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希蝶さん のコメント

 本当に遅くなりました。今号の感想です。

 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第196回「“スウェーデンは失敗だ”を問い質す」
 移民に言葉が通じず、感染拡大源になる、というのは(将来の)日本でも起こりうることなのかな、とは思いましたが、少なくとも(コンビニ店員とかならともかく)、現状では介護施設に移民が採用されるという事態にはなってはいないので、指数関数的に爆発的な患者増大には至らないのではないか、と理解できました。加えて、民主主義とか共和制といいつつ、私たちはなぜか絶対王政の時代に郷愁を覚えているからこそ、(政治性のない)立憲主義の国王の発言に一喜一憂するのでしょうか。それとも、単純に自分のミスを認めたくないだけ?
 それこそ、「過ちて改めざる 是を過ちと謂ふ」です。
 スウェーデン人のマスクに対する考え方などもとても興味深かったです。信念を持って、自分たちの選んだ道を歩んできた誇りは、そう容易には消えないものでしょう。これからも、どんどん一般に流布している説の誤謬を糾弾して欲しい、と願います。

 ゴーマニズム宣言・第402回「インフルからコロナへの転換」
 仕事場で、ウイルス干渉について語り、インフルエンザとコロナウイルスとでどちらがよいか、という話をしたことがあるのですが、「海外では子供もコロナ患者になっている」「イギリスでは後遺症で苦しんでいる人もいる」という話になり、さらにほかの人に口を出されて話がすすまなくなりたりします。そのたびにもどかしい思いをするのですが、仕事をしているのだから、それ以上は突っ込んだ話はできずにいます。本当に、いらだたしいのですが。
 それはさておき、ほかのウイルスに罹ったら、別のウイルスにかかることはない、というのも、戦国武将のうち、強い方、政治力のある方が生き残れるという話のように、非常に分かりやすい話で、だったら、どちらかと言えば、罹る人の少ない方にかかっておいた方が安全だ、という思想にはどうしてなれないのか、疑問に思います。そして、無理にワクチンを開発し、新型コロナの勢力を弱めたら、その竹篦(しっぺ)返しが来るのだから、自然に、なるように任せた方がいい、患者が痛がるようなPCR検査などせずに、入院すべき患者は入院し、自宅で何とかできそうなら、自宅ですませるという判断でよいのでは、と思います。

 それとも、病院も商売だから、患者を入院治療させたがるものなのでしょうか?そして、現状を是認する病院も存在する、というものなのでしょうか?
 入院、入院と繰り返されると、何だかその方がよいと感じてしまう、それも一種の全体主義で、権威主義?それに左右されてしまうのが、とても歯痒いです。愚かな判断なぞせず、もっとかしこくなりたいです。そう思いました。

 総論
 何か私たちは情報が増えてしまった分、ウイルス、ウイルスと「蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)」状態に陥り、しなくてもいい騒ぎや、無駄な論争をしているような気がします。TVでいうなら、羽鳥や玉川や高木美保などはただゲロゲロ、ミンミンとPCR検査や隔離を繰り返しているような蛙やセミのような存在に見えます。
 マスクの件にしても、何か昔話の護符のような効能があると思い込んでしまっていて、その使用方法についての論議こそなされるべきであり、本質的なものを見失っているようです。結局、日本人は迷信深い国民であって、科学的知見や論理的思考には向いていないのでしょうか?そういう面を補うお雇い外国人が存在すればよろしかったのでしょうが、それも海外信仰なのかも知れないし、かえってグローバリズム脳になってしまうみたいです。
 自虐的にならないで、己の良い面を客観的に振り返る、そういう単純なことができないところに、現代の日本人の病理があるのでしょう。偉そうなことを書いていますが、自分もどこか自虐的になってしまいがちなので、「人の振り見て我が振り直せ」というふうに見ないといけない、ただし、卑下しすぎないように、と思いました。

 論語の言葉をもう一つあげておくと、「人の過ちやおのおのその党においてす。過ちを観てここに仁を知る」とも言います。意味を説明しておくと、「人間の過失はその人物の種類に応ずるものである。それ故、その人物の過失を観察すると、その人物が仁者かそうでないかが分かる」というものです。「彼ら」がどういう人物であるか裁定できる言葉かな、と思いました。

 ハッシュタグ祭り、疲れましたが、非常に楽しかったです。ほかの参加された皆様も、お疲れ様でした。
 来年こそは、コロナなどという下らない騒ぎが収まりますように。そして、皇室関連や、立憲的改憲など、建設的な話が進んで欲しいです。

蛇足:
 私は羽田議員は寿命でなくなったのだと思います。人の寿命はいつ来るか分からない。それが自然の摂理だと思います。
 議員だからといって、人生の優先権を持っているわけじゃない、そんなの、当たり前でしょう。
 それを政治的に利用しようとする輩こそ下衆でしょう。
No.220
48ヶ月前
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第383号 2020.12.22発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…スウェーデンのグスタフ国王が、17日、スウェーデン公共放送SVTのインタビューで今年1年を総括しての感想を求められ、「私たちは失敗したと思う」と発言したことが世界的大ニュースになっている。米英のリベラル系メディアがこぞって「スウェーデン国王が自国のコロナ対策の失敗を認め、政府を批判」という論調で報じ、日本のマスコミもそれらの記事をそのまま翻訳したような形で追従し、またもやスウェーデン叩きがはじまったのだ。グスタフ国王の発言の真意とは? ※「ゴーマニズム宣言」…「コロナとインフルエンザとの比較」は、もはやメディアでも、医師会でも、専門家の間でも、完全なタブーとなっている。そこで今回やりたいのは、「第3波襲来」だの「感染者過去最多更新」だの「医療崩壊の危機」だの「もはや緊急事態宣言しかない」だのと大騒ぎしている現在の新型コロナの流行状況と、ちょうど昨年の今頃のインフルエンザの流行状況との比較である。これまで何度も「新コロはインフル以下」と言ってきたが、その「以下っぷり」は、想像をはるかに超えていた!! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!現時点における国全体の感染者数はどの程度いると予想する?憲法裁判所があったら、今回のような法律無視の政府のやり方に対処できた?なぜ70%もの国民が緊急事態宣言を求めているの?テレビ文化発展の歴史は、民主主義堕落の歴史と重なるのでは?内なるヒーローにがっかりさせられたことはある?東大の研究チームが発表した「GoTo利用者はコロナ発症率2倍」をどう見る?日本のゴジラが復活するにはなにが必要?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第196回「“スウェーデンは失敗だ”を問い質す」 2. ゴーマニズム宣言・第402回「インフルからコロナへの転換」 3. しゃべらせてクリ!・第340回「忠牛ばっふぁ郎登場!猪突モ~進ぶぁい!の巻〈前編〉」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第196回「“スウェーデンは失敗だ”を問い質す」  スウェーデンのグスタフ国王が、17日、スウェーデン公共放送SVTのインタビューで今年1年を総括しての感想を求められ、「私たちは失敗したと思う」と発言したことが世界的大ニュースになっている。 “We have failed.” という一文で新聞記事を調べていくと、ニューヨークタイムズにハフィントンポスト、NBC、ガーディアン、BBCなど米英のリベラル系メディアがこぞって 「スウェーデン国王が自国のコロナ対策の失敗を認め、政府を批判」 という論調で報じ、日本のマスコミはそれらの記事をそのまま翻訳したような形で追従して、6月に起きた 「テグネルが失敗を認めた!」 というデマと同じく( 第170回「“スウェーデン失敗”というねつ造報道」 を参照)、またもや「スウェーデン国王が失敗を認めた!」というスウェーデン叩きがはじまった。  グスタフ国王のインタビューは、12月21日夜に放送される予定の年末恒例の番組だそうで、今回はその一部がコマーシャルのためにチョイ出しされたものだ。  映像が発言ごとに細かくカットされており、1分程度に短く編集されているため、どのような質問に対して発言したのかがわからないが、次のような発言があった。 「私たちは失敗したと思います」 「亡くなったすべての人、多くの家族、そして事業を失う可能性のある多くの経営者の悲しみと悔しさを考えると、それはひどいことだと感じます」 「私はパンデミックの影響を受けたすべての家族のことを知っています」 「この困難な状況でスウェーデンの人々は苦しんでいます」 「亡くなった親族に、別れを告げることができなかったすべての家族のことを私は思い浮かべています。あたたかくお別れすることができなかったという出来事は、重くてトラウマになる経験だと思っています」  これらの発言を、スウェーデンの一部コメンテーターが、「国王がスウェーデンのコロナ戦略を叱責した」と解釈。さらに、「国王が政治的発言をしていいのか!」と国王を批判する人物も現れて、物議をかもしたらしい。  だが、コメンテーターたちの解釈そのものが間違っているのだ。  この件については、 すでにスウェーデン王室から、 国王の発言は「非政治的」なものであり、政治批判ととってはならない と強調するコメントが出されている。  宮廷の広報・報道官であるマーガレット・ソーグレン(Margareta Thorgren)氏は、AFP通信に対して 「国王はスウェーデン全体、社会全体について述べておられるのです。国王のなさっていることは、さまざまなかたちで影響を受けたすべての人々、そして、パンデミックで亡くなった人々に共感を示すことなのです」 と述べた。  立憲君主制をとるスウェーデンで、国王が政治的発言をすることはあり得ない。憲法違反になるからだ。日本で、天皇陛下が人々の苦しみや痛みに寄り添い、慰めるお言葉を述べられることはあっても、「GoToキャンペーン」や「緊急事態宣言」など個々の政策について言及されるわけがないのと同じように考えればよい。  スウェーデンの国王は、国家元首とされており、スウェーデン軍の儀式には軍服で出席するし、特別閣議や情報閣議などを通して国家の中枢に関わっているが、憲法には 「政府が王国を統治し、政府は国会に責任を負う」 と明確に記載されている。あくまでも、儀礼的・国家代表的な権能の行使のみが保障された、象徴的な立場なのだ。  スウェーデンのロベーン首相は、これを念頭に、 国王の発言は、政府がすでに認めていること(高齢者介護施設における死者を防げなかったこと)について確認されたものだ という解釈を示し、 「もちろん、非常に多くの人が亡くなったという事実は、失敗以外のなにものとも見なすことができない」 と、スウェーデンにおける高齢者介護施設の欠点について、改めて認識を述べている。 ●スウェーデンの介護施設の問題  
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!