基礎医学研究者さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
号外 2021.6.22発行 【目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第220回「河野大臣、デマを流す『12人の個人と団体』って誰ですか?」 2. ゴーマニズム宣言・第426回「薬害エイズの拡大版にならないか?」
第220回「河野大臣、デマを流す『12人の個人と団体』って誰ですか?」 前回に引き続き、河野太郎ワクチン大臣のブログ 『ワクチンデマについて』 を検証する。
河野大臣がワクチンデマの報告元として参照しているEUの対外行動庁(EEAS)のホームページを見ると、
「コロナウイルスは、欧州だけでなく国際社会全体を支配しており、世界共通の敵だ。この敵は、グローバルなアプローチと国境を越えた協調によってのみ打ち破ることができる」
という、ジョセップ・ボレルEU外務・安全保障政策上級代表の言葉を取り上げ、目的を達するために欧州の金融機関などを巻き込んで「チーム・ヨーロッパ」を立ち上げ、「世界のどこでもワクチンを受けられるようにする」と宣言している。
しかし、日本人にとってはコロナウイルスは敵ではない。
ファイザーにも、アストラゼネカにも、スプートニクVにも、中国製ワクチンにも、「なんでそこまで無理して私たちがすがる必要あるの?」としか思えないし、勝手にグローバルなアプローチをしてこないで欲しいのだが、河野大臣は、すっかり「チーム・ヨーロッパ」に染まっているのだろうか。
ブログにはこうある。
また、ワクチンに関する偽情報やデマを監視している団体によると、TwitterとFacebookにあるワクチン関連のそういった誤った情報の65%はわずか12の個人と団体が引き起こしていることが確認されています。
中には医師免許を持っているにもかかわらず、デマを流す人もいます。
ワクチンデマを流す目的は、一、ワクチンを批判して、自分の出版物やオリジナル商品に注目を引き寄せて、お金を稼ぐ、二、科学よりも自分の信奉するイデオロギーに基づいて主張する、三、過去に誤ったことを発言したために抜け出せなくなっている、四、自分に注目を集めたい、ということが大きいと言われています。
なんと。ワクチンに関する言説は監視されており、12の個人と団体が特定されているというのか。
「ネット上で特定の企業を非難する書き込みを積極的に行った人は、わずか2.8%にすぎなかった」「ネット掲示板を炎上させていたのは、たった5人だった」など、この手の文言はフェイクニュースや炎上事件を解析する際によく使われる言葉だ。
ワクチンに関する批判的な意見や警戒心を、はなから“ネット上の迷惑現象”と同類のものとしか見ていない姿勢が、すでに偏っている。
それにしても、12の個人と団体って、どこの誰なのか?
コロナ自粛のさなかにおいても、『ゴー宣道場』『オドレら正気か?』などを開催し、各地の会場に満員の聴衆を集めて議論を行い、その模様を会員制サイトのみならず、YouTubeでも無料開放し、さらにブログ等で積極的にワクチンに対する懐疑的意見、検証するべきだという批判を展開している 小林よしのり、泉美木蘭 という個人は 「12の個人や団体」 に入るのだろうか。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
ちぇぶ様
少し前になりますが、今回もラージオの告知、ありがとうございました。以下に、感想を投稿させていただきました。よろしくお願い致します。
・ラジオネーム 基礎医学研究者
・性別 男
・年齢 51歳
・職業 研究職
・コロナ論3第6章の感想
いつも応援しております。そして、チャットには参加していませんが、楽しく視聴しております。
さて、6章の感想でございますが、この章は、「医師会」の会長らが調子に乗っている様子が、実に見事に風刺されていたと思います(きっと5章同様、後世の人がこの章をみたら、「喜劇」にしか見えないのではないかと)。しかし、本章でも言及されていますが、「日本医師会」はあくまでも開業医による団体であって、現在問題となっている感染症指定病院も含めた勤務医の声を代弁している訳ではないのに、やけに影響力を行使しようとしていることが、見事に風刺されております(普段彼らがどういう存在なのかは置いておくとしても、非日常時になぜか出現する、「デマゴーグ」の典型的な例かと)。次に、当時自分は「冬にマスクをしていることの唯一のなぐさみは、インフルエンザの発生を結果として抑えこんだ」と思っておりましたが、この章により自分の浅薄な認識を思い知らされました。そしてこの章の白眉(はくび)は、69ページで医師会会長らの「暴言」に続いて、よしりん先生の「こんなこと言われて従っていたら、かえって健康を害する人がいっぱい発生するんじゃないか?ただでさえ人々はマスク率100%で用心しているんだ!」と小顔マスク(笑)で語ったセリフであり、非常にクールな洞察でありました。だが、残念ながらその後この予想は的中してしまい、私見では、せめて“ゴーマンかましてよかですか?”の後のメッセージが世の中に広まることを祈る次第です。
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