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mantokunさん のコメント

今頃になりますが、5/29の小林先生のブログ「思想は現代のパラダイムの大転換を起こす危険な言説である」を読み、深く恥じ入りました。「お仲間主義」とあれだけ言われていたのに、なぜ諸々の状況を見ても気づかなかったのか。私がこれまで何度も応援すると焚き付けるようなコメントをしてきたことも、今に至るまで事態を助長した一端になっていたのではないかと反省しています。同情や馴れ合いによって、疑問や批判を抱きもせず、苦言も言えないのなら、何のためにゴー宣を読んでいるのか。
こちらではない場所でしたが、サポーターの方々に対し疑問を呈して、ファンサイト管理人さんを庇うコメントを書いてしまい、小林先生やスタッフ様、サポーターの皆様には大変失礼なことをいたしました。心よりお詫び申し上げます。

以下は、今週のゴーマニズム宣言第234章「モソ族から何を学ぶ?」の感想です。

西洋人は本当に身勝手だし、思い上がっているなというのが、一読してまず浮かんだ感想でした。ジャニー喜多川が育てたタレントたちが長年日本芸能界で人気を博してきたのは、日本が西洋キリスト教国とは全く異なる宗教観、歴史を有しているからこそです。それなのに、一方的に他国の芸能文化を倫理的に許されざるものと見なし、逮捕も起訴もされていないジャニー氏を犯罪者であるかのように糾弾するなど、他国の主権侵害及び文化破壊です。

そのくせ、未開の地に住むアジア人には、我々先進的西洋文明人が忘れてしまった自然との共生が残っているなどと勝手に理想化して、女性がいわば体よく働きバチにされている都合の悪い部分は一切見ない。良きもの悪しきものの判断基準は常に絶対に自分たちにあると信じこんでいなければ、こんな傲慢かつ野蛮な振る舞いはできませんし、その根底には非キリスト教有色人種に対する差別意識があるのは明白です。

テレビ局に取材を受けたモソ族女性の夫が、普段何をしているのか?という問いに、「ほとんど遊んでます」と即答した場面には唖然としました。稼ぎがない夫を一生懸命働いて養う妻や恋人の女性は、それこそ日本歌謡曲の世界では珍しくありませんが、日本人がそれを「そういう世界もあるよねえ」「健気でいい女だよねえ」と許容するのは、女性が「自分の意思で」そういう男に尽くしていると察しているからです。

はなから遊んで暮らすことしか頭になく、仕事は全て女任せ、子供の面倒も一切見ない、無責任でだらしない男ばかりの社会なのに、果たして男を選び放題だから女性の方が立場が強いなんて言えるのか疑問です。むしろ選ぶ余地がなく、不自由なのでは?(現実にはほぼ一夫一婦制ならなおのこと)
「男らしくない男にはもう懲りました」と、外の世界を知った若い世代の女性が外界に出ていってしまうのは当然だと思いました。

また、モソ族は外敵から侵略を受けた場合にはどうしていたのかも気になります。まさか、戦闘まで女性に任せてきたのでしょうか? 女性に愛想を尽かされた若い男性のモソ族は外の世界に行こうとは思わないのかなとも思いましたが、男はヒモになるのが当然という意識では、外の世界で暮らしていくのは難しそうですね。

確か大阪DOJOでも先生が触れられていたと思いますが、日本政府が女性を都合のいい労働力として動員することしか考えていないせいで、女性活躍とは女性が企業内で出世することという意識が蔓延しているが、この風潮ではそのうち女性も徴兵すると言い出すのではないかと懸念されていましたね。男らしさ、女らしさという物語を次々に破壊していけば、本当にそうなりかねないと思います。日本の政治家たちが女性天皇は否定するくせに、日本女性を企業の現場に駆り出して出世を煽るのは、いずれ文字通りの戦場にまで駆り出そうとしているからでは?という疑惑は当然湧いてきます。

女性が偉大なのは、子を産み、育て、社会の永続と繁栄に寄与するからであって、出産がハンデでしかないように扱われ、忌避される世の中はやはり異常です。「お母さんは地位が高いんですよ!」とのDOJOでの小林先生の言葉がさらに深く響きます。
女は月経があるから穢れていて祭祀ができない、女性天皇が即位したら女系天皇が生まれるからダメだとひたすら喚き立て、子を産む働きを悪しきもののように呼ばわり、大多数の国民と皇室の祈りを封殺しようとする男系固執派は日本を滅亡に一直線に導くことが、今回のゴー宣を通して、より明白になったと感じます。

近い将来、母系社会の風習や文化が消えるであろう「モソ族から何を学ぶ?」と聞かれたら、「男は種を蒔くだけじゃなく、女を大切にして守っていかなきゃ国が滅びるよ」ということかなと思いました。
No.172
6ヶ月前
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第504号 2024.5.21発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…5月26日のゴー宣DOJO「女性活躍とは何か?」に向けて、世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダーギャップ指数」の最新版(2023年)を確認してみた。「ジェンダーギャップ指数」は、客観的に日本の姿を眺めるための材料の1つで、特に女性閣僚の少なさは「見慣れてニヒリズムに陥っている場合じゃない、本当にまずい」と自覚するきっかけになると思うが、収集されているデータは、世界各国の国情や実態を踏まえたものではないということには注意が必要だ。今回は、他国の様子を日本人の目線でかいつまんで眺めながら、日本の「女性活躍」とはなにかを考える材料の1つになればと思う。 ※「ゴーマニズム宣言」…いわゆる「ジャニーズ問題」が騒がれ始めてから、1年になる。このタイミングでメディアには「問題」を蒸し返そうとする論調が相次いでいるが、それはひとつ残らず無意味であり、卑怯であるというしかない。5月16日の朝日新聞は、「耕論」として1ページ全面を使った議論を掲載した。そのタイトルは「終わらないジャニーズ問題」だ。実際は「終わらない」というより、「終わらせない」が本音だろう。朝日新聞は、キャンセル・カルチャーを認めるのか?歴史を消滅させ、過去の人物を犯罪者に仕立て上げてもいいと主張するのか?法は関係ないのか?人民裁判でいいってことなのか?企業・スポンサーが下りたら、その人間は犯罪者にさせられるということでいいのか?朝日新聞はそれを全部認めた上でこの特集を組んでるのか?そこに全く答えていないことこそが、一番の問題なのである。 【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第327回「ジェンダーギャップ指数から眺める北欧、ルワンダ、台湾、日本」 2. ゴーマニズム宣言・第533回「ジャニーズ問題から1年の朝日新聞」 3. しゃべらせてクリ!・第459回「沙麻代ちゃん怒りのハイキック! ぽっくん飛びまーしゅ!の巻【後編】」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第327回「ジェンダーギャップ指数から眺める北欧、ルワンダ、台湾、日本」  5月26日のゴー宣DOJO「女性活躍とは何か?」に向けて、世界経済フォーラムが毎年発表している 「ジェンダーギャップ指数」の最新版(2023年) を確認してみた。  調査対象146か国で、「政治」「経済」「教育」「医療」の4部門における男女格差状況を数値化したものだが、トップに名を連ねるのは、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンなどの北欧諸国で、 日本は総合125位、前年の116位から後退。G7では最下位だった。韓国も中国も下回っており、2006年の調査開始以来で過去最低となっている。  特に「政治」の分野が深刻で、衆院の女性議員比率が1割にとどまり、女性閣僚がほぼいないこと、過去に女性首相がいないことが点数を押し下げ、146か国中138位と世界最低レベルになっていた。  また、「経済」の分野でも、管理職に従事する女性の少なさが146か国中133位となっている。  総合125位の日本とほぼ同スコアで並んだのが、126位のヨルダンだ。奇しくも、 「王族の男系男子継承を絶対としている立憲君主国」 という、世界でも極めて少数派の「お仲間」である。 「ジェンダーギャップ指数」は、客観的に日本の姿を眺めるための材料の1つで、特に女性閣僚の少なさは 「見慣れてニヒリズムに陥っている場合じゃない、本当にまずい」 と自覚するきっかけになると思うが、収集されているデータは、世界各国の国情や実態を踏まえたものではないということには注意が必要だ。  以前から、上位に名を連ねるアフリカの国ルワンダが 「女性議員が6割、世界一」 として持ち上げられており、今年になってからもメディアで取り上げているが、 ルワンダで女性が社会参画するようになった直接的なきっかけは、1994年の民族大虐殺で男性が大勢死んだことだ。  ベルギーが統治していた時代に、もともと平和だった民族同士の対立を煽るような政策が敷かれ、ナタで隣人を殺害するような大虐殺につながった。その結果、多くの男性が死んで、人口の男女比が3:7にまで偏り、働き手がいなくなったのだ。  それまでルワンダの女性は、子供を産み家事をするための存在で、勉強は許されず、財産を持つこと、銀行口座を持つことさえも許されていなかった。だが、女性が動かなければ国が立ち行かない現実にぶち当たり、カオス状態で急激な女性の社会参画がはじまったわけだ。  それから30年たち、大虐殺の記憶のない世代が中核を担いはじめるようにもなって、若い女性が主体的に政治に参画したり、キャリアアップに励んだりするケースが増えている。   ただ、ルワンダの場合、主にそれは都市部での現象である。 首都キガリについては、 「アフリカのシンガポール」 という呼び名で、近代的な都市で活躍する女性も多いという持ち上げられ方をするのだが、農村部では、多くの少女がレイプ被害や早期結婚を経験しており、父親の違う子どもを数人抱えて、定職のない貧困のシングルマザーも多いという現実があるのだ。  女性議員の人数だけに着目すると、そんなギャップを覆い隠した「ジェンダーギャップ指数」に踊らされてしまう。  男女格差の少なさで、毎年「ジェンダーギャップ指数」のトップクラスに名を連ねているのは、 アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン などの北欧諸国だ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!