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.      る       .さん のコメント

白河の 狂気に魚 住みかねて
 タコツボで濁った 百田恋し・・・いわけないよねと。タキツボニオトシテ…ヒャクタタキダ!٩(ᐛ٥ )ﻭ……ヒトノナマエヲイジルノハ イイシュミトハ……

フランス革命、ナチス・ドイツによるユダヤ排斥・虐殺、ソ連・スターリンの大粛清、中国・毛沢東の文化大革命、『ちびくろサンボ』、
そしてキャンセルカルチャーと、
例によって、人間はどこまでいっても進歩などしないと。ベッキー…ワタベケン…σ(°″゜)……「カバヤキノヒ」…ハ チガウカ…

あのたかがコロナ風邪ごときの恐怖煽りで、藤の花を全部刈り取ってしまったり、東京オリンピックも無観客と、
文化をとことん破壊することに躊躇しない日本畜群のこと、
そもそも「文化」というものに対する愛も敬意も理解も大してないということなのでしょう。ブンカハニンゲンノショウメイ…ゞ(`"´)ソノカチガワカランヤツハ ケモノダ!
キャンセルカルチャーという破壊活動・集団リンチ・残酷ショーも、ケダモノどもにはさぞや悦び愉しみなのであろうと。チクグンニカルチャー…ሣ( ᢲ )ሥマサニ ブタニシンジュト…


ジャニー喜多川氏をヒトラーやスターリンと同一視するなんて、
何でも物事を白か黒かでしか判断できない幼稚で野蛮な感性、
典型ですなと。クルマコナクテモ アカハトマレト?щ((ဗᜋဗ))ジョウダン…ジオウダンホドウ ホドニシナシャイッテ!

戦後民主主義、学級民主主義、生命至上主義で、
ずっと糞餓鬼のまんまで大人になれなくなった日本人の末路の姿、
このキャンセルカルチャーの行き着く果て、
ヒステリックな日本畜群の成れの果ての姿、
それが・・・あの百田尚樹か!?アア!モウ!ヤダー!…|||щ(;。;Д;°;щ)|||ニホンハオシマイダー!!

日本人のあまりの劣化具合に、私めもゾッとさせられてしまう、今週のライジング配信お疲れさまでした。


♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪


先週末の「よしりん・チェブリン、悪のタッグ」『歌謡曲を通して日本を語る』、
かろうじて、KinKi Kidsの歌は聞き覚えがあったくらいで、私は全然ジャニーズの歌に疎いのですが、
よしりん先生のジャニーズ愛は存分に楽しませて頂きました♪'`,、(´∀`) '`,、

ところで、アントニオ・サリエリは、映画『アマデウス』では悪役扱いでしたが、
名メゾソプラノのチェチリーア・バルトリがサリエリのオペラのアリアのアルバムを出したのを契機に、実は近年リバイバルが起きているようでして、
「決して凡庸な作曲家だったわけではない」と。

私もサリエリの『オペラ序曲集』とか『ダナオスの娘たち』のCDを買って聞いたことがあります。
『アマデウス』にもあった、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』の地獄落ちのシーンほどではないにせよ、後者の最後のシーンはなかなかのものでした。
そもそも、モーツァルトと比較されたら誰だって……。

確か、モーツァルトの『レクイエム』の、弟子のジュズマイヤー補筆版の初演を指揮した人でもあったかと。
ベートーヴェンやシューベルトなどの師でもあり、
モーツァルトを毒殺したの?という風評にかなり悩まされていたそうで。


そう、サリエリもまた、白か黒かの判断のために永らく不当にキャンセルされていたようなものでした。
けれど、ようやくにして復活しようとしていると。

かつてナチス・ドイツに「頽廃芸術」の烙印を押された、ツェムリンスキーやコルンゴルト、クシェネクなどの作品も復活した。
『ちびくろサンボ』もいつの間にか復活していたみたいで。

ジャニーズはどうなる?
というか、このキャンセルカルチャーの愚を、マスコミの罪・狂気を、
一体どうすれば大衆に分からしめられる??๛(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́;)༘ドウシタモンダロ?


「白か黒か」でいえば、「どっちもどっち論者」はどうなのか?
彼らはただ大人を気取ってドヤ顔しているだけ!
中学生高校生が酒・タバコやっていきがっているようなものかと。

価値相対主義とは違う!
価値の順列をちゃんとはっきりつけられるのが大人であり、保守であると!

当然世の中には、白黒はっきりさせなければならないこともいっぱいあると!
それが分からない者は、自分自身の愚劣さを棚に上げて、ウィキペディアにイチャモンつけているような、
保守の面汚し、日本人の恥さらしの醜悪なあの分別のないジジイと同類だと!『コチカメ』デリョウサンガ…(∵;)シュツバシタトキノハナシヲ オモイダスナァ…

ウクライナやNATOに幾分かの悪があったとしても、世界が人類がまず何とかしなければならないのは、プーチン・ロシアの圧倒的絶対悪だと!
信者に寄り添おうとするのは偽善であり、政権与党にまでズブズブとなっていた反日外国勢力の統一協会は、日本にとってまごうことなき害悪だと!
ジャニーズ問題もコロナ禍も、かの慰安婦問題と同じで、非のないところにわざわざ煙を立てて、日本中を大火事にしてしまったマスコミの超凶悪犯罪だと!

そして、男系固執派・・・最悪なあの宮さま詐欺師にコロッとやられる程度の、劣悪な脳ミソの全きアホと、
もう決めつけていいよ!と。アホ♪アホ♪アホノダンケイハ♪\\\\щ(`”°)σ////アホ♪アホ♪アホノダンケイハ♪


ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!


「小林よしのりは本当は男系、しかも側室派だった!」
しかし、ちゃんとアップデートの過程がしっかり説明できる直系よしりん!

かつてまだまだ未熟だった頃の恥・若気の至り・黒歴史を堂々晒そうとも、
それで男系派にキャンセルされて「損した額が一億は下らない」としても、 ゚ ゚ о( Д ;;о)イ…イッチオクゥゥゥゥウッッッ!!!???ミタイナ…
トリクルダウンで自分自身が側室を持てる夢が泡と消えようとも、
「生きた化石」または「ゾンビ」、「動く鼻汁」「腐った生ゴミ」になるくらいなら、アップデートの道を選ぶわい!よう見とけ!と豪語できる小林よしのり先生!ヒュ~♪(*’▽’ノノ゙☆°⌖꙳✧˖

愛子天皇実現に向け、「直系よしりん」として長年その旗振り役となって活動してきた、これまでの実績を考えますなら、
愛子さまが皇太子、そして天皇となられた後、過去をほじくりかえされて、
「のへへ~っ!こんな女性蔑視の漫画家なんか片っ端からキャンセルしてしまえ!」とは流石にならないかと。アッシラ ドクシャガ… (๑•̀ •́)و✭ツイテマスゾイッ!…ッテ イイタイ…


むしろ心配なのは、
「コロナに三回罹ったけど、ワクチンは一回も打ってない男」
「ワクチン接種券を不敵に笑いながら破り捨てたゴーマニスト」の方かと。

未だに誰も彼も、「コロナ君=悪 ワクチン=正義」の浅はかな善悪二元論から一個も進歩しない、
やっとマスク外しても、コロナ脳から何一つアップデートできないど阿呆ばかりだから。。。タンサイボウセイブツジャア…σ(="=;)ゼイキンガボーントアガリデモスレバ……?

将来「他人に感染させない気遣いが皆無な、公共性を欠いた不遜な不良漫画家!とっちめてやれ!」とか、
「小林よしのりのせいでコロナ禍がなかなか終わらなかったんだ!アイツが悪い!ふざけんなバカ!」だとか噛みつかれて、
ジャニーズよろしく一億総キャンセルされる可能性の方があるかもしれない?
このままこの凶暴なキャンセルカルチャーの狂気の奔流を放っておこうものなら・・・!?!?!?


ただ、大衆がいくらどうしようもないからといったって、
大衆に怒りを向けてたら、誰も彼もに腹立つことになってしまい、とてもやりきれなくなってしまいます……。
心がパリンパリンと割れてしまいそうになります……。サカグチアンゴガアノ『ダラクロン』ヲ…( १д१)カカズニハイラレナカッタシンキョウガヨクワカル……

かつてスターリンのソ連では、芸術家には「社会主義的リアリズム」なるものが要求されたと。
要は、スターリンの社会主義を肯定・礼賛するような、それでいて労働者階級の大衆にも社会主義を啓蒙できるよう、分かりやすいものが求められたと。
そして前衛アート・アバンギャルドなどの分かりにくいものは粛清の対象、命取りとなってしまったと。shostakovich:symphony no.4…(;ơ ₃ơ;)ショエンマデ25ネンカカッタト…
スターリンも、大衆には結局白黒はっきりした分かりやすいものの方がウケることを知っていたと。

そりゃ大衆が「庶民」へとなってくれるなら、それが一番ではありますが、そんなことはなかなか起きることではないので、
それよりも、コロナ騒ぎの時のインフォデミックにせよ、今回のジャニーズのキャンセルカルチャーにせよ、
すべての元凶、その大衆を煽り立てるマスコミ!マスコミ!マスコミィィィッッ!!を標的にした方がいいかと。ウ~~~~……⧛m(`"皿"´m)⧚ヤッツケロオォオッ!!!


『よしりん辻説法・恋愛論』に、「恋愛はカルトの脱出口になる」と。

ジャニーズファンたちが、人権イデオロギーに呑まれることなく、大衆化しないのは、
きっとジャニーズファンには、エセ正義を跳ね返すジャニーズ愛が溢れているからなのでしょう。
コレモアイ♪アレモアイ♪…ꉂꉂ(ᵔ▿ᵔ*)9カ~ナ~ラ~ズサイゴニアイハカツ~♪……ヾ(´°щ゜`)))ジャニーズノウタジャナイケド……

「私たちはジャニーズからたくさんの歓び、楽しみを貰ったんだよ!
幸せを有難う!有難う!有難う!
てめえこら!マスゴミが!あんまりジャニーズファン舐めてっと血ィ見っぞ!」と。

そんなジャニーズファンの期待にも応えられるでしょうか?
「東北ゴー宣道場」『マスコミはなぜ常に狂うのか?』!ナマミノヨシリンニアエルッシュヨ~♪…୧( ᐖ)σキ ミトコンドリア ルニ…ミタイナ


行き過ぎたマスコミの暴走を縛る法を、断罪する法を、制裁を喰らわす法をこしらえるしかないかと。
マスコミに鉄槌を下し、公然と辱しめを与え、見せしめ・晒し者にできれば、
再発防止になり、大衆に対しても己の愚を突きつけることにもなり、
そしてジャニーズファンも、そしてコロナ・インフォデミックのために散々イヤな思いをした私なども、さぞや溜飲が下がることになるかと。

常識の勝利だ!
さあ、奴らが這いつくばる上でダンスを踊ってやりましょうや!みたいな。ミナシャマ シャルウィダンス?щ(ŎဗŎ)アシゲニシテ タップリ イ タップダンスカ?ミタイナ

私めが思います、マスコミなどに対するお仕置きとして相応しきは、
昔『かりあげクン』で読んだ「はりつけの刑」かなと。“タッケイ”トコロマデサラシテヤルゼ…ꉂꉂゞ(ᵔဗᵔ*)…ソノ“ハリツケ”ジャ ナインダヨネ~エ コレガ

果たしてそんなことが、今の日本の法制度で可能なのか?
或いは「立憲的改憲」でそれは可能になるのか?
有意義な議論を期待しておりまする。ソウイウ ソウゾウテキナ…˖°⌖ϵ( 'Θ' )϶꙳✧ハカイ·カクメイナラピヨピヨ…


……そんなこと言いながら、コロナ禍を通じて私自身は痛感しております。
自分の「個」の弱さを。
私の社会的立場が、もしあのたけし社長くらい強ければ、男系固執派のごとき……!と。

このままでは何を言っても「弱者のルサンチマン」でしかない。
ただ「トカトントン」にかき消されるのみ!ソシテハバヲキカセテシマウト…( ´•̥̥̥ω•̥̥̥` )リベラルノタワケタギゼンガ…
嗚呼!人生はなんと虚しいことばかりなんだ!と。。。イマ ミドルエイジクライシス…(;´ཀ;Д;ཀ`;)ソスウヲカゾエテモ ユウキナドワカネェ。。。。

私ももっとアップデートしたい!しなければ!と。
おお!来週末の大阪「よしりん独演会」『君たちはどう生きるか』キョウコレカラダトバカリ…カンチガイ……σ(´・・`;)ナンカ キガハヤッチャッテマス…
我に翼を!ソラトブユメッテ キモチイイ♪…( ੭•͈ω•͈)੭ソウイヤイツシカ ミナクナッテシマッタナァ……


m(゜°;(。。;(゜°;(。。;m)


ところで、正直申し上げますと、
たとえ天才とか偉人であっても、人間である以上、そりゃあ欠点の一つや二つあっても不思議とは全然思いませんし、
天才と呼ばれる人は、そんじょそこらの人とは違う独特の感性の持ち主、ロマンチストだとも思います。

『天才バカボン』に、バカボンのママがどハマリした詩人がいて、
読者を魅了してやまない美しい詩を書くのだけれど、家はゴミ屋敷で、
その家のゴミを片付けられてしまったら、逆に下品な詩しか出てこなくなった…なんて話がありましたが……。

けれど、おしなべて「天才=異常者・ヘンタイ」「バカと天才は紙一重」という見方も、
なんか如何にもステレオタイプ的で、果たしてどうかな~?と。マタロウトッキー·コースター…((*`Ψ´))タシカニ ヒトノハンノウヲミタクナルヨネエ…


確かに、ベートーヴェンなんかもかなりの変わり者で知られていたそうですし、エジソンやアインシュタインやノイマンや石原莞爾等々…
コンサートでは裸足で演奏する現代のヴァイオリン芸術家パトリシア・コパチンスカヤとか、
音を色彩で感じる「共感覚」の持ち主で、オオカミと結婚したというピアニストのエレーヌ・グリモーとか、チョウゼツビジン!❀( ॣ•͈∀•͈ ॣ)メイクハゼンゼンシナインダト…
奇人変人エピソードや不良エピソードに事欠かないエキセントリックな天才はいっぱいいます。

けれど、ドヴォルザークやマーラーやリヒャルト・シュトラウス、吾峠呼世晴など、
多少の性格のクセの強さはあっても、基本的には「良き家庭人」みたいな天才もいっぱいいるので。タダマーラーハ…(´oั ₃oั๑;)シガミヂカニアッタジンセイ……
リヒャルト・シュトラウスの最晩年の傑作『オーボエ協奏曲』『四つの最後の歌』などの美しさは、モーツァルトの諸傑作をも凌いでいるかと。オントシ80サイコロノサクヒン…0о。( ॢꈍ∀ꈍ ॢ)モーツァルトガソコマデイキナガラエテタラ…??


それで思いますのは、
『こち亀』の秋本治先生って、なんかハートフルなエピソードは聞けども、そんな突飛なエピソードとかワルな色々エピソードとか、あまり見聞きしませんけれど、
あのハチャメチャな「両さん」を、40年間一週たりとて休むことなく描き上げてきたわけじゃないですか。ソノコトジタイガ…(☉∀☉;;)ヘンタイジミテルトモ イエナクモ……

そこで、「歌謡曲を通じて日本を語る」のリクエスト、よろしければ、
そんなパッと見のイメージとは全然違う、白か黒かでは到底測れないような、ちょっとキレた一面が出たみたいな、
「ギャップ萌え」みたいなテーマでというのは如何でしょうか?なんて。♪アイツラハ~グ~ルメジャナイ~ᝰᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾ナ~ンデ~モペコ~リ~♪

或いは、この前の3曲はしっとりした感じの歌ばかりでしたので、
今度は、キャンセルカルチャーを皮肉って嘲笑うような、笑える風刺のきいた心弾むような愉快な歌とか、
続いて、失恋した時に聴くような、今のヤバすぎる日本を憂うような、どん底のバラードみたいなとか、タノシイ『ダイガクシュクテンジョキョク』ノアトノ……(*´༥`*)『ヒゲキテキジョキョク』ミタイナネ…
そして、思い上がったマスコミや百田尚樹や男系固執派どもを震え上がらせるような、ゴーマニズムソングとか!みたいな。♪ワッタシノワッタシノカレ~ハ~…☠ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾ペコリスギ~♪



No.76
14ヶ月前
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第481号 2023.9.26発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…先週は9月7日に行われたジャニーズ事務所記者会見がいかに異常なものだったかを検証したが、その後もマスコミの暴走は止まらず、「ジャニーズ事務所」という名称を消滅させるまでに追い込んでしまった。ジャニーズ問題は、日本史上最大の「キャンセルカルチャー」となった。ある個人の過去の言動を問題化し、その人物の存在を社会から完全に消去してしまう運動のことを「キャンセルカルチャー」というが、果たしてこの「キャンセルカルチャー」とは一体何なのか?大衆が偽りの正義に酔いしれ、次から次へと「キャンセル」していく先には何が待っているのか? ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…9月20日、この日、百田尚樹には事件が起きていた。ネットの「フリー百科事典」サービス・ウィキペディアから「日本保守党」のページが削除されたというのだ。百田のライブ配信のチャット欄には、百田シンパが集結し、「自民党の嫌がらせだな」「自民党の破壊工作だ」「言論統制だろ」「ウィキペディアは反日だ!」などの書き込みであふれていた。アンチ自民党だけに、「自民党に圧力を受けた」と考えたい人が多いようだ。削除された真相とはいかに!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…神の存在をどう考えている?「24時間テレビ」は偽善番組ではないし、ジャニーズのエンタメ力によってココまで長続き出来ているのでは?ネットで話題となっている「私人逮捕」をどう思う?自称被害者は、何故ジャニー喜多川が生きているときに刑事事件で訴えなかったの?男性アイドルと女性アイドル、恋愛スキャンダルが出た時に抱く気持ちが違うのは差別?ジャニー喜多川の件、何もかんもキャンセルされる今の状況は、やはり当然の報いでは?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第510回「キャンセルカルチャーとは何か?」 2. しゃべらせてクリ!・第437回「感涙・血涙・空涙? 親子で大号泣ぶぁ~いやいやい!の巻【後編】」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第304回「エセ保守老害列伝~日本保守党2」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第510回「キャンセルカルチャーとは何か?」  先週は9月7日に行われたジャニーズ事務所記者会見がいかに異常なものだったかを検証したが、その後もマスコミの暴走は止まらず、「ジャニーズ事務所」という名称を消滅させるまでに追い込んでしまった。   ジャニーズ問題は、日本史上最大の「キャンセルカルチャー」となった。  2019年にジャニー喜多川が亡くなった際には東京ドームで「お別れの会」が開催され、一般参列者は8万8000人に及んだ。東京ドームで芸能関係者のお別れ会が行われた例は、現在のところ後にも先にもこれだけであり、参列者数は日本の著名人の葬儀関連行事で最多だった。  ところが、そこまで称えられた功績が、今や丸ごと「キャンセル」され、「なかったこと」にされようとしている。  ジャニー喜多川は「もっとも多くのコンサートをプロデュースした人物」「もっとも第1位のシングル曲をプロデュースした人物」として、2010年にギネス世界記録に認定された。性加害をしていようがいまいが、このプロデュース記録の事実に変わりはない。  ところが、ギネスはこの記録を削除してしまった。そしてついには事務所に「ジャニーズ」の名を冠することすらできなくなった。  もはや「ジャニー喜多川」という人物など、最初からこの世に存在しなかったかのように扱わなければ、許されないような有様になってしまっている。   このように、ある個人の過去の言動を問題化し、その人物の存在を社会から完全に消去してしまう運動のことを「キャンセルカルチャー」という。  もともとキャンセル(cancel)とは、「予定をキャンセルする」とか「計画をキャンセルする」というような使い方をする言葉だ。   その「キャンセル」を、 「これまであった好ましくないものをやめる、否定する、ボイコットする」 といった意味で使う言い回しは、40年ほど前から黒人コミュニティで始まったそうだ。  その形容を広めたのは70年代に人気だったファンクバンド「シック(Chic)」の「ユア・ラブ・イズ・キャンセルド(Your Love is Cancelled)」という歌だという。「お前への愛は終わった」ということを、まるでレストランの予約でもキャンセルするかのように 「お前への愛をキャンセルする」 と表現したわけで、これは奇をてらったジョークの性質を含んでいた。  そんな軽薄で滑稽な言い回しだった「キャンセル」の意味合いが大きく変わったのは 2010年代半ばから である。  この頃から主にSNS上で、 「キャンセリング(cancelling)」 と呼ばれる糾弾行動が頻繁に起こされるようになった。   芸能人や政治家などの著名人、あるいは一般人の過去の犯罪や不祥事、不適切な言動の記録を掘り起こして炎上させ、その過ちを徹底的に追及、その対象者に対して「ユー・アー・キャンセルド(You are cancelled. お前はキャンセルされた)」と宣告し、その人物を社会的に葬り去り、世の中から完全に消し去るまで糾弾を続けるという運動である。  このような運動を 「コールアウトカルチャー(call-out culture)」 といった。   そしてアメリカでは、このコールアウトカルチャーがリベラル派による人権運動と結びつき、一大ムーブメントとなった。  2017年、ニューヨーク・タイムズが映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインによる数十年にわたるセクハラ問題を告発する記事を掲載、これが大反響となり、被害者が続々と「私も」と名乗りを挙げ、 「#MeToo」運動 に発展。ワインスタインは翌年逮捕され、禁固23年の有罪判決を受けた。  #MeToo運動はさらに拡大し、俳優のケビン・スペイシーやコメディアンのルイ・C・K、NBC重役のマット・ジマーマンや看板情報番組の司会者マット・ラウアー、CBS大物ニュースキャスターのチャーリー・ローズ、メトロポリタン・オペラ名誉監督ジェームズ・レヴァイン、コメディアン出身の民主党上院議員アル・フランケン等々、 多くの人が続々とセクハラを告発されてキャンセルされ、降板、解雇、辞職などに追い込まれていった。  わしが好きな映画監督の ウディ・アレン はハリウッドから追放され、作品はアメリカでは公開できなくなっている。  そんなヒステリックともいえる「キャンセリング」の波が、日本にも押し寄せたことを わしが初めて意識したのは2018年4月、財務省の福田淳一事務次官が辞任させられた件だった。  福田には女性記者に対して誰にでもかまわず「胸触っていい?」「手縛っていい?」などと口走るヘンな癖があった。もっとも実際に手を出したことは一度もなく、それまで取材に当たっていた女性記者はみんな受け流していたし、嫌なら「やめてください」と一言いえば済むはずのことだった。  ところがテレビ朝日がこれを「セクハラ発言」と報じ、福田は否応なく辞職に追い込まれたのである。   同年9月には雑誌「新潮45」が衆院議員・杉田水脈の「LGBTには生産性がない」とする原稿を掲載したために、廃刊させられてしまった。 なぜか発言した本人ではなく、載せた雑誌がキャンセルされてしまったのだ。  杉田の発言は差別心丸出しで論外のものだったが、だからといって言論の場をひとつ潰してしまうというのは、明らかにやりすぎだった。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!