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希蝶さん のコメント

 本当に、ギリギリです。何してたんだ、自分。暢気に旅行の写真をツイッターにあげてるんじゃない…^_^;
〇 ゴーマニズム宣言・第470回「怒りのデスロードだぜ!」
 やはり、ふぢゐさんたちの意見には首をかしげざるを得ない、突っ込みどころ満載だな、といった感じです。まだ、「クライテリオン」、読む暇がないのですが…。

 よしりん先生のご意見はすべてごもっともで、そんなに述べることはないのですが、こういうことは言えると思います。北米の場合、アメリカ合衆国の隣国はカナダであり、メキシコ、(あるいはアラスカと隣り合うロシヤ)であって、隣国が領土が大きい国なので、(経済力などはともかく)「対等」な感じはすると思うのです。ヨーロッパの場合は、ロシヤが脅威かもしれないけれども、すべての国が「合従」すれば何とかなるでしょうし、また歴史上においてもそうしてきたし、時にはロシヤの軍事力を利用して生き延びてきた国もあったわけですよね(うまく行かなかったのは、近代のポーランドや、ロシヤ革命後の旧ソ連構成国、さらに第二次大戦直後の東欧諸国やドイツでしょう)。
 しかし、極東では、日本が古くから領土を接してきたのは支那の各王朝や朝鮮半島、加えてルネサンス期以降から領土拡大を続けて、アジア・黒海沿岸・ヨーロッパにまで拡張したロシヤであって、そこからは「対等感」は生まれるはずもなく、大国の国力の差から来る「圧迫感」の方がおのづから大きくなるのは当然と言えるのではないか、と思うのです。地政学的なものがそこまで異なるのだから、外交対策が欧米などと異なるのは当然で、そのことを考慮した上で、国防とか国際協調を考えないと、欧米のやりかたをそのまま日本に当てはめるととんでもない勘違いをするのではないか、と思います。うまく記せないですが、そんなところです。

 また、恐らく、藤井氏たちの頭の中には、「南京事件」だけではなく
「湾岸戦争で石油が流出して、海鳥が油まみれになっている写真」
のこともあるのでしょう。けれども、あれもやらせだと比較的はやめに解明されたのは、多分衛星写真があってのことですよね?科学は日進月歩と申しますが、似たような条件でも、異なった解釈が必要な場合もあるのだと推察します。
 ちなみに、この事件について、昔、自分のカウンセリングを(一番最初に)担当していた人が「海鳥事件」について、「石油を海に流せばそういうことは起こるんじゃないか」という意見を表明していました。その人は「新ゴー宣」第9巻の第110章のチベット浄化の出だしについても『客観性がない』と一笑した人なんですが(何でも、密教の滝のシーンのカットとかが作者の主観のみによるもので、説得力がない、ということなんです。『ゴー宣』がエッセー漫画ということに思い至らなかったのでしょうか)、海鳥の話だけについて言えば、「常識」を持ち合わせた人だったのかも知れない、と思いました。

 あとは、日本の隣国である国の戦争行為に対して、あまりにひとごとのように見ようとしているのか、といったところでしょう。

 ところで、くり返しますが、くだんの「クライテリオン」はまだ読めてないんですけれども、別のところに井伏鱒二の「山椒魚」のことが載ってまして、これも、うーんでしたね。そんなふうに「山椒魚」を読んだことはなかったな。山椒魚は日本企業同士の迎合の成れの果てなんでしょうか?住んでる場所が安楽で、知らず知らずに自由を奪われていたのでしょうか?山椒魚は知らぬ間に意見表明を封じられていた知識人の姿であり、魚とかエビとかは何も知らない一般市民の姿だと教えられてきましたが。あまりひねくれた味方をするのは、「思考訓練」にはなるかもしれないけれども、あまりよろしくないように思いました。
 とりあえず、「クライテリオン」、せっかく購入したのではやめに読みます。以上です。
No.198
28ヶ月前
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第441号 2022.7.12発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…前々回・前回に続き「表現者クライテリオン(7月号)」のウクライナ戦争に関する論評の批判である。この特集の冒頭に収録されているのは藤井氏と元外交官・東郷和彦氏のオンライン対談である。しかしこの東郷氏は外務省時代、鈴木宗男の下僕のような存在で、北方領土の「二島返還先行論」という売国策を推進していた張本人であり、その発言は、以前から「ロシアべったり」だとさんざん批判されてきたのだ!「第三者」として「冷静に」「淡々と」見ることが重要と言いながら、完全にロシア側のプロパガンダに乗っかった、デマと陰謀論だらけの対談を徹底批判する!! ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…世界3大通信社である、英ロイター通信、米AP通信、仏AFP通信をはじめ、PCRをやめて集計を終えた国が増えているが、日本では毎日感染者数が発表されつづけ、陽性者数の推移を表示したサイトがいまだに重宝されている。そんなマスク村・日本では、とうとう学者からこんな発表が登場した…〈豪雨時のマスク避難はアリかナシか?〉…そんなことわざわざ実験などしなくても常識でわかりそうなことだが、大真面目に研究している学者がいるのだ。コロナを煽るのではなく、水辺でのマスク着用の危険を煽れ!! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…小学生くらいの子供がいたとしたら、マスクを外させるために学校や教育委員会とどのように戦う?「日本はロシアとウクライナの交渉の橋渡しをして停戦に尽力すべき」というのは可能だと思う?クライテリオンの藤井氏らは、むしろ西部邁氏の後をしっかり継いでいるのでは?日本のNATO加盟は可能?安倍晋三氏が殺されたことに同情していない自分はオカシイ?統一協会を野放しにしていた行政にも責任があるのでは?安倍晋三氏の国葬をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第470回「怒りのデスロードだぜ!」 2. しゃべらせてクリ!・第397回「へむむ~っしゅ! 男の涙は武器にならんとでしゅか?の巻【後編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第264回「取り残されたマスク村・日本のヤバさ」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第470回「怒りのデスロードだぜ!」  あんな事件が起きてしまった以上、安倍晋三や統一協会について書かないわけにはいかないのだが、それは次回以降にする。  それよりも先に、前々回・前回と続けている「表現者クライテリオン」7月号のウクライナ戦争に関する論評の批判を済ませなければ、これがすっかり霞んでしまいかねない。これだけは、どうしてもやらねばならないのだ。  同誌は「『ウクライナ』からの教訓」と題して約100ページにもわたる特集を組んでいるのだが、ライジングで2回書いても、まだ藤井聡編集長による巻頭言と、藤井氏が筆者であろう匿名の巻頭コラムしか批判できていない。それほどまでに酷いのだ。  今回はようやく特集そのものを扱うことができる。その冒頭に収録されているのは、藤井氏と元外交官・東郷和彦氏のオンライン対談である。  わしは藤井氏らと本を出す予定だったが、「オンライン」で話して作ると言われたので断った。しかし藤井氏にとってはオンライン対談での記事づくりは普通のことらしい。  対談の冒頭、藤井氏はこんなあいさつをする。   このたびはお時間をいただきまして、ありがとうございます。我々『表現者クライテリオン』は、東郷先生もお付き合いいただいていた西部邁先生がつくられた『発言者』『表現者』の後継の雑誌としてやっております。  わざわざ「我こそは西部邁の後継者なるぞ」と宣言してから対談を始めることに違和感を覚える。権威主義的な態度に見えて、つい顔をしかめてしまった。クライテリオンは皇室論にしろ、ウクライナ問題にしろ、西部の思想を受け継いでいるとは到底思えないから、なおのことそう思わざるを得ない。  続けて藤井氏は、対談の趣旨をこう説明する。   今回の企画は「『ウクライナ』からの教訓」です。テレビ・新聞・雑誌を見ると、「ロシアの軍事侵攻は許されざる暴挙であり、ロシアが全面的な悪でウクライナが完全に被害者である」という勧善懲悪のストーリーになっています。  それで何も悪くないはずなのだが、藤井氏はそれにこう異議を唱える。   もちろん、そういう側面があることには同意するのですが、それ以外の様々な文脈もあることもまた事実です。そうである以上、アメリカ・ウクライナ側の激しいプロパガンダ戦も割り引きながら、第三者の視点で冷静にウクライナとロシアの戦いを眺め解釈し、淡々と教訓を引き出していく必要があります。  要するに、 「『ウクライナ=善、ロシア=悪』以外の視点もある」という「価値相対主義」 を言っているのだ。  だが、そんなことを言い出せば、これは間違いなく前々回に詳しく批判した 「どっちもどっち論」 に行きつく。 ( https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2106378 )  それは確実にロシアの「悪」から目をそらし、ロシアの味方をする結果となる。そう批判されるのが分かっているから、藤井氏は 「もちろん、そういう(勧善懲悪の)側面があることには同意するのですが」 という逃げの一言を用心深く、忘れずに入れておくのだ。その学校秀才優等生的臆病さには、もう笑うしかないが。  そもそもロシアの国際法無視、ウクライナ侵略というあまりにも明らかな事実を目の前にしながら、なおも 「第三者の視点で」「冷静に眺め解釈し」「淡々と教訓を」 なんて呑気なことを平気で言っていられる藤井氏は、日本人としての立場を完全に忘却しているとしか思えない。   日本とロシアの間には未だに第二次世界大戦の講和条約も締結されておらず、北方領土を不法占拠されたままである。  ロシアは日本にとって「敵国」であり、しかも「隣国」である。ロシアに侵略されているウクライナのことは 「明日は我が身」 として見なければならないのだ。 それを全くの他人事のように「第三者の視点」だの「冷静に」だの「淡々と」だのと言えるのは、価値相対主義に芯まで染まって、日本人としてのナショナリズムを完全に失っているからである。   ナショナリズムのない保守なんて、ありうるのだろうか?  そんな藤井氏は、北方領土問題に関してはこう言っている。   しかも、日本はロシアとの間で北方領土問題を抱えています。そうした関係がある中で、単に欧米と同じ論調でロシアを非難し、ウクライナを支援するだけでは適当とは言い難いように思います。  何を言っているのだろうか? 北方領土問題があるからこそ、ここは欧米と歩調を合わせてウクライナを支援し、ロシアを追い込むべきじゃないか。 ロシアが徹底的に弱体化した時にこそ初めて北方領土返還のチャンスが生まれるはずであり、むしろ領土拡張に意欲を燃やす「帝国主義化」しているときに、北方領土を日本に返すなんて、100%ない! 今回に関しては欧米と協調すること日本の国益になるのだ。 ところが、藤井氏は決してそうは考えない。むしろ欧米とは違う論調を探るべきだと思っている。  藤井氏は、どの立場にも立たずに高みに上り、「第三者」として「冷静に」「淡々と」見ることが「中立」で「客観的」で「知的」な態度であり、これこそが知識人たる態度だとでも思っているのだろうか? だとしたら、あまりにも単純で幼稚な感覚だと言うしかない。  以上、疑問だらけの前口上を述べた上で、藤井氏は本題に入る。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!