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希蝶さん のコメント

 感想の続きです。

 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第206回「コロナ失策検証とホテル隔離のスゴイ話」

 何だか同じことしか語れないようで申しわけないのですが、人間の頭はなぜ合理的にできていないのか、情緒的であって、論理的でもなければいけないのに、感情面の恐怖のみが先行していて、理詰めに考えるという機能が麻痺している、というふうに感じられます。感情的な言葉なら、何度も自分も聞いてきたし、一見理論を語っているようでいて、実は人を見て語っている言葉というのも、聞き飽きたような感じです。私に言わせれば、いったいこの人達は何をむきになっているのだろう、と。勿論、この人達の中にはコロナ恐怖症者も含まれています。

1.まず私たちは以下のことを理解すべきでしょう。「ウイルス」は「潜伏する」ものであり、発症するには時間がかかる。このうち、「潜伏する」という情報のみが先行していて、発症の時期の問題が無視されている。だから、若者が老人にうつすから自粛せいという非道な意見がまかり通ってしまい、正常な社会生活を送ろうというまっとうな意見が黙殺されてしまうし、ホテル隔離などという変梃な政策が常識になってしまう。本当に私は、この騒動で人間の常識がこんなにも移ろいやすいものだとは思わなかった、という気分になります。
2.そのホテル隔離にしても、結局のところ「臭いものに蓋をする」で、村八分や差別の臭いがありありと、まざまざと感じさせてくれます。日本人の特色として「穢れ信仰」があり、何か汚れていると感じられるものには近づくな、どこかおかしい人間には距離をおけ、みたいな態度が正当化されてしまっています。それでいて、「水に流す」という発想もあるのだから、矛盾しています。恨の思想を持て、とは言いませんが、責任は責任として、この自粛騒動を煽りたてた存在を糾弾するのは絶対条件でしょう。恐らくそう言うと、加害者同士の「罪のなすりつけ」が起こるのかな。かりに加害者が罪を意識していないのなら、先の言ではありませんが、論理的に説明する必要もあるでしょう。
3.どれだけ時代が移ろうとも、人間は他の存在との接触で情報や感情交流をするのだ、ということも忘れてはいけないです。木蘭さんのあげられたホテルのカップルの話はまさに現代版「ロミオとジュリエット」ではないのでしょうか?

といったような感じです。今回もぎりぎりですみませんでした。

 Q&Aですが、また勝手に思ったことを記します。不快でしたら、謝罪します。

 私にとって「東北新社」とは勇者ライディーンなどの番組を制作した会社であって、あまり不正をするような感じではありませんでした。温泉風呂の入浴で一人だけはいれずにいたら、かえって風邪をひくでしょう。猪木の現状はかなり気の毒です。フィクションだけれども、範馬勇次郎も、老人になったらオーガとか呼ばれなくなるのでしょうか。
 黒岩知事は自分の住んでる県の知事ですが、情けなか、です。あんなのに票を投じたことを一生の汚点と恥ぢます。誰だって、総理になる条件があればやる、という話ですが、皇族になる条件が優遇されるのなら、そうなるのでしょうか(まず、ないと思いますが。現状の皇室バッシングを見ていると)。
 ひょっとすると、皇室バッシングと、政治家・官僚バッシングの根は同じで、高い地位にある人を見ると、自分がその座にかわりに坐りたいと願う、あさましい人間心理が働いているのでしょうか。ならば、マスコミにも受位して、正四位とか従五位とかつけて、その発言に責任を持たせればいい、というのはどうでしょうか?「従五位玉川徹」とか。ちょっとできない相談ですか?
 その「でっちあげ」の話を見ていると、良いにつけ、悪しきにつけ、情報は本人とは無関係に生育させられて、発展させられ、社会や関係者に影響を及ぼすものなのだ、と思います。こういうところでも「水に流す」が常態化している。原罪とか考えない。不思議です。
 5歳児を死なせた母親の心理は、デビルマンのマサル君パニックみたいなものなのでしょうか?母親はすべての子に愛を注ぐ、それが腹をいためてこの世に生み出した成果だ、と自分も信じたいのですが、自分も母親からは随分ひどいことを言われましたし。自分の場合は試練みたいなものと捉えましたが、果たしてどうなのでしょうか。

 つまらないことをぐだぐだ述べましたが、明日の号外版を期待します。
No.184
44ヶ月前
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第392号 2021.3.10発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…山田真貴子内閣広報官が、菅義偉首相の長男が勤める「東北新社」から7万円ほどの接待を受けたことを追及され、辞職した。内閣広報官にまで出世した官僚が、汚職だったのかどうかの検証もされないまま、ただ接待を受けただけでマスコミ大衆から完全に「悪」として袋叩きにされ、失脚してしまったのだ。こんな光景を見て、今後官僚を目指そうとする優秀な若者など出て来るだろうか?官僚バッシングがブームのようになって20年以上経ったが、それがもたらしたものは何だったのか?国家にとって重大な岐路が来てしまった! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…日本のコロナ対策は頭が錯乱しているとしか思えない失策の連続であった。緊急事態宣言の発出に意味はあったのか?散々「ベッドが足りない」「医療がひっ迫している」と脅され続けてきたが、実際はどうだったのか?隔離ホテルの実態はどんなものだったのか?ワイドショーでは決して取り上げられない“スゴイ話”! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!聖火ランナーの依頼が来たら引き受ける?東北新社による総務省職員への接待問題、それほど騒ぐこと?アントニオ猪木や天龍源一郎の現状をどう思う?緊急事態宣言を2週間延長すれば死者数を700人減らせるって本当?スーパーマンの新作映画の主人公が黒人になることをどう思う?経済も人の心も冷え込んで白けた状態での五輪開催は、アスリートも望まないのでは?『うっせぇわ』をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第412回「官僚バッシングの行きつく先」 2. しゃべらせてクリ!・第349回「沙麻代ちゃん、一筆書いたら許してクリましゅ? もっと責めてクリましゅ?の巻〈後編〉」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第206回「コロナ失策検証とホテル隔離のスゴイ話」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第412回「官僚バッシングの行きつく先」  いつもいつも重大なことが起きていながら、マスコミ及び大衆はそれを単なる話題として消費するだけで、片っ端から忘れ去っていく。  そして、これが重大な問題なのだということを、誰ひとり指摘しない。 「SPA!」で描きたいが、他のテーマで描いている時はつい描きそびれ、ライジングでしか書けないこともしばしばある。この話もライジングでだけになってしまうかもしれない。  山田真貴子内閣広報官が、菅義偉首相の長男が勤める「東北新社」から7万円ほどの接待を受けたことを追及され、辞職した。  その接待が、利益誘導につながっていたのかどうかも明らかではないのに、マスコミ大衆は自粛警察みたいに過剰な倫理を振り回して、徹底的に追い詰め、辞職させてしまったのである。  しかもマスコミ大衆はそれだけでは飽き足らず、なぜ菅首相はすぐに山田を辞めさせなかったんだ、また後手後手に回ったじゃないかと批判した。  そしてこの「後手批判」を気にした菅はその後、小池都知事らが要請しようとしていた緊急事態宣言の延長を「先手」を取って発表するという、「後ろ向きの先手」を取ってしまったのだ。実に馬鹿馬鹿しい。  内閣広報官にまで出世した官僚が、汚職だったのかどうかの検証もされないまま、ただ接待を受けただけでマスコミ大衆から完全に「悪」として袋叩きにされ、失脚してしまった。こんな光景を見て、今後官僚を目指そうとする優秀な若者など出て来るだろうか?  かつては確かに官僚が驕ってしまい、接待漬けになって汚職に手を染めた時代があった。  平成10年(1998)に発覚し、官僚7人が逮捕・起訴され有罪判決が確定した大蔵省接待汚職事件、いわゆる「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」はその象徴として強い批判を浴びた。  さらにこれと前後して住専破綻や防衛庁調達本部巨額背任事件、特養老人ホーム汚職事件など官僚不祥事が相次ぎ、これに天下り問題も絡み、官僚バッシングがブームのようになってしまった。  わしが追及に加わった薬害エイズ事件も、官僚バッシングを激しくした要因となったわけだが、わしはこの当時から「単なる官僚バッシングには与しない」と明言していた。  一部に不祥事を起こす者がいたとしても、基本的に日本の官僚は優秀であり、官僚の働きによって日本が支えられていることを否定できるはずはない。  官僚バッシングなど、その実は無能な大衆の単なる破壊衝動の表れでしかなく、そんなことによって、優秀な官僚の足が引っぱられることがあってはならないとわしは考えたのである。  ところが世間では「官から民へ」が合言葉となり、官僚が諸悪の根源だと主張するオランダ人ジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレンの本がベストセラーとなり、官僚バッシングは激しくなる一方で、歯止めがかからなくなってしまった。   官僚には潔癖なほどの倫理観が求められるようになり、接待などまず受けられなくなってしまったが、それでも官僚バッシングは一向に収まらなかった。   とにかく官僚よりも「民」の代表である政治家の方が圧倒的に強くなければならないという風潮が強まり、官僚は政治家の「小間使い」に徹しさせろというような勢いにまでなっていった。  そして一連の官僚バッシングの完成形として成立したのが、 政府が官僚人事を完全に掌握する 「内閣人事局」 だった。  かつての官僚人事は実力主義・実績主義で組織内で行われていたが、これによって実力・実績よりも「内閣に都合のいい人」が出世できるようになり、公務員の権限はもうなくなってしまった。   以前の日本は「政治は三流だが、官僚が一流だからもっている」と言われていた。 そして官僚にもその自負があって、この国は我々が支えているのだという誇りと、我々がこの国のためにやらねばならぬという使命感を持っていた。  だからこそ、東大を出た一番優秀な者は民間企業には行かずに官僚になって、そういう人たちがずっとこの国家を繁栄させてきたのだ。  官僚支配が日本を不幸にしているなどと外人ジャーナリストが唱え、それを日本のマスコミ大衆がありがたがっていたが、実際には「官僚支配」が最も強かった頃の日本は高度経済成長期であり、その頃こそが、日本が一番強い時期だったのである。  それなのに、日本人が自ら官僚をどんどんぶっ叩いて、どんどん日本を弱くしていってしまったのだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!