保障は、どこにもない。  どんな食糧輸出国でも、大凶作に見舞われることはある。そんな時、 自国民を飢えさせてでも日本に食糧を輸出するような国など、あるわけが ない。そして日本は輸入が途絶えれば、たちまち飢饉に陥ってしまうのだ。   国境というものが簡単に解消できると思ったら、とんでもないことに なる。 いざ危機が訪れれば、どの国でも当然がっちり国境を閉ざして、 自国の領土 と国民だけを守ろうとする。そこには、徹底した国単位の エゴイズムしか ないのだ。  だからこそ、どんなにコスト的に見合わないとか、輸入の方が安い とか言っても、 食糧自給率は100%を確保しておかなければならない。 これは 目先の経済効率ではなく、安全保障の問題なのである。  しかも問題は、食糧だけには留まらない。   TPPは農業だけではなく、24分野の商品・サービスに渡っており、 あらゆる分野で人・モノ・カネ・サービスを、経済の国境を越えて グローバル に競争させようというものである。       そうなってしまったら、全ての分野で一国が勝ち抜くなどという ことは不可能である。 勝ち抜ける分野もあるだろうが、その一方で、 完全に負けて、 国内では消滅してしまう分野が必ず出てくる。  それぞれの国が勝てる分野だけに特化して、有利な商品だけを生産し、 流通しあえばいいではないかという考えを 「国際分業体制」 というが、 これは非常に危険な発想である。  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!