とっとちゃんさん のコメント
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第504号 2024.5.21発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…5月26日のゴー宣DOJO「女性活躍とは何か?」に向けて、世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダーギャップ指数」の最新版(2023年)を確認してみた。「ジェンダーギャップ指数」は、客観的に日本の姿を眺めるための材料の1つで、特に女性閣僚の少なさは「見慣れてニヒリズムに陥っている場合じゃない、本当にまずい」と自覚するきっかけになると思うが、収集されているデータは、世界各国の国情や実態を踏まえたものではないということには注意が必要だ。今回は、他国の様子を日本人の目線でかいつまんで眺めながら、日本の「女性活躍」とはなにかを考える材料の1つになればと思う。
※「ゴーマニズム宣言」…いわゆる「ジャニーズ問題」が騒がれ始めてから、1年になる。このタイミングでメディアには「問題」を蒸し返そうとする論調が相次いでいるが、それはひとつ残らず無意味であり、卑怯であるというしかない。5月16日の朝日新聞は、「耕論」として1ページ全面を使った議論を掲載した。そのタイトルは「終わらないジャニーズ問題」だ。実際は「終わらない」というより、「終わらせない」が本音だろう。朝日新聞は、キャンセル・カルチャーを認めるのか?歴史を消滅させ、過去の人物を犯罪者に仕立て上げてもいいと主張するのか?法は関係ないのか?人民裁判でいいってことなのか?企業・スポンサーが下りたら、その人間は犯罪者にさせられるということでいいのか?朝日新聞はそれを全部認めた上でこの特集を組んでるのか?そこに全く答えていないことこそが、一番の問題なのである。
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第327回「ジェンダーギャップ指数から眺める北欧、ルワンダ、台湾、日本」
2. ゴーマニズム宣言・第533回「ジャニーズ問題から1年の朝日新聞」
3. しゃべらせてクリ!・第459回「沙麻代ちゃん怒りのハイキック! ぽっくん飛びまーしゅ!の巻【後編】」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第327回「ジェンダーギャップ指数から眺める北欧、ルワンダ、台湾、日本」
5月26日のゴー宣DOJO「女性活躍とは何か?」に向けて、世界経済フォーラムが毎年発表している 「ジェンダーギャップ指数」の最新版(2023年) を確認してみた。
調査対象146か国で、「政治」「経済」「教育」「医療」の4部門における男女格差状況を数値化したものだが、トップに名を連ねるのは、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンなどの北欧諸国で、 日本は総合125位、前年の116位から後退。G7では最下位だった。韓国も中国も下回っており、2006年の調査開始以来で過去最低となっている。
特に「政治」の分野が深刻で、衆院の女性議員比率が1割にとどまり、女性閣僚がほぼいないこと、過去に女性首相がいないことが点数を押し下げ、146か国中138位と世界最低レベルになっていた。
また、「経済」の分野でも、管理職に従事する女性の少なさが146か国中133位となっている。
総合125位の日本とほぼ同スコアで並んだのが、126位のヨルダンだ。奇しくも、 「王族の男系男子継承を絶対としている立憲君主国」 という、世界でも極めて少数派の「お仲間」である。
「ジェンダーギャップ指数」は、客観的に日本の姿を眺めるための材料の1つで、特に女性閣僚の少なさは 「見慣れてニヒリズムに陥っている場合じゃない、本当にまずい」 と自覚するきっかけになると思うが、収集されているデータは、世界各国の国情や実態を踏まえたものではないということには注意が必要だ。
以前から、上位に名を連ねるアフリカの国ルワンダが 「女性議員が6割、世界一」 として持ち上げられており、今年になってからもメディアで取り上げているが、 ルワンダで女性が社会参画するようになった直接的なきっかけは、1994年の民族大虐殺で男性が大勢死んだことだ。
ベルギーが統治していた時代に、もともと平和だった民族同士の対立を煽るような政策が敷かれ、ナタで隣人を殺害するような大虐殺につながった。その結果、多くの男性が死んで、人口の男女比が3:7にまで偏り、働き手がいなくなったのだ。
それまでルワンダの女性は、子供を産み家事をするための存在で、勉強は許されず、財産を持つこと、銀行口座を持つことさえも許されていなかった。だが、女性が動かなければ国が立ち行かない現実にぶち当たり、カオス状態で急激な女性の社会参画がはじまったわけだ。
それから30年たち、大虐殺の記憶のない世代が中核を担いはじめるようにもなって、若い女性が主体的に政治に参画したり、キャリアアップに励んだりするケースが増えている。
ただ、ルワンダの場合、主にそれは都市部での現象である。 首都キガリについては、 「アフリカのシンガポール」 という呼び名で、近代的な都市で活躍する女性も多いという持ち上げられ方をするのだが、農村部では、多くの少女がレイプ被害や早期結婚を経験しており、父親の違う子どもを数人抱えて、定職のない貧困のシングルマザーも多いという現実があるのだ。
女性議員の人数だけに着目すると、そんなギャップを覆い隠した「ジェンダーギャップ指数」に踊らされてしまう。
男女格差の少なさで、毎年「ジェンダーギャップ指数」のトップクラスに名を連ねているのは、 アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン などの北欧諸国だ。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
女性活躍とは政府のスローガンで女性を資本主義社会で動員させるためだけにある。
出世や役職向上は大事だよね と漠然に思っていた私の脳天をぶち抜きました。
正しく聞けたか自信が無いのですが、子育てをする母はそれだけで偉いと断言なされた小林氏は凄い。すみません、語彙力無く、これ以上の言葉が見つかりませんでした。
私は一応病院で働いていてます。男性の看護師さんも増えたとは言え女性の看護師さんが多い職場で、たまに職場へ学校帰りの子供を連れてきながらナースステーションで仕事をする看護師さんもいて「子育てもしながら仕事をするって意外と大変なことではない・・・?」と軽く思ってました。( そもそも病院の部署に託児所がある、女性が多いので育休や産休への理解が得られるというのもあって、それ以外の職種への理解が無かったです。 )
が、今回の話を聞いて交通機関で子供が泣くのがうるさいという大人が社会にいる・国が保障をせずに企業へ負担を押し付けているが金などの体力が無い中小企業に育休や労働時間の配慮は無理など、これほど安心して子育てがしにくい社会では先が短いんだろうな・・・と思いました。
弱者男性・・・か。税金(障害年金)で辛うじて生きれている自分には納税者の皆様に感謝しつつ、情けなくはあります。人権が普及して発達障害など障害名が増えてしまっている現状。
これまで数カ所の福祉施設にお世話になって感じたことは、意思疎通や読み書きができるけれど一般就労が難しい精神障害・発達障害のある10〜40代の男性が想像以上に多くて、時給100円〜500円で働いている人が多い。地域住民の反対運動もあって広がりにくいけれど障害者向けグループホームも微増している。
私もだけどその人たちが高齢になった時にどうなるのか。若い世代に負担をかけたくないので安楽死を真剣に考えるべきかなぁ・・・なんて漠然と思いました。
また100年ぐらい時間がかかるかもしれないけれど、遺伝子操作・遺伝子検査技術が進歩している現代。弱者男性が増えにくい未来が来るのかなぁ・・・なんて漠然と思いました。
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