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.      る       .さん のコメント

国民的アニメ『サザエさん』は子どもの頃はよく観てましたが、いつしか観なくなって、関心もなくなりましたので、
今回は大変勉強になりました。
そうか!革新的なのはあのヘアスタイルだけではなかったのか!と。タラチャンガケイゴデハナスノモ…( ॣ•͈૦•͈ ॣ)カクシンテキトイウコト?

私の家は、両親が仲が悪かったので、
『サザエさん』とか『ちびまる子ちゃん』とか、母親不在の設定だけれど海外ドラマ『フルハウス』とか、ダウンタウン松本人志の『松本レンジャイ』とか、
家族が仲良く食卓を囲って、時には親類や友人や職場の同僚を誘って団欒とした風景、
うちの母は羨ましそうに観ていたのを思い出します。

けれど、ああいう大家族が和気あいあいとした風景なんて、もはや昭和の遺物なのですねぇ……。
同じ国民的アニメでも、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『天才バカボン』、パパハバカデモ…(´oั ₃oั๑)イッコクイチジョウノアルジ…
そして『おぼっちゃまくん』も、そういえば核家族か……。


過去は二度と手に入らない。
だからどんな宝石よりも美しい輝きが人を魅了するのだと。アッシダッテ…~(( つД≦。)°。コロナマエニモドレタラ ドンナニカ。。。

デンマークの作曲家カール・ニールセンの歌劇『仮面舞踏会』、
18世紀の新しい民主的な考え方の象徴であるという“仮面舞踏会”で、主人公レアンダーは恋に落ちる。
しかし、レアンダーには親が決めた、顔も知らない許嫁がいたので、
保守的というか頭の古すぎるレアンダーの父イェロニムスは激怒し、こんな歌を・・・

「仮面舞踏会が催されるようになってから、町中がひっくり返ってしまった。
飲酒、ギャンブル、遊技、売春、反抗、暴力、殺人が、地獄の花のキノコのように増殖している。…
…何という時代だ!何という悪行だ!私はとても不幸な父親だ!仮面舞踏会め!
かつて街頭に平和があった頃、夜回りが午後9時を知らせないうちに、街灯は消され、店が閉められ、誰もが夕食の席についていたものだ。
紅茶もチョコレートも、喫茶店もなかった。仮面舞踏会め!

平穏な日々は去ってしまった!
かつては私は振る舞い方を知っていた。
夫、妻、娘、息子、信頼できる召し使いや女中。…
…若者が問題を起こすこともなく、いつも『お父様はどう思われますか』と尋ねられたものだった。
仮面舞踏会め!今では誰もが平等だ。
勇気を出せ、イェロニムス!どうにかなる!」


この親父のように、自分らがたまたま「そうあるべきだ」と刷り込まれて育ってきた、その時代のものの考え方こそが、古来より続いてきた「伝統的価値観」と勘違いして、
それを脅かす「仮面舞踏会」のようなものを「頽廃の象徴」として警戒するあまり、その警戒心こそが「保守的姿勢」と思い込み、その価値観を美化し過ぎて、
本当は全然「伝統的」ではない、ただの幻想に過ぎないのに、それこそが正しい人の道と信じて、幻想にすがって人の世の無常に頑として抵抗し続ける自称保守・・・
「老害」というしかないですな。ロシアトオナジク…๛σ(=″=;)オジイサンガクソバカノセイデ……

同様に「男系固執」もまた、この悲しいことだらけで閉塞感漂うこの日本に新しい道を拓く、
その象徴となるであろう「愛子天皇」を、
「頽廃の象徴」と信じこんで妨害・阻止しようという「老害」か。ノウミソノコウシンリョウ ミバライナノニ…(∵;)カレーシュウタダヨウノハ コレイカニ?
そしてそれが「怨念」「呪い」となって皇室に取り憑いてしまって、にっちもさっちもいかなくなっているのが、今の現状と……。


ウッカリ アマノイワトヲトザシテシマッタト……|||(。Д°;)(。Д°;)|||オートロック サイッシュネェ……ミタイナ?


今週の『ゴー宣』「愛子天皇論」の長島明久議員や、「論破祭り」で狂乱中の小野寺まさる、
彼らの意見をこうして見れば、
いかに彼らが本当に「血」しか見ていない、「血」でしか論じていないということがよく分かります。

「皇統」よりも「血」!「憲法」よりも「血」!「魂・エートス」は血にこそ宿っているんだ!「女の血」は不浄だからダメ!と。
彼らにとって、「男系の血統」こそが「皇室の尊厳」であり、「皇室の聖域性」であり、「神聖にして侵すべからず」のものと。
そりゃ我ら…というかまともな人となら誰とも、話が噛み合うわけがないですな……。チノソムリエ…?a(; ꒪˘꒪)アナタ キュウケツキノマツエイデスカ?ミタイナ??

「天皇が不在になっても、皇位継承者が0になっても、時間かけて議論して、相応しい男系男子が即位すれば、皇室は続けられる」とかって、
それって革命じゃないか!と。みんなそう感じるだろうよと。
呪われし「天皇は血の器論」ここに極まれりですな。オラァマジデ…⧛(´°щ゜`;)⧚ブッタマゲマシタダヨ…


彼らがなぜそんな奇怪しな感性・価値観でしか天皇・皇室を見れないのか?論じれないのか?
何故竹田恒泰や統一協会のフィクションに乗せられっぱなしなのか?
なぜ我々が「保守すべき」と言っている「皇室の聖域性」が理解できないのか?

思いますに、彼らは「天皇・皇室・皇族」の「聖なるオーラ」みたいなものに触れたことがないのではないか?と。
直にそうでなかったとしても、まともな感性や想像力があれば、テレビの画面越しとかでも分かる伝わると思いますが、
残念ながら、分からなかった人たちということなのでしょう。

そんなんで、言論人ぶって皇室論とかやっているんだから、本当にこの国のプロって何なの?と……。
我々は素人でも、常日頃よしりん先生から「小林よしのり」というプロフェッショナリズムを学ばせて頂いておりますから、
「表現者となって、素人の常識感覚で悪貨を駆逐せよ」、
よっしゃ!やったろうじゃん!やったりますとも!やったるでぇ~!ですけどね♪フン!フン!ハッ!ハッ!…✰⋆。:(๑•̀″Ψ•́)و゚・*☽アッカハ クチクセーヨ!…

ということは、もし彼らが直に天皇陛下や愛子さまにお近づきになるような機会があれば、
その神聖なオーラを直接体感することがあったなら、
それでもし故・安倍元首相のように、統一協会に帰依しているとかでないのならば、
もしかしたら「ときめき」によって浄化され、今週の「愛子天皇論」中程と最後で男野系子が見せたような、
「言わせておけばこんのやろ~~~、ごちゃごちゃと耳障りなことをまあベラベラベラベラ、ったくうるせ~なあ!」みたいな顔をすることもなくなる???アノゼツミョウナヒョウジョウ…ꉂꉂ(ᵔ▿ᵔ*)モウ タ~マリマセンワ~♪


ともかく、「伝統的家族」にしても「血」にしても、
フィクションを現実のものと思いこんで、狂ってしまって多くの人に迷惑かけるというのは、まさにセルバンデスの『ドン・キホーテ』ですな。
我らは「銀月の騎士」となって、彼らを正気に戻すことこそが「人の道」というやつ??

けれど、自称保守・男系固執派はドン・キホーテのように、騎士道の本を何冊も深く読み込むようなことはしてないだろうなと。
彼らはそれなりに知識はあっても、表面的なことばかり論じているだけ。
だからよく確認もせず、臆面もなく「『サザエさん』こそが日本の伝統的家族だ!」と。
そんなことないぞ!というなら、ドン・キホーテのように山奥でフルチンになって逆立ちして踊ってみるがいいと。ムカシトチガッテ…щ((ဗᜋဗ))イマジャバカッターニナッチャウネエ…


彼らは想像力・感性が鈍いから、形として分かりやすい、イメージしやすい「血」とか「Y染色体」とかがすべてとなってしまうのだろうと。
「皇室の尊厳・聖域性・オーラ」なんて、形として表しにくい、人それぞれで漠然ともやっとしたイメージでは、そこに「絶対性」を見出だすことができないから。
「伝統的家族」にしても、人口に膾炙している『サザエさん』なら、絶対性のある形として俗情と結託し易かろうと安直に考えて、内実をよく調べずにポカをやらかしたと。

想像力が死んでいる彼らからしたら、「形」として理解できないものを信奉している「ゴー宣道場」「論破祭り」、
あいつらは「宗教」「カルト」「異常者」だと決めつけてやらなければ、
自分たちの意見こそが正しいということを論証できなくなってしまっていると。アノ「ミヤサマサギニチュウイ!」…((☉∀☉*))ヨクデキテマスナァ☆

そしてこれと同じような話が、「免疫」の話かと。
「集団免疫」とか、「自然免疫」「獲得免疫」「交差免疫」とか、「免疫の軍事訓練」とか、そういう形としてイメージしにくい、その働きを実感しにくいものよりは、
形として絶対的に分かりやすい「マスク」や「自粛」や「PCR」、「消毒液」や「アクリル板」「ビニールカーテン」、それに「ワクチン」だと。


3コメブンダケド1コメニマトメタワケ…(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)(⌯¤̴̶̷̀∀¤̴̶̷́)(⌯¤̴̶̷̀▼¤̴̶̷́)ソレガツイニアカサレル…


もくれん先生ご紹介の朝日新聞掲載のあのグラフ・・・モロですな。。。ロコツ!(((*Ꙩꙻ艸Ꙩꙻ*;)チョーコエー!
けれど、「ワクチンでコロナ終息」というシナリオをもう書き換えてひっくり返すことはできないからと、
マスコミも厚労省も、そこはだんまりするしかないと。。。。

そう、奴らは嘘つきであり、卑怯者であり、まさしく「無思想性のアイヒマン」!
でなければ、男系固執派と同じくただの大マヌケ。
もう信頼も信用もない……。テメエラノチハナニイロダ!!(#°皿°)dコノクサレゲドウドモガ!!


だからなのか、コロナがいよいよ5類感染症となり、普通の風邪になったんだと、そう政府がお墨付きを与えてくれたんだ、世間なんか知るか、政府の意見の方が上だと、
それでマスクを外したぞ!どやぁっ!という人に対し、どーも快く思えない……。

むしろ、「あんな政府の言うことなんか信用できるか!」と、まだマスクを外さない人の方が、
所詮「政府の判断」でマスクを外した程度の権力の走狗みたいなのよりは、案外信念がある人たちなんじゃないかな?と、最近はなんかそんな風に感じてしまっています。
臆病者の信念とはいえども……。コシヌケモ…(´・・`;)ソコマデイキャ テーシタモンダト♪

本当はコロナ大したことないと思ってたけど、世間のマスク圧・マスク警察と戦いたくないからマスクしていたみたいな、
普段アゴマスクとかしているくせに、私がマスク警察と戦っているときに、「バカだねぇ…」と全然同調して共闘しようともしないような、そんな腑抜けた卑怯者薄情者たちよりは、
案外理不尽に対して辛抱強く戦える人なのかもしれないかな……??と。イイカゲン…σ(ŎㅿŎ;)ミグルシイ アツクルシインダケドネェ…
そんな彼ら彼女らが、もしコロナの真実を知ったなら、今なお愚直にマスクしているそのエネルギーが反転して……???アイコサマヲ メイッパイ…ꉂꉂ(ᵔဗᵔ*)9シジシテクレチャッタリトカ……??

自粛警察やマスク警察だって何の責任も取らないだろうけれど、
まだ怖がっている周囲に配慮したりと、そんな「いい意味で」心優しい素敵な人たちに、正気に戻ってもらうために、不条理に立ち向かう知恵と勇気を授けましょうと・・・
大変だけれど、それが人の道というやつ???サスガニツユ·ナツトナレバ…σ(´゜°`)モウハズスダロウケド……?


「日本のマスコミは絶対に検証しない。
海外で訴訟がはじまっても、それを取り上げる望みは薄い。
やはり日本にジャーナリズムはない。」・・・

つい一月ほど前まで、あれだけ騒いでいた「自転車用のヘルメット」について、ほとんど話が聞かれなくなったように、
今後、コロナも過去の騒ぎとなって、誰も気にもしなくなれば、責任を追及する声も上がらなくなり、
「コロナ・インフォデミック」や「mRNAコロナワクチン」のために死んだりした人たちは、
馬鹿な政治家や冷血な厚労省官僚、そして卑怯者のマスコミ、ペテン師の医師や専門家、悪徳製薬会社、そして無責任な大衆らの偽善に踏みつけにされ蹴散らかされたたまま、
世の中はどんどんどんどん次へ次へと進んでいくと…。
自称保守どもが「『サザエさん』のような伝統的家族に立ち返れ!」とかほざこうとも、時代はどんどん変わっていくように……。イヤ…((*`Ψ´))ツイデニコジツケタダケデスケドネ…

それで言えば、コロナだって最初から誰も気にさえしなければ、騒いだりしなければ……!
馬鹿!バカ!ばかああぁぁぁ…。。。マッタクムイデハナカッタニシテモ…ᝰщ(;१д१;щ)ウンザリスルコトバカリデアットイウマノ3ネンダッタナァ。。。

そして何も検証・総括されることもなく、有耶無耶にしたまま、誰も責任を取らないまま、
いつかまた同じ過ちを繰り返すと。
それが人類の不条理な阿鼻叫喚の歴史と。


けれど、最近よしりん先生がLINEの利便性にめちゃ感激してているように、
もしかしたら、コロナの恐怖を過剰に煽ったり、間の抜けた感染対策によって日本を破壊し続けたど阿呆どもの首に、真実の刃を振るう何かしらの手段が、
人の世の進歩の歩みの中から、生まれ出てくるのかもしれない。
ChatGPTは今のところ、まだまだポンコツのようですが……??チバイチロウ…コンニチハオボッチャマクンデス…ሣ( ᢲ )ሥソンナノ インドデウケルノカヨ!

その時にこそきっと、このコロナ禍三年余りを「私小説的に」描写し記録したという『コロナ論』の「本の力」は、大いに猛威を振るうであろうし、
「個人の力で事実を書き残していく」ことに、意味があった!ということになるかと。
CBCの大石氏も、今蒔いている種はいつかきっと実を結ぶと己を信じて、ガンガンやっちゃって下さいな!と。フクシュウノホノオハ ジゴクノヨウニワガココロニモエテ…( ੭•͈ω•͈)੭ココロヲモヤセ!❂


そこで、ちぇぶ様に続いて2人目の読者代表として、「ゴー宣ネット道場」のブログの執筆陣に加わられた大須賀淳様、❁°⌖꙳✧˖٩(ˊᗜˋ*)وイワエ!イワウゾ!イワウワヨン♪
師範方や他の執筆者の方々とはまた異なるその個性・感性・プロの知恵と知識は、
「論争はベルト歌舞伎で有耶無耶にして逃げるが勝ち」という不条理を斬り伏せる剣を、
「このまま先延ばしにし続ければ、愛子天皇への道は自ずと立ち消えるぜ、へっへっ屁ーっ!プゥゥゥ~」というそんな卑劣な戦略を叩き潰すハンマーを、
さあさあさあ、この私を含め読者の誰かに、もたらして頂けるものなのかどうか果たして!?!?!???ハタシテ?٩( ᐛ )ﻭ(ง ˙˘˙ )ว(ง `ω´)ง୧( ᐖ)σハタシテ?

というわけで、今回の私のこのコメントは、
実は「ライジング」の感想にかこつけた大須賀淳様への祝辞・エールだったのでした♪というオチで、コノトッテツケタカン…ᝰ( ॢꈍ∀ꈍ ॢ)ベツニ ナヤムトコロジャナイダワサ…
以上、今週も配信お疲れさまでした。'`,、(´∀`) '`,、



No.63
19ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第468号 2023.5.10発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…フィクションと史実・現実は別物である。ところがそんなことすらわからないほど、自称保守派の劣化は深刻なものになっている。『ALWAYS 三丁目の夕日』が現実の昭和33年の東京を描いたものだと信じ込み、「この理想的な社会を取り戻す!」と本気で思っていた安倍晋三。そんな安倍晋三を信奉する一派が、サザエさん一家こそが「伝統的家族」であり、これを現代に復活すべきと主張していたのである。たかだか60年程度前の高度経済成長期のこともわからず、ありもしない「伝統」を「復活」させようと妄信・猛進していたのが、自称保守の連中だ。繰り返すがフィクションと史実・現実は別物である!『サザエさん』が「伝統的家族」か否か、ここで詳しく分析してあげよう。 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…5月8日(月曜)、コロナが正式に5類感染症になった。散々煽ってきたマスコミは今、どのようなことを言っているのか?むちゃくちゃさに仰天したのは、5月6日の朝日新聞の記事である。自分たちが煽ったコロナで、いかに死者が増えたかを強調するための見出しを打ち、読者を誤認させ、一方で「……ということは、ワクチンが効いていなかったのではないか?」という重要な疑問については、厚労省と一緒になって黙りこくって、見て見ぬふりをするという欺瞞に満ちた記事を書いているのだ!やはり日本にジャーナリズムはない。それで良いのか!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…もし絵を描けなくなってしまったらスタッフに描かせるという選択肢はあるの?SNS等で拡がる秋篠宮家に対する誹謗中傷をどう見ている?某三流週刊誌の「今後、脱ぐことを期待できる女性芸能人」という記事にあの人の名前が!?ロシア大統領府「クレムリン」への無人機によるとされる攻撃は、ロシアの自作自演?ChatGPTを使用するならどんな質問をしたい?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第497回「『サザエさん』を〈伝統的家族〉と思い込むカルトな自称保守」 2. しゃべらせてクリ!・第424回「ぽっくん叫ぶ!みなしゃん、ついて来なしゃ~い!の巻【前編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第291回「検証だけはしない朝日新聞、接種率と死者急増のグラフ掲載するも無視」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第497回「『サザエさん』を〈伝統的家族〉と思い込むカルトな自称保守」  こんなことをわざわざ言わなきゃならないのかと思うと情けなくてしょうがないのだが、フィクションと史実・現実は別物である。  もちろん、虚実が入り乱れることもあれば、現実よりも真実が深く描かれることもあり、それがフィクションの魅力でもあるのだが、フィクションと史実・現実は同一ではないということは、当然の前提のはずである。  ところがそんなことすらわからないほど、自称保守派の劣化は深刻なものになっている。  平成26年(2014)に設立された 「美しい日本の憲法をつくる国民の会」 という団体がある。  会の名称を聞いただけで苦笑いしたくなるが、そのメンバーを見ればもう苦笑いが止まらない。共同代表が櫻井よしこ、田久保忠衛、日本会議名誉会長の三好達。以下、代表発起人に青山繁晴、小川榮太郎、中西輝政、百田尚樹等々、毎度おなじみの自称保守の名前がズラリ。神社本庁総長・田中恆清の名もある。  同会は 平成24年(2012)に自民党が発表した憲法改正草案を強力に後押ししているが、今やその改憲案が統一協会の影響下で作成されたことも、同会のメンバーに統一協会系団体で講演を行っていた者が多いことも明らかにされている。  ところが同会はそんなことは一切スルーして、今年の憲法記念日にも集会をやっている。今も統一協会とつながりが深いままなのではないかと疑っておいた方がいいだろう。  そんな「国民の会」が6年前に『「世界は変わった 日本の憲法は?」~憲法改正の国民的議論を~』と題するDVDを出している。  そしてその中の1パートでは、同会の幹事長である日本大学名誉教授・百地章が登場し、東京・桜新町にあるサザエさん一家の銅像の写真をバックに、 「『サザエさん』が、今も高い国民的人気を誇っているのはなぜでしょうか」 と問いかけ、 「サザエさん一家は3世代7人の大家族です。昔は日本のどこでも見られた風景です。サザエさん一家のユーモラスで暖かな日常を見ると、誰もがホッとするからではないでしょうか」 と唱える。そして、 GHQが作った憲法によってこの 伝統的家族 が壊されたのであり、憲法に 家族条 項を加えることでこれを復活させなければならない と、話はどんどん飛躍していくのだ。  このように「サザエさん一家」が「伝統的家族」の象徴のように扱われることが度々あり、わしには違和感があったのだが、わしは『サザエさん』を見ていないので詳しく分析できなかった。  そこへトッキーが 「サザエさん一家は伝統的家族でも何でもない」 と言ってきたので、今回はその受け売りを交えて論じていこう。  サザエさん一家は 「磯野家」 (夫・波平、妻・フネ、長男・カツオ、次女・ワカメ)と、 「フグ田家」 (夫・マスオ、妻・サザエ、長男・タラオ)の二世帯同居家族。主人公のサザエは磯野波平・フネの長女で、結婚してフグ田姓になっているが、夫と息子と共に実家に住み続けている。  普通「伝統的家族」といえば、「長男の嫁」が嫁いできて全員同じ苗字というイメージのはずだが、これは変則的な三世代家族なのだ。  実は、原作ではサザエさんは結婚して一度は実家を出て、新婚夫婦だけの所帯を構えている。  ところが、夫のマスオが大家と喧嘩して借家を追い出されてしまい、サザエさんはやむなく夫を連れて実家に転がり込んだのだ。  マスオが婿入りしたわけでもないのに妻の両親・弟妹と同居し、何となく妻に頭が上がらなくなっているのは、このためだ。  80年代には、妻の実家に依存する、立場の弱い夫を意味する「マスオさん現象」なんて言葉も生まれているが、これだけでも サザエさん一家が「伝統的家族」とは違うことは明白といえる。  そして、そもそもサザエさん自身が自称保守派のいう「伝統的家族」にふさわしいキャラではない。   サザエさんは専業主婦だが、その性格は「伝統的家族」らしい「良妻賢母」とは全く無縁である (もっとも「良妻賢母」も明治時代の外来思想だが)。  サザエさんの母・フネは良妻賢母型だが、これに対してサザエさんは夫よりも強い立場で、特に夫を立てることもせず、自ら活発に行動し、しかもそそっかしくてドジを踏み、それでも気にしない。   今ではよくあるキャラにしか見えないが、これはごく戦後的な主人公で、こういう女性キャラは戦前には存在しなかった。  漫画『サザエさん』の連載開始は昭和21年(1946)。終戦後すぐであり、その後、数度の中断や掲載紙の移籍を経て昭和26年(1951)から朝日新聞朝刊で連載された。   サザエさんは昭和20年代に登場した、当時としては革新的なキャラであり、自称保守派が大嫌いな「GHQが作った戦後憲法」の価値観を背負い、男女平等の空気をまとって登場した第1号のキャラクターだったのである。  さらにいえば、百地章が言うように三世代同居が「日本のどこでも見られた風景」かというと、これも違う。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!