• このエントリーをはてなブックマークに追加

希蝶さん のコメント

 年が明ける前に、少しだけ。
 実はこの二三日、風邪気味で、熱は平熱だったのですが、鼻水が収まった後は咳が少し。種田山頭火でしたっけ、咳をしても一人、って言葉を語ったのは?

 Q&Aでも述べましたように、「君たちはどう生きるか」を見て来ました。もう最終だったのかな?
 よしりん先生が独演会で述べていた、積み石の場面も分かりました。(うろ覚えで、すみません、恢復したらまた見返します)よしりん先生は、あれを反戦運動を継続して訴えることというふうに語っていましたけれども…むしろ、「イノセントは愚かという意味だ」という主張と共通しているように感じました。
 以下、かなりネタバレ公開をいたします。

 真人(まひと)という主人公が、父親の再婚や、新しい場所での生活を受け入れられず、転校先で虐められ、登校拒否の理由をつくるため、わざと頭に石を打ち付けて傷をつくりますが、人間はいつまでも「無垢」のままではいられない、でもそんな中でどう人生をわたってゆくのか、という宮崎監督なりのメッセージなのでは、とも。ありふれた感想ですが。
 とはいえ…わかりにくい映画だった。そして、アニメーションとして完成している、とも。何だか分からないものを「絵」で伝えようとしている、その意味でもこの作品はよくできているように感じました。
 最後が若干呆気なかったような感じも。

 Q&Aにも記しましたが(殆どの人がそう感じたのかな?)気持ち悪い場面がたくさんあった。鷺男の存在の意味がよく分からない、「詐欺」とかけているのだろうか、それに…。
 時空が錯綜しているのは理解できましたが。

 この作品でも戦闘機の部品を作る場面が多々現れますが、このテーマを描くための「背景」に過ぎず、「ゴジラ-1.0」や「あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら」とは趣旨が異なるのでは、とも思いました。
 しかし、3本、戦時中・戦争終結直後の作品をつづけてみると、少し変な気分ではあります。
 あと…「君たちはどう生きるか」の小説、元は吉野源三郎さんではなく、山本有三さんが記す予定だったみたいですね。とはいえ、「路傍の石」で鉄橋の枕木にぶらさがる吾一を描いた山本先生が、弱虫の作品を描いたのか、というふうにも。
 それとも…ここではそういうキャラだったのか?

 そんな感じです。それにしても、どうして宮崎作品では声優さんではなく、俳優さんがアフレコをするようになったのだろうか?「カリオストロの城」とか「風の谷のナウシカ」みたいな感じで良かったのでは、とも。
 内容が優れているから、申し分はないのでしょうけれども。

 カレーさんのことですが、年末で、喫茶ヲワカが交流の場、ストレス発散の聖地(?)でもあるので、多少大目にもては、とも。
 もくせんさんとの絡みも、「オドレら」ほどこなれてはいないでしょうから。とはいえ、節度はいるのでしょう。
 男野系子さんのことなども含めて、お疲れ様でした…。来年も期待します。

 ということで、今年もあれこれお騒がせしましたが…来年はもっと品行方正に…できるかな?
 では、良いお年を。はやく風邪を治さないと。
 よしりん先生や、トッキーさんも風邪みたいですね。お大事に…。
 ゴー宣ジャーナリストや門下生のかたがた、師範のかたがた、大須賀差ん、ゴーさん、その他、もろもろのかたがたへ、お世話になりました、来年もできたらよろしくお願いいたします。

 私は再来年が年男です。ではでは。
No.99
12ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第490号 2023.12.26発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…2023年最後の配信となるので、一年を振り返っておこう。残念ながらこの一年は、ひとことで言えば「ニヒリズム蔓延」の年だった。ウクライナ戦争の長期化、イスラエル・パレスチナ紛争勃発、中国問題…国際情勢はニヒリズムで見るしかないという世界情勢になっている。強権・独裁制の大国を相手にしては、まともな民主主義国家の理屈が一切通じず、手の施しようがないという意識が世界中に蔓延しているのだ。そして、そんな厳しい国際環境の中にある日本は、この一年どうだったかと見てみれば、これがまた惨憺たる有様なのである。令和6年を迎える前に、この状況をどう考えるべきなのだろうか? ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…今年は、5月にコロナが「5類」に移行し、本当に科学的に考えることがないまま終わるんだなと思っていたら、ジャニーズ問題にスポットが浴びせられ、今度は法的に考えることすらできないという血みどろの八つ墓村ぶりを見せつけられた1年だった。マスコミの重要な仕事とは、真実を黙殺することらしい。そこで、令和5年にマスコミが黙殺した、私の気になるニュースについてまとめておく。 ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…小室圭さんの株が爆上がり!?運動が得意な日本人がこぞって野球・サッカーといった「海外で稼げるスポーツ」を選択することは日本の力が弱くなっていることの現れなのでは?今年の流行語大賞「アレ」をどう思う?自分の人生とはまったく関係ない筈の他人の不倫に対して、なぜ人は物凄く批難するの?ドジャースの大谷翔平選手の1000億円契約について、正直どう思う?東京駅は好き?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第519回「ニヒリズム蔓延の年だった」 2. しゃべらせてクリ!・第446回「しゃべクリアワード2023!」 3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第313回「令和5年版 今年の黙殺」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第519回「ニヒリズム蔓延の年だった」  2023年最後の配信となるので、一年を振り返っておこう。  残念ながらこの一年は、ひとことで言えば「ニヒリズム蔓延」の年だった。  ウクライナ戦争は、まだまだ終わらない。  侵略されたら国家・国民の消滅を防ぐため、あるいは民族の隷従を防ぐため、徹底的に抵抗するしかない。領土を少しづつ切り売りしながら停戦しても、さらになめられて全土占領を少し遅らせるだけだ。  だが、あれだけ露骨に国際法を無視して始められた侵略戦争なのだから、世界中がロシアを非難するかと思ったのに、最初から曖昧な態度をとる国々があり、さらにプーチンが居直って長期化したら、ロシア国内にも、国外にも、それを許容する雰囲気すら出てきてしまった。  国内から厭戦気分が醸成され、良心的な国民が独裁者に反旗をひるがえすなどという希望的観測も、いまや風前の灯火だ。  もしロシアが侵略で得をしようものなら、もう「国際法」というものの意味が完全になくなってしまう。  世界の歴史は国際法以前に逆戻りして、力による支配が全ての帝国主義の時代に戻り、特に核を持っている国が何でもできるようになるという結論に達してしまうのだ。  核は「脅し」において、ものすごい効果を発揮する。  だからこそウクライナ軍は、ロシアの領土まで踏み込む反転攻勢ができないでいる。  ロシアの領土が戦場にならなければ、ロシアの国民は自国が戦争をしていることすら実感できず、徐々に関心を失っていく。そのためロシア国内で厭戦感情が高まることもなく、反プーチンの政変が起きて戦争が終結するというシナリオが実現する可能性はなくなってしまった。  世界中からロシアに向けていくら反戦平和を叫ぼうと、ロシア国民は聞く耳も持たないわけで、平和主義というものは、独裁権威主義の前では、全く空疎な念仏だということが100%証明されてしまう。  さらにヨーロッパ各国は「支援疲れ」とかいって、支援が続くかどうかわからないという不安感もあり、アメリカも支援の予算が枯渇すると言っている。  しかもそんな状況の中で、イスラエル・パレスチナ紛争が勃発し、むしろアメリカはそっちに関心が向いてしまった。  今回の紛争は、もちろんハマスが先に仕掛けたことが発端ではあるのだが、それよりずっと以前からイスラエル・パレスチナは常に戦争状態にあるのだから、今回においてはどちらが先に仕掛けたかなんてことには、そもそも何の意味もない。  イスラエルの報復攻撃は国際法上非常に問題があり、そのイスラエルを支持する形になったアメリカは、ロシアの「国際法違反」を非難する姿勢との間に、大きな矛盾を抱え込む事態となってしまっている。  わしはVol.483「パレスチナよりウクライナだ」で書いたとおり、   https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2169399  パレスチナ問題にはもう関心を持っても仕方がないとまで思うところがあるのだが、それにしても今回のパレスチナの被害は規模が違いすぎる。  戦闘開始から2か月余りでガザ地区の死者数は人口220万人のほぼ1%にあたる2万人を超え、うち4割の8千人が子供だという。しかもその数は病院で死亡が確認された数だけなので、実際にもっと多い可能性があり、攻撃はさらに南部に広がっているため、まだまだ増えていくのは確実。これまでの紛争と比べても、その犠牲者数と殺戮の無差別性では前例のないものになっている。  それほどまでの状態になっているのに、イスラエル国民はパレスチナ人の不幸に対して、一切関心を持たないことに決めてしまっている。  イスラエル国民の意識は、パレスチナ人なんかやっちまえ、虐殺すればいいじゃないかというところにまでなっているわけで、それはホロコーストの際に、ユダヤ人がどれだけガス室に送られて殺されていても、関心を持たなかったフランス人などと何ら変わらない。  このように、とてつもない不幸がありながら完全に放置されるという事態が平然と頻発しており、それに対して「反戦平和」の呪文を唱えても、その最悪の状況を覆したり、食い止めたりすることなど全く不可能であると分かってしまった。  理想主義的な言葉が、一切何の役にも立たないということが、明白になってしまったのである。  そしてさらに、中国の問題がある。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!