希蝶さん のコメント
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第410号 2021.9.21発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…8月15日、アフガニスタンの首都カブールをタリバンが制圧し、政権を掌握した。タリバンの政権掌握によって、それまで米軍などに協力していたアフガン人は今後迫害を受ける危険が生じ、国外に退避しようと空港に殺到、大混乱となった。その際、イギリスやフランスなど各国の大使や大使館員は空港内に大使館機能を移転し、アフガン人のためにビザの発給を続けるなどの業務をしていたという。ところが、そこに日本の大使や大使館員の姿はなかった。カブールが陥落した8月15日、大使の岡田隆はすでにアフガニスタンから退避していた!そして、駐アフガニスタン日本大使館員12人も17日に全員、英軍機で出国した!現地の民間日本人や、日本関係機関で働いていたアフガン人現地スタッフを全員置き去りにして、大使館員が真っ先にトンズラしたのである!!日本人として信じがたい国辱行為が行われていたということを、決して見過ごしてはならない!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…日本医師会の中川俊男会長が、15日の記者会見で、ワクチンを接種しても、ブレイクスルー感染した人は、無症状・無自覚のまま他人にうつす可能性があるとし、ワクチン接種証明は「感染しない、感染させないことを裏付ける根拠としては不十分」と強調した。「国民の接種率が7割で頭打ちになっている間に、感染が再拡大してしまう」という言説がなんの根拠もなくメディアによってばら撒かれているが、医者もマスコミも「情弱」である!!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!次の総理が「5類に落とす」と言っても国民は発狂して受け付けないのでは?こびナビがSPA!で描かれたことに対して集団訴訟を起こす!?「新型コロナワクチンを接種した方でADEが生じたという報告はない」という厚労省の回答を信じて良い?やはりコロナ死は水増しされておらず、インフルエンザ位の脅威はあるのでは?ワクチンによって経済を正常化させるという動きは現実的なのでは?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第435回「アフガン大使館の恥辱」
2. しゃべらせてクリ!・第366回「たわわわわん♡ 沙麻代ちゃんのお胸が急成長ぶぁ~い!の巻【後編】」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第229回「情弱すぎるワクチン賛美派に経済は救えない」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第435回「アフガン大使館の恥辱」 「かつて 日本人は清らかで美しかった
かつて 日本人は親切でこころ豊かだった」
「どうして どうして日本人は こんなになってしまったんだ」
30数年前、マレーシアの元国会議員、ラジャー・ダト・ノンチックはそう嘆いた(『戦争論2』に全文引用)。
だが、その後も日本人の劣化は止まらず、ついに行き着くところまで行ってしまったという感がある。
8月15日、アフガニスタンの首都カブールをタリバンが制圧し、政権を掌握した。
図らずも8月15日が二つ目の「終戦記念日」となったわけで、これにより20年にもわたったアフガン戦争における、米国の敗北が確定した。
もちろん日本も、同盟国として米国に協力してきたのだから、同じく「敗戦国」であることに変わりはない。
しかもこの時、日本人として信じがたい国辱行為が行われていたということを、決して見過ごしてはならない!
タリバンの政権掌握によって、それまで米軍などに協力していたアフガン人は今後迫害を受ける危険が生じ、国外に退避しようと空港に殺到、大混乱となった。
その際、イギリスやフランスなど各国の大使や大使館員は空港内に大使館機能を移転し、アフガン人のためにビザの発給を続けるなどの業務をしていたという。
ところが、そこに日本の大使や大使館員の姿はなかった。
カブールが陥落した8月15日、大使の岡田隆はすでにアフガニスタンから退避していた!
そして、駐アフガニスタン日本大使館員12人も17日に全員、英軍機で出国した!
現地の民間日本人や、日本関係機関で働いていたアフガン人現地スタッフを全員置き去りにして、大使館員が真っ先にトンズラしたのである!!
もう日本に「杉原千畝」は現れないのだ。
それどころか、かつて杉原千畝のような人がいたことを、日本人として誇ることすらもはや恥ずかしくてできたものではない。
7年前、韓国で旅客船「セウォル号」の沈没事故が起きた際、船長が真っ先に逃げたことをネトウヨ界隈は「やっぱり韓国人は民度が低い」などと嗤っていたものだが、今回は日本の大使館員が全員「セウォル号の船長」になってしまったのだ。
その一方、今回の 韓国大使館の動き はどうだったか。
韓国の駐アフガニスタン大使館員らも8月17日に国外に退避したが、韓国ではカブール陥落前の早い時点から退避を進めており、 大使館員は民間の韓国人全員を退避させた後、最後に現地を離れた。しかもその後、4人の外交官がカブールに戻っている。
雲泥の差という他ない。
韓国の外交官4人がカブールに戻ったのは8月22日で、同日深夜には韓国軍が現地に展開。経由地となるパキスタンの了解を取り付け、韓国大使館などに勤務していたアフガン人とその家族390人の移送を開始した。
カブール空港周辺はタリバンが厳しい検問を敷いており、自力で空港まで行くのが困難だったことから、韓国政府は6台のバスを手配。
こうして韓国関連のアフガン人は25日の時点で全員が空港に集合、パキスタンのイスラマバードを経由して、27 日までに全員仁川に退避した。
その間、現地職員との連絡やバスの早期手配、タリバンとの交渉などは、現地に戻った外交官が行った。彼らが危険を冒して戻ったからこそ、退避は成功したのである。
一方、日本の民間人と現地スタッフを退避させるための自衛隊機が日本を出発したのは8月24日で、明らかに遅かった。
しかも、大使や大使館員は全員トンズラしており、現地で救出作業に必要な調整や交渉事を行う人がいない。
そうこうするうちに26日に空港で爆破テロが起き、移送ができなくなった。空港周辺でテロが起きる可能性については22日頃から米軍が呼びかけており、迅速に動かなければならなかったのに、それを怠ってみすみす退避の機会を失ったのだ。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
〇 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第229回「情弱すぎるワクチン賛美派に経済は救えない」
「情弱」(じょうじゃく)と「惰弱」(だじゃく)が似ていると感じるのは私だけなのでしょうか?いつも「情緒が弱い人」と誤読してしまうのですが。
それはさておき、路上飲みについては、きまりには抜け道がある、という好例でしょう。理想とすることを規則で縛り付けるのは最適な手段かと思いがちですが、縛れば縛るほど、人は面倒臭くない、楽な手段を取るのが常ということなのでしょうか。このワクチンパスポートみたいに、何だかあることを強制すると、「そんなことどうだっていいじゃん」というような手段で、楽しいことをする。アリとキリギリスの童話(本当は蝉だそうですが)では蟻の方があとで勝者になる、という結末になりますが、キリギリス(あるいはセミ)が鳴くのは果たして無駄なのか、人々を楽しませ、心の餘裕を与える効果があるのではないか、その上での蟻のように努力することが大事ではないか、と思うのです。何だか難しそうなことを記してみましたが、要は、快楽と苦労は隣り合わせで、どちらがかけていたり、どちらかが勝っているのではバランスが悪く、病気になってしまう、ということが言いたいわけです。そう考えると、コロナ騒動で日本人がばか正直に自粛したり、ワクチン接種に勤しんでいる姿は蟻のようであり、何の個性もない、集団主義を具現化した姿のように見えます。
アメリカ合衆国で、ワクチンパスポートを禁止している州が多いという話にしても、わたしたちは合衆国が一つの国家であると誤認しているから起こる驚きであり、元を正せばイングランド本国にそれぞれの立場から共通の目的を見いだして独立した連邦なのだ、という認識を持たねばならぬと思いました。アメリカの支配から逃れるには、いっそ、各州の中で日本に同情的な州を捜してみればいいのでは、と思ったのですが、となるとハワイあたりにしかならないのかな、ハワイもパールハーバーと言っているし。
バイデンがファイザー社とつるんでいるという話とか、スマートフォンとかパソナグループなどの話は、資本主義の悪しき面を如実にあらわしているように感じられました。私はワクチン証明書というのもよく分からないし、先日精神科医の窓口でそれを貰おうとしている人の姿もみましたが、所有していると定期券や身分証明書のようなものになるのでしょうが、結局はそれで儲ける人がいるから発行されているだけのことであり、得をしているどころが、損をしているのではないか、という気がします。「神の見えざる手」など存在せず、「人の欲望にまみれた手」によって、良いようにも、悪いようにもはたらくのが資本主義ではないのか、本当に必要なものだけを作り出すには、「公民主義」みたいなものが必要なのでは、と思います。
何だかワクチンの話から外れてしまいましたが、キリギリスの話ではないですが、一見して「無意味と思えるものが心には大切なのではないか」、実はその中にこそ世の中に役立つものがあるのではないか、というふうに思っています。こんな感じです。
とにかくワクチンパスポート反対です。みんなは意味があるように思っているようですが、本当に無意味だけではなく、有害です。一言で言えば、それだけですね。
アフガニスタンの件、もう少しつけたしておきますが、赤川次郎の小説に「善人村の村祭」という話があります。オチを言ってしまうと、善人ばかりの村では、村人は訪問客の望みは何でも叶えてあげるのだけれども、実は訪問客は神への生け贄で死刑囚と同じだった、という話です。日本の世間とはこういうものではないのか、まさしく「栄誉なき蕩尽」ではないか、とふと感じました。だから、大使館員が真っ先に逃げるような愚行が許されてしまうのか、というようなことも思いました。この場合は大使館員の常識、善意の欠如が問題になっているわけですが、彼らとて私的な領域においては善意があるのかも知れない。オリンピック関係者は善意で大会を運営してきたわけで、そのことを海外からも評価されているようですが、一方では、排外主義もあり、ウイルスの変異株が未だに外からやってきたもののように思い込み、県外の移動ですら規制しようとする。これは矛盾するようですが、「善人村の祭り」のようなものなのかもしれない。善意だけでは人間は生きてはゆけない、小さな悪も織り交ぜてゆかないと、「小さな共同体」を守るだけの、大きな悪を招いてしまうのでは、と。
これこそ蛇足だったかも知れません。しかし、後で記すように、こびナビの件と同じで、無責任で、恥づべきこと、昔だったら自尽して罪をわびなければいけないことでしょう。
>>143
こびナビの件、自分も「対談」と勘違いしていました。m(_ _)m
「討論」はもっと真剣勝負ですよね。それをうっちゃって、国外へ逃走してしまう木下の件、無責任で卑劣だと思います。人は自分の発言したことに、「綸言汗の如し」といった態度を示すべきではないのでしょうか。「雨月物語」の「菊花の約」というエピソードを思い出して欲しいです。
それでは今晩の生放送、期待します。よしりん先生も、木蘭さんも無事恢復して放送できますように。応援しています。
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