masaさん のコメント
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第425号 2022.2.1発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…先週はゴーマニズム宣言30周年記念ということで、「ゴー宣スペシャル」の誕生を振り返ってみたが、さすがに「ライジング」はコアな読者が多いから、反響も大きかった。今回はその続き、いよいよ『戦争論』シリーズについて紐解いていこう。SAPIO誌の連載『新ゴーマニズム宣言』で、薬害エイズ運動の総括と入れ替わるように「従軍慰安婦問題」に関するシリーズをスタートさせた。というより、それは運動の総括と地続きだったとも言える。『戦争論』を描くことになった経緯、制作中の裏話、発売後の反響等々、振り返ってみると現在に通じる問題も明らかになった。
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…現在、ワクチンの在庫一掃のために、あの手この手で、「ワクチンを打つべき理由」が流布されているが、実は、3回目接種はあまり進んでいないらしい。低迷する原因として、「モデルナ製ワクチンの副反応への懸念が根強くある」という。そんな現状に焦り、岸田首相はモデルナ製のセールスに必死だ。さらには「副反応への忌避感」そのものを、なんとかしてつぶそうと「ワクチンの副反応は気のせい」などという言説まで登場している。ワクチン安心安全派の流布するデマを絶対に許すな!!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!「意見の対立する人を醜く描くのは卑怯」という批判になんと答える?善意のつもりで無自覚に悪をやっている人達の目を覚まさせる良い手は何かない?テストで赤点を取ったことある?今回のウクライナ情勢をどう見る?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第452回「30周年記念・『戦争論』の経緯」
2. しゃべらせてクリ!・第381回「ミクロのぽっくん、コロナ君と共演ぶぁ~い!の巻【後編】」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第246回「ワクチン副反応は“気のせい”というデマ」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第452回「30周年記念・『戦争論』の経緯」 先週はゴーマニズム宣言30周年記念ということで、「ゴー宣スペシャル」の誕生を振り返ってみたが、さすがに「ライジング」はコアな読者が多いから、反響も大きかった。
今回はその続き、いよいよ『戦争論』シリーズについて紐解いていこう。
なお、前回もそうだが、わしは過去のことは片っ端から忘れていくので、細部に関してはトッキーの記憶で補強している。
新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論(1998.7.10 幻冬舎)
言わずと知れた、「ゴー宣SPECIAL」(細かいことだが、この作品から「スペシャル」の表記が「SPECIAL」になる)最大のヒット作であり、代表作である。
わしはSAPIO誌の連載『新ゴーマニズム宣言』で、薬害エイズ運動の総括と入れ替わるように「従軍慰安婦問題」に関するシリーズをスタートさせた。というより、それは運動の総括と地続きだったとも言える。
もともと薬害エイズの被害者救済が目的だったはずの運動が、左翼に乗っ取られたらたちまちイデオロギー化して、薬害エイズ被害者だけが被害者ではないとか言い出して「永久運動」へと向かった。そしてそうなれば「日本の戦争責任追及」は必ずセットになる。
実際、ラップで薬害エイズを訴えた学生たちに触発されたといって、薬害エイズ被害者の次は従軍慰安婦の救済だと「ロックで慰安婦問題」を訴える若者まで出てきて新聞記事にもなった。そこでわしとしては、薬害エイズ運動に参加した学生たちを、こんなもんに関わらせるわけにはいかないと思ったのだ。
そしてここでさらに重大なのは「従軍慰安婦」って本当に「被害者」なのか? という問題だった。
そもそも「従軍」とはあくまでも軍の命令により軍務を担った「軍属」につけられた名称であり、「従軍看護婦」とか「従軍記者」、「従軍僧侶」などはあるが、「従軍慰安婦」なんて人はいない。そして「慰安婦」とは戦地で兵隊を相手にしていた娼婦だということは、昔の映画などを見ていれば常識のはずだった。
それが「戦争被害者」ということになったのは、慰安婦とは日本軍によって奴隷狩りのようにして「強制連行」されて戦地に送られた少女たちだというデマを、朝日新聞などのメディアが流布して定着させてしまったからで、これも完全な「インフォデミック」だったのである。
慰安婦強制連行デマの定着で、日本における「自虐史観」の全体主義は完成の域に達し、これに異議を唱えようものなら「極悪人」扱いされてしまう空気が出来上がっていた。
そんな中で「従軍慰安婦問題」を扱うに当たって、わしは「両論併記」から始めた。全体主義の中で完全に封殺されているが、実はこんな意見もあるんだよということをまず示したのだ。そうしたら読者の反響は轟轟たる非難で占拠されてしまうだろうから、それをどう説得していくかを考えようという計画だった。
ところがフタを開けてみたら、反響の8割が「強制連行ナシ」の意見で、「アリ」は2割程度、しかも「ナシ」の側が圧倒的に論理的なのに対して、「アリ」は感情的でヒステリックなものばかりだった。
これもまた現在の『コロナ論』を巡る状況とそっくりで、世間の大多数が信じ込んでいる情報がデマだと気づきながら、沈黙せざるを得ない人が世の中には一定数いて、その思いをわしが代弁したことで、我が意を得たりと殺到してくるのである。
それが世間の目には「邪教のミサ」に映ってしまうわけだが。
ともかくそんな読者の反響に力づけられ、わしは確信を持って慰安婦問題をどんどん描き進めていったが、同時に、それだけでは足りないとも感じていた。
わしは薬害エイズ運動や、その前に関わったオウム真理教事件から感じた問題に、解決策を提示しなければならないと思っていた。
なぜ薬害エイズ運動に参加した学生たちは「個」を持てず、いともたやすく運動体に呑み込まれてしまったのか? そしてオウム真理教信者の若者たちも、なぜいとも簡単に「個」を失い、荒唐無稽な教義を掲げる教団に呑み込まれてしまったのか?
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
石原「若年層と高齢者層ではリスクが違うから共存できる人とできない人がいる」
山口「(自分がコロナにかかった経験から)肉体的には共存できるけど感染することが社会的に容認されない空気があるので責任を感じてしまう」
まさにコロナを第2類相当にしていることの弊害ですね。それについて玉川。
「若年層と高齢者でリスクが違うというのはオミクロンだからというわけではなく最初からそうだった。何の医療の施しを受けられずに亡くなった人が約30%」
その数値もどこから算出したのかと問いたいが、医療の施しを受けられないのは第2類相当にしているからだぞ。
そこから分科会で出口戦略を議論するという話。
分科会の小林慶一郎は「①ワクチン接種②検査体制③経口薬の3点セットがあれば出口戦略を描ける」との意見らしい。その3条件についてはやれやれとしか思えないけど、インフルエンザ扱いにしたり全数調査をしなくてもよくなるという見通しを立てていたことは賛同できる。これについて二木は「インフルエンザと違い感染対策をしてもコロナの感染者は出ている。全数調査をしなくなると感染状況を把握できなくなるからインフルエンザ扱いにはできない」と発言。いや、馬鹿みたいに検査しているから感染者(陽性者)が見つかるだけだろう。インフルエンザでこんなに馬鹿みたいに検査していなかったし、それでもインフルエンザ対策はできていたはずなのに。専門家を名乗るのはやめたほうがいいよ。
次いで山口「3点が揃わないと規制を緩められないというのは世界を見ても特徴的。経口薬が大して普及していないデンマークでも緩めているけどそれが世界のスタンダード。施行令でも肺炎を相当程度発症するのが要件だけど肺炎を発症する例は少なくっている」とその要件に疑義を呈するが、二木が言うには、「肺炎の症例は少ないけど高齢者の方がかかると基礎疾患が悪化して亡くなっている例がある」とのことですが、山口の話を全然聞いていないというか意図的に無視しているまさにペテン師そのものでした。
そして山口「命の判断をしたくないのでは」石原「若者と自分のように年を取った人とでは失ったものが違う」と良識的な意見が出てくるのですが、玉川がこのまま黙っているわけもなく山口とのバトルが始まりますが、ほとんど放送事故レベルでした。
玉川「(鼻で笑って)山口さんは世界のスタンダードと言いましたが、それはワクチンと検査を前提にしているのであって経口薬が普及して初めて高齢者の感染を防くことができ出口戦略を描けるのでベースがおかしい」
いや山口は経口薬も大して普及していないと言っていたが完全無視か。
山口「オミクロンでは致死率が低くなっている」
玉川「山口さんは知性の高い方だと思っているのでびっくりですが致死率が低くても感染者が増えれば死者が増えるんですよ」
いやだから第5類扱いにすれば済むと言っているんだが。
山口「コロナの死者は関連死も含めている。そもそも1月、2月は超過死亡が多くなる」
玉川「言葉遊びをしているんじゃないんですよ。コロナで死んだ人はコロナにかからなければ死ななかった」
重要なポイントを言葉遊びと切って捨てる態度に愕然としましたが、「コロナにかからなければ死ななかった」って抵抗力が弱っている人が風邪にかかって死ぬのは自然なことだろ?絶句しました。スタジオも完全に凍り付いていました。
羽鳥も「死者をゼロにするということですか?」と唖然としていましたが、玉川は意に介さず「ゼロを目指すべきなんですよ」と続ける。コロナ以外で死ぬのは仕方ないけどコロナで死ぬのは絶対にダメってこと?もう理解不能。また石原の「その3点に絞るのはどうか」という意見に対して、「経口薬の承認のことで下手なことを言うと承認ができなくなるということも考えられる」とも言っていましたが、お前はどれだけ権力を持っていると思っているんだ。流石に二木も庇いきれず「経口薬に過度な期待はしない方がいい」と言っていました。
ここまで知性の欠片もない発言をしかも人を見下した態度でできる神経が恐ろしくて仕方がない。裏を返せばかなり追い詰められていることの証かもしれませんが。
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