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希蝶さん のコメント

 感想の続きです。

 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第182回「コロナ『直接死』集計のススメ」
 こういうことが最初の頃に問題になっていないことが不思議でたまりません。いくら未知の事態だと主張する輩がいたとしても、病気には原因があり、ぽっくりいったとしても、人は何となく死ぬこともないだろうし、たやすく死ぬのかもしれないけれども、そう簡単には死なないとも思います。
 とどのつまり、中国が良からぬことをした、そのとばっちりを受けて、我々はこんな苦労をしている、何とかわいそうな話だ、うるうる、という気分をみんなで共同体として味わっていれば、そこがユートピアであるかのように感じるのでしょう。だから、先のよしりん先生の記事のように、恐怖を、非日常を楽しむことができる。とても哀れだと思います。
 自分のことも棚にあげて語ってはならないのだけれども、「被害者ぶる」のはとてもいい気分です。あらぬ噂を立てられて、それが真実でない場合でも、真実だと信じたくない場合でも、「無実だ」と訴えるのは、何かのヒーローになったような気分になるのでしょう。それを同情する人が少しでもいる場合は、自分が正義に見えてしまうから。勿論、伊藤詩織さんのように本当に「危害」を加えられてたのならば訴えなければならないでしょう。
 しかし、その前に何を自分がしたのかを振り返ることもしないといけないのでは、と思います。このコロナの事例については、よしりん先生や木蘭さんが事例をあげているし、この直接死と間接死の問題は、人心を落ち着かせるためにも初めから区分けしないといけないことだったのだから、今からでもそのように報道すべきだ、と言えるでしょう。
 自分がずっと信じてきたことを否定されるのはきついことで、天地が逆転するような感じになるでしょう。でも、そこから新たな視野が開けてくるのではないか、と思います。キリスト教を例にあげるのならば、パウロもイエスの迫害者だったのが、最終的には殉教者になったのだから。
 といったところです。自分でも書いていて、すこしきつい文になりました。「自粛」と言う言葉に当てはまるかどうか分かりませんが、自分もこのライジングを読むのを「自粛」していた期間がありました。前のコミュニティー掲示板で「迷惑」をかけてしまったから。だから、「投稿」も遠慮していたのですが、やはりこうした場に参加しないと、自分は何もしないまま終わってしまうのではないか、とも感じたので、こうして参加しています。どれだけ役に立つのかは分からないけれども。
 また、上記のようにも記しましたが、自分の場合の甘えを言うのならば、「じゃあ、いかなる危害と暴力、迷惑を加えたのか、考えても考えても分からない部分があるので、具体的に箇条書きにして教えて欲しい。討論もしてみたい」とは要求します。それに納得したら、素直に謝るつもりです。

 しゃべクリですが、連続ネタを送ってしまったことをお詫びします。もっと短くできたかもしれなかったです(元ネタ、分からない人、いないですよね)。
 Q&Aの回答、有り難うございました。その「リボンの騎士」御坊家当主にもフランツ王子は現れたのでしょうか?(笑)
 ほかのQ&Aで、ペロリンガ星人の話がありましたが、実相寺昭雄監督の名作です。私にとってもとても印象に残っている話で、宇宙でのセブンの戦闘シーンもその理由の一つです。

 それでは次号を期待します。
No.154
48ヶ月前
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第371号 2020.9.9発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…テレビは、不安や恐怖を煽れば視聴率が取れる。安心感を与えても大した視聴率は期待できない。カルト宗教が人の不安に付け込んで信者を増やすのとまったく同じ理屈だ。そして世の中には、不安を煽られれば煽られるほど快感を覚え、怖けりゃ怖いほど安堵して、一番大げさに怖いと言う人を信じてしまう…そんな人が結構たくさんいるのだ。そういう人々の深層心理とは一体何なのか? ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…インフルエンザでは、ウイルスが直接の原因で起きた肺炎や脳症による死者を「直接死」、二次的な感染症や基礎疾患の悪化による死者を「間接死」と区別してカウントされていた。しかし、コロナではこの区別が行われず、「PCR陽性の死者ならすべてコロナ死」とされてきた。この区別がされていないため、「インフルエンザよりも猛毒」「インフルエンザよりも致死率が高い」という言説でコロナの恐怖が煽られることもある。コロナ統計死者の内訳からわかる驚愕の事実とは!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!ドラマ「半沢直樹」の妻「半沢花」にイラッとするのは何故?「コイツは侮れない」と感じるのは誰?中身のない政治家を見抜くコツは?「先進国における子どもの幸福度」ってどう測っているの?もし安楽死を選べるとしたら、どのタイミングで死を決断する?1000代近く続いたという御坊家、女当主がいたことはある?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第388回「怯えた言論は憐れでしかない」 2. しゃべらせてクリ!・第328回「沙麻代ちゃんとふたり、ぽっくんテレテレぶぁい!の巻〈前編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第182回「コロナ『直接死』集計のススメ」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第388回「怯えた言論は憐れでしかない」  テレビは、不安や恐怖を煽れば視聴率が取れる。安心感を与えても大した視聴率は期待できない。カルト宗教が人の不安に付け込んで信者を増やすのとまったく同じ理屈だ。 『ノストラダムスの大予言』も同じで、上手く恐怖を煽ったからこそ何冊も続編が書けて、売れ続けたのだ。  そんな中で、「コロナは日本ではそんなに怖くない」という「安心感」を唱える『コロナ論』は、どこまで部数を伸ばすことができるだろうか。すでに影響力を発揮している気配はある。これが10万部を超えれば、コロナ脳社会の崩壊が見られるだろう。  産経新聞は9月3日の社説で、新型コロナウイルス感染症について 「今の時点で『日本人はかかりにくい』『重症化しにくい』といった楽観論に走るのは危険すぎる」 と書いている。  そんな産経新聞にしてみれば、『コロナ論』は「危険すぎる楽観論」ということになるのだろうか?  知識人の中にも、 「現実を見る勇気のない奴が楽観主義に走る」 だの、 「不安に耐えられないから楽観主義になる」 だのと批判して、「大したことない」と言っている者を「陰謀論」と決めつける向きがある。  だがこんな非難をしてくる者は、実は自分がコロナ脳に感染して、怖くて怖くてたまらないという心理状態になっているだけである。全く憐れだ。  わしはわざわざ殊更に「楽観主義」を唱えようとして描いているわけではない。国内のインフルエンザと新コロの比較データと、世界各国のデータと、「抑圧策」の国と「緩和策」の国のデータを比較して、多角的に現実を見ているからこそ、これは大したことないと主張して来たのだ。  わしはデータに基づいて、正当な評価をしているだけだ。例えば新コロが「2類感染症」であるSARSや結核、鳥インフルエンザよりずっと弱毒性であることはデータから明らかで、それどころか「5類」の季節性インフルエンザよりも弱いと見られることから、新コロを指定感染症の2類相当から外せと主張してきた。  これがなぜ「楽観主義」になるというのか?  どっちみち分科会も指定感染症の2類から落としたいのだろうが、世論がコロナ脳一色だから、どんな非難が来るか分からず、恐れて決断が出来ないのだろう。『コロナ論』が世論を変えて、後押しするしかない。   わしはあくまでも「科学」で分析しているのだが、コロナ脳に嵌った者は、「恐怖心」を正当化するためだけに「楽観論許さず」となるから、始末に負えない。  最初に自分の恐怖感や不安感ありきで、その感情に合う言説や予言を妄信するばかりだから、「ミラノ・ニューヨークになる」だの、「火だるまになる」という過激な煽り文句に身をすくめてしまう。  そういう人は、 「恐怖におののいている自分は、ひょっとして単なる臆病者なんじゃないか?」 という疑念を抱いているから、不安を煽りまくる言説の方が、自分の抱いている恐怖心は正当なものだと自己慰撫できる。自分は決して臆病者ではないのだと精神の安定を見出す。  挙句の果ては、不安を煽られれば煽られるほど快感を覚え、怖けりゃ怖いほど安堵して、一番大げさに怖いと言う人を信じるのである。  それで、岡田晴恵や玉川徹に人気が出てしまうわけだ。もはや言ってることが正しいかどうかなんて、どうでもいいのである。   出発点がデータではなく恐怖心。しかもその感情の奥底にあるのは、自分の「臆病」を認めたくないというプライド、ただそれだけ。  不安や恐怖を煽られれば煽られるほど、「怖がってもいいんだよ」と臆病な自分を肯定された気になり、それが快感にまでなってしまう。   逆に新コロは大したウイルスではないと言っている人がいたら、自分が臆病者と責められているような気がするから、敵意をむき出しにする。  世の中には、そういう人がいるのだ。しかも結構たくさん。  ある知識人は、「8割おじさん」西浦博を「天才」と称し、このような人がいなかったら「日本は本当に危なかったと思います」と絶賛した。  おそらく、西浦が言った「42万人死亡」の予言など、彼には快感でたまらない名ゼリフだったのだ。だから、西浦の予言が外れたことに批判の声があっても、 「リスクマネジメントとしてはオーバーに行った方が正しい」 などと、屁理屈で擁護するのである。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!