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tuudevさん のコメント

小林先生のブログ
>わしは損得で税金を語らない。
>国家・国民の哲学の視点から経済を見る。

すばらしい。
損得とか細かい手続きとかの視点ばっかりで、、、哲学とか理念とか道徳とか国家観とかの視点をちょっとは話せよ、つまらねーんだよ、ってのは、テレビとか観てると確かにある。

でも、消費税が5%ではなく1%いや0.1%でも「国民の証」か?、とか、住民税とかの均等割りとか平均割の分が「国民の証」に相当するような感じなのか?、とか、そんなこと言いだすと、不労所得はどーすんだとかその分離課税とか、、、上級国民(笑)とか、いろいろと勝手に思い浮かんで来ちゃうんだけど。。。 消費税って日本人のメンタリティーに合わないってことなのかな?、日本人には投資が博打っぽくて合わないとか、立憲主義が合わないとかと似たような感じで?

例えば、政治家の誰かが次のように言ったとする。

「 消費税ゼロにしたとしても、プライマリーバランス黒字化目標とかほざいて緊縮財政してたらダメ。逆に、消費税下げなくても、徴収した税よりも多いカネを国が出して、つまり、取るカネ以上にドカッと出す積極財政で、そのカネで何らかの仕事をしてやれば良い。社会保障費の自然増(高齢化)の分は、自然増だから、そのことを、積極的に財政出動してるぞと言われても困るし、それには消費税をあてがってるつもり(笑)なんでしょ?」

それを聞いた普通の平均的な人は、その中のどの部分に関心を抱くのだろうか? 「財政出動」とかのワードの意味をまず知らない、とかいうことはひとまず置いておいたとして。

上記の中の「何らかの仕事をしてやれば良い」の部分に関心を抱いたとしても、それは「血税をムダな事業に使います」に瞬時脳内変換されるのかな? ムダな箱物とか、グリーンピア失敗とかのイメージ。あとは中抜きのイメージ。どうせムダな箱物にカネ使うのだろうから、カネを国民に直接配れ、、、とか思うのかな。

では、次のように政治家が言ったとしたらどうだろう。

「 ただカネを配るとか、ただ消費税下げるとかではなく、"競争"がある中でみんなが充実感を持って仕事することが重要です。仕事がなされるということは何らかの事業が行われるということで、それによって「国内の」農業も漁業も防衛も工業も土木も思想も文化も法律も福祉も教育も地熱発電だろうが省エネ技術だろうが何でも、とにかく実体をレベルアップしていって生産性を上げ実質賃金上昇を実感して頂きます。ただカネを配る、ただ消費税ゼロにする、ということではなく、国がカネを使います、有意義に。仕事がなされて何かが生み出されるということが肝なのです。よって、「国内を」レベルアップするべく、「いわゆる」国の借金を増やして有意義な事業を行います。事業を長期計画でやりますし、カネはそこいらの銀行でも創造されるでしょう」

上記の中の「"競争"がある中で」の部分が「新自由主義、奴隷使いの思想で」に瞬時脳内変換されるのかな。その時点で心を閉じたりして。「競争」というワードはもはや単純に「新自由主義下の弱肉強食」としてイメージされるものになってる? 「張合」とか「切磋琢磨」も「新自由主義下の弱肉強食」としてイメージされるものになっていったら笑っちゃうな。

政治家はシンプルに、

「自分たち日本人が自分たちを充実化させて何が悪い。一応食ってはいけてるが将来が不安だからカネを使えないのなら、国内の実体を充実化させて安心してカネ使える国をつくろうと試みるくらいのことをしろよ。アメリカまねて格差広げてどーすんだよ、ここは日本だぞ。「いわゆる」国の借金を心配して衰退していく一方のジリ貧じゃ元も子もねーだろ。負債の「数値」より「実体」を心配しろよ。グローバリズムで外国依存になりすぎてると、一旦緩急あれば100円ショップも無くなっちまうぞ、下級国民(笑)どもめが」

と言えばいいのか。 それじゃ投票してくれないか。

「「女性天皇」の実現(歴史的には復活!)」が起きることによる経済効果が楽しみだ。
No.220
28ヶ月前
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第440号 2022.7.5発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…仮にも西部邁門下を名乗る知識人たちが、臆病者の戦後民主主義サヨクと全く同じ心性によって価値相対主義に陥り、誰一人わしの『戦争論』にも追いついていなかったという事実には、唖然とするばかりだ。「表現者クライテリオン」7月号の巻頭コラムには「今回のプーチンの決断を眼にした際に思い浮かべるべきは、〈ヒトラー〉などではなくて、むしろ、追い詰められていった先で暴発した戦前の日本だろう」などと書かれており、「戦前の日本」と「プーチン・ロシア」は同じだと主張しているのだ。言ってることが全て間違っている! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…7月1日、東京都内で熱中症の疑いで301人が救急搬送された。21人は重症だという。たった1日での数字だ。今年は、すでに昨年を上回るハイペースで救急搬送が増えている。さらに重度の熱中症にかかると後遺症を抱えることもある。厳しい暑さの中、未だにマスク着用を徹底している日本人は頭がおかしいとしか思えない。コロナなんかよりもはるかに恐ろしい熱中症の実態を知れ! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…銭湯と、自宅の風呂やホテルに付いているような個室の風呂、どっちが好き?どっちもどっち論の主張の根底にあるのは○○では?「引退」についてどう考えている?中共が台湾に侵攻した際にも「価値相対主義・どっちもどっち論」を唱える識者は現れるの?藤井聡氏らは「西部イズム」を誤解しているのでは?テレビの討論番組に出た経験は何かの糧になっている?聴覚障害を理由に損害賠償額が減額された件をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第469回「ロシアと戦前の日本が同じだと?」 2. しゃべらせてクリ!・第396回「へむむ~っしゅ! 男の涙は武器にならんとでしゅか?の巻【前編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第263回「マスクは本気で危ない!熱中症は恐ろしい!」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第469回「ロシアと戦前の日本が同じだと?」  先週予告したとおり、「戦前の日本」と「プーチン・ロシア」は同じだと主張する「表現者クライテリオン」7月号の巻頭コラムを徹底批判する。  それにしても、仮にも西部邁門下を名乗る知識人たちが、臆病者の戦後民主主義サヨクと全く同じ心性によって価値相対主義に陥り、誰一人わしの『戦争論』にも追いついていなかったという事実には、唖然とするばかりだ。  問題の巻頭コラムで、匿名の筆者(どう見ても編集長の藤井聡氏だろう)は、次のように述べている。   さらに言えば、今回のプーチンの決断を眼にした際に思い浮かべるべきは、「ヒトラー」などではなくて、むしろ、追い詰められていった先で暴発した戦前の日本だろう。 (中略) 戦前の日本がアメリカと衝突する直接の切掛けを作ったのは、「日本の利益線・生命線」であるところの満州――ロシアにとってのウクライナ――であったことを想い出すべきである。そんな過去を持ちながら、今回の戦争を前に、狂気の膨張主義者の所業だと他人事のように批判できてしまう日本人の感覚が私には分からない。  えらそうに言っているが、言ってることが全て間違っている。  プーチンが戦前の日本と同様に 「追い詰められていった先で暴発した」 なんてことは、断じてない!!  確かに戦前の日本は、経済制裁によって極限まで追い詰められた末に戦争に踏み切った。ただし、わしは決してそれを「暴発」とは言わない。  日本は「ABCD包囲網」(A=アメリカAmerica、B=イギリスBritain、C=中国China、D=オランダDutch)と呼ばれる対日経済封鎖網によって対外資産を凍結され、さらに石油やゴム、タングステン、ボーキサイトなど、生活必需品の原料となる資源をことごとく禁輸され、徹底的に経済を締め付けられた挙げ句に開戦を決断したのだ。  だが、 ロシアが欧米から経済制裁を受けたのは 「開戦後」 である!  ロシアが経済制裁で追い詰められて開戦したという事実は一切ない。  たった4,5カ月前の出来事の前後関係も分からないのだろうか?  戦前の日本がアメリカから受けた経済制裁の中で、致命的だったのは 「石油全面禁輸」 だった。  石油のほとんどを輸入に頼る日本では、 「石油の一滴は血の一滴」 と言われていた。石油備蓄量は平時で2年分、戦時で半年分しかなく、これを使い切ったら軍も産業も全てが崩壊する。日本はまさに国家存亡の崖っぷちまで追い込まれたのだ。   それに対してロシアは、 世界第3位の原油産出国 である!!  ロシアはウクライナ侵略後に強力な経済制裁を受けても、「石油輸出」をカードにして欧州に脅しをかけ続けることができて、今も石油で1日10億ドルの利益を上げている。   これでどうして、戦前の日本と現在のロシアが同じと言えるのか?  これだけでも、あまりの狂いっぷりに大爆笑である。  だが、藤井氏の歴史認識の誤りはこれに留まらない。あまりに多すぎて手が付けられないほどだが、なるべく丁寧に解説していこう。   対米開戦前、日本・東条英機内閣は戦争を回避すべく、アメリカに「甲案」「乙案」という譲歩案を提出した。 「甲案」の概要は以下のとおりで、軍の猛反対に抗して東郷茂徳外相が必死にまとめたものだった。   1.日本と支那の間に和平が成立した際は、支那に展開している日本軍を2年以内に全面撤兵させる。  2.支那事変が解決した際は、「仏印」(フランス領インドシナ=現・ベトナム)に駐留している日本軍も撤兵させる。  3.通商無差別待遇(自由貿易)が全世界に適用されるなら、太平洋全地域と支那に対してもこれを認める。  4.日独伊三国同盟への干渉は認めない。  後の「東京裁判」において、アメリカ人弁護人・ブレークニーは 「日本の真に重大な譲歩は東条内閣が作成した『甲案』であり、『甲案』において日本の譲歩は極限に達した」 と言っている。  そして東条内閣は「極限の譲歩」をした上さらに、甲案での交渉が決裂しても、 日米開戦だけは防ぐための暫定協定案として「乙案」も用意していた。 その概要は以下のようなものである。   1.蘭印(オランダ領東インド=現・インドネシア)での物資獲得が保障され、アメリカが在米日本資産の凍結を解除し、石油の対日供給を約束した際には、南部仏印から撤退する。  2.更に、支那事変が解決した際には、仏印全土から撤退する。  経済制裁さえ解除されれば撤退するというわけで、つまり日本の南方進出はあくまでも経済的問題のためであり、 「領土的野心」はないという意思の表明だったのである。  ところが、アメリカは「甲案」「乙案」を一顧だにせず、それまで積み重ねてきた日米交渉の経緯も全て無視した 「ハル・ノート」 を突き付けた。その概要は以下のとおりだ。   1.日本軍の支那・仏印からの無条件撤兵。  2.支那における重慶政権(蒋介石政権)以外の政府・政権の否定(日本が支援する南京国民政府=汪兆銘政権の否定)。  3.日独伊三国同盟の死文化(独伊両国との同盟を一方的に解消)。   つまり、日本に対して明治以降大陸に築いた権益の全てを放棄せよと迫ったわけである。  これは、後に「東京裁判」で パール判事 が、このようなものを渡されたら 「モナコやルクセンブルクのような小国でも矛をとってアメリカと戦ったであろう」 と評したほどのものだった。  しかも、これを渡したら戦争になるということはアメリカの側も百も承知で、ハル国務長官は「ハル・ノート」を日本側に手交した後、スチムソン陸軍長官に、 「私は日米交渉から足を洗った。今や、この問題は貴方とノックス(海軍長官)、すなわち陸海軍の手中に落ちた」 と言った。  ハル・ノートを渡したらもう交渉はなく、あとは軍隊の仕事だと分かっていたのである。   さて、ロシアは戦争を回避するために「甲案」「乙案」を出したか?   アメリカはロシアを開戦に追いこむために「ハル・ノート」を突き付けたか?  そのようなことは一切なかった。   ロシアは一方的に軍を展開し、戦争回避のための外交交渉など何ひとつやらず、問答無用で侵略を始めたのだ。  また、日本は米英に「宣戦布告」をして(米国への通達が遅れるという大使館のミスはあったが)戦争を行ったが、ロシアはウクライナに宣戦布告もしていないし、「特別軍事作戦」と称して未だに「戦争」であることすら認めていない。  どこをどう探しても共通点が見つからないではないか!  そして何よりも、この立論の根本である 「日本にとって満州が『生命線』だったのと同様に、ロシアにとってもウクライナが『生命線』である」 という主張が、根本的におかしいのである。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!