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リカオンさん のコメント

大阪イベントの感想です。
両イベントとも現地参加いたしました。特に2日目の「女性活躍とは何か?」は自分の中でも感慨深い回となりました。

お話を聞きながら、安倍元首相が女性の輝く社会と盛んに言っていた頃のでき事を思い出しました。職場では週2回大型トラックで20〜30kgの荷物を20個前後50代の男性が運んで来ており、こちらも男女数人で受け取り倉庫の棚に積んでいました。ある時人手不足で男性ドライバーの代わりに女性がトラックを運転して一人で荷物を上げ、こちらも私一人だけでそれを受けとり、汗をかきながら棚に納め、伝票にサイン。これが女性が輝く社会って事ですかねとトラックを運転して来た女性と話した記憶があります。
この時これから日本は人手不足となりあらゆる分野に女性を動員して来るんじゃないかとは薄々思ったのですが、先生のようにその考えをもっと押し広げるまでは至りませんでした。

自分は自分の得た技術を仕事に活かす事に生きがいを感じ、仕事と家庭や育児の両立を目指していました。そして職場の後輩女性のロールモデルになるのだと意気込んでいました。これからの女性は仕事も家庭も軽やかに横断し、収入も得て豊かな未来が待っていると幻想を抱いていました。確かにバブルの頃は社会全体にそんな雰囲気ありました。子は国の宝という言葉も普通に言う人もいました。私は女性は仕事でも主婦でも好きに選べば良いという考えでした。

しかし実際自分が働き、結婚し、子供をもうけるとそんなカッコの良いものではなく、周りの助けでやっとこさっとこ息切れしながら実現するものでした。髪を振り乱しサービス残業している私の姿を見て後輩たちはああはなりたくないと脱落し家庭を選ぶか、結婚を諦めて仕事に没頭するか、つまり自分は反面教師みたいなもので、両立できた後輩はほんのわずかでした。これは単に経済界の要請に応えていただけなのかもしれません。

本来は政治分野にも女性が進出して女性の声を政界に届け、もっと女性が子を産み育てる事を尊重する。女性が非正規に押し込められて経済の調整弁にされるのではなく、十分な収入と自己実現ができるようにしていかなければいけないのではないか。

そうこうしているうち、巷ではネトウヨとヒステリックフェミとの戦いが激しくなり‥。いまや公園で遊ぶ子どもの声がうるさいとか、近所に保育所が見つからない女性が子連れで通勤電車に乗っていると男性に叱られたり、抱っこ紐を背後から切断されあわや子どもが怪我をしそうになったり、双子ベビーカーで病院行こうとバス待ちの母子をバスの運転手がスルーとか、どいつもこいつも日本を滅ぼすつもりか〜?!と怒りたくなる事例のオンパレード。

「子は国の宝」という言葉はどこへ行ったのか?幕末に日本に訪れた外国人が子どもに優しい日本人の姿を見聞きしているというが、その日本人はどこに消えたのでしょう。

海外出羽守かも知れませんが、まだ海外の方がたくさんの家族を生み育てた母親や祖母に対して素朴な尊敬を素直に表しているような気がします。

女性が声をあげるとまともな意見もヒステリックフェミとみなされる。(mRNAワクチンに反対すると反ワク団体とみなされるごとく)先生は子を産み育てる母親の地位が高くなければならないと。そしてそれがパラダイムの転換に匹敵するような事案になっていると。世論を変えていかねばならないという事を聞き、女性だけでなく人口の半分を占める男性もともに声をあげていただきたいと思い、女性の地位向上に男性ができることはないかと質問させていただきました。そしてお答えいただき、心強く感じました。

仮に100人の男性が子育てに理解を示していたとしても黙っていたら、たった一度だけ子育てに冷たい男性の仕打ちを受けただけで女性は孤立感をつのらせ、もう一人産むことを諦めてしまいます。それを見た他の女性も子を産むことを恐れるでしょう。男性が国防に命をかけるのだとしたら、女性は子供を産むことに命をかけています。そして女性が子どもを産むことをやめてしまえば国が亡くなってしまいます。
世論を変えるには女性も男性も子どもを産み育てる事が重要である事を今一度、国民全員が確認する必要を感じたDOJOでした。ありがとうございました。
No.203
6ヶ月前
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第504号 2024.5.21発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…5月26日のゴー宣DOJO「女性活躍とは何か?」に向けて、世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダーギャップ指数」の最新版(2023年)を確認してみた。「ジェンダーギャップ指数」は、客観的に日本の姿を眺めるための材料の1つで、特に女性閣僚の少なさは「見慣れてニヒリズムに陥っている場合じゃない、本当にまずい」と自覚するきっかけになると思うが、収集されているデータは、世界各国の国情や実態を踏まえたものではないということには注意が必要だ。今回は、他国の様子を日本人の目線でかいつまんで眺めながら、日本の「女性活躍」とはなにかを考える材料の1つになればと思う。 ※「ゴーマニズム宣言」…いわゆる「ジャニーズ問題」が騒がれ始めてから、1年になる。このタイミングでメディアには「問題」を蒸し返そうとする論調が相次いでいるが、それはひとつ残らず無意味であり、卑怯であるというしかない。5月16日の朝日新聞は、「耕論」として1ページ全面を使った議論を掲載した。そのタイトルは「終わらないジャニーズ問題」だ。実際は「終わらない」というより、「終わらせない」が本音だろう。朝日新聞は、キャンセル・カルチャーを認めるのか?歴史を消滅させ、過去の人物を犯罪者に仕立て上げてもいいと主張するのか?法は関係ないのか?人民裁判でいいってことなのか?企業・スポンサーが下りたら、その人間は犯罪者にさせられるということでいいのか?朝日新聞はそれを全部認めた上でこの特集を組んでるのか?そこに全く答えていないことこそが、一番の問題なのである。 【今週の目次】 1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第327回「ジェンダーギャップ指数から眺める北欧、ルワンダ、台湾、日本」 2. ゴーマニズム宣言・第533回「ジャニーズ問題から1年の朝日新聞」 3. しゃべらせてクリ!・第459回「沙麻代ちゃん怒りのハイキック! ぽっくん飛びまーしゅ!の巻【後編】」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 編集後記 第327回「ジェンダーギャップ指数から眺める北欧、ルワンダ、台湾、日本」  5月26日のゴー宣DOJO「女性活躍とは何か?」に向けて、世界経済フォーラムが毎年発表している 「ジェンダーギャップ指数」の最新版(2023年) を確認してみた。  調査対象146か国で、「政治」「経済」「教育」「医療」の4部門における男女格差状況を数値化したものだが、トップに名を連ねるのは、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンなどの北欧諸国で、 日本は総合125位、前年の116位から後退。G7では最下位だった。韓国も中国も下回っており、2006年の調査開始以来で過去最低となっている。  特に「政治」の分野が深刻で、衆院の女性議員比率が1割にとどまり、女性閣僚がほぼいないこと、過去に女性首相がいないことが点数を押し下げ、146か国中138位と世界最低レベルになっていた。  また、「経済」の分野でも、管理職に従事する女性の少なさが146か国中133位となっている。  総合125位の日本とほぼ同スコアで並んだのが、126位のヨルダンだ。奇しくも、 「王族の男系男子継承を絶対としている立憲君主国」 という、世界でも極めて少数派の「お仲間」である。 「ジェンダーギャップ指数」は、客観的に日本の姿を眺めるための材料の1つで、特に女性閣僚の少なさは 「見慣れてニヒリズムに陥っている場合じゃない、本当にまずい」 と自覚するきっかけになると思うが、収集されているデータは、世界各国の国情や実態を踏まえたものではないということには注意が必要だ。  以前から、上位に名を連ねるアフリカの国ルワンダが 「女性議員が6割、世界一」 として持ち上げられており、今年になってからもメディアで取り上げているが、 ルワンダで女性が社会参画するようになった直接的なきっかけは、1994年の民族大虐殺で男性が大勢死んだことだ。  ベルギーが統治していた時代に、もともと平和だった民族同士の対立を煽るような政策が敷かれ、ナタで隣人を殺害するような大虐殺につながった。その結果、多くの男性が死んで、人口の男女比が3:7にまで偏り、働き手がいなくなったのだ。  それまでルワンダの女性は、子供を産み家事をするための存在で、勉強は許されず、財産を持つこと、銀行口座を持つことさえも許されていなかった。だが、女性が動かなければ国が立ち行かない現実にぶち当たり、カオス状態で急激な女性の社会参画がはじまったわけだ。  それから30年たち、大虐殺の記憶のない世代が中核を担いはじめるようにもなって、若い女性が主体的に政治に参画したり、キャリアアップに励んだりするケースが増えている。   ただ、ルワンダの場合、主にそれは都市部での現象である。 首都キガリについては、 「アフリカのシンガポール」 という呼び名で、近代的な都市で活躍する女性も多いという持ち上げられ方をするのだが、農村部では、多くの少女がレイプ被害や早期結婚を経験しており、父親の違う子どもを数人抱えて、定職のない貧困のシングルマザーも多いという現実があるのだ。  女性議員の人数だけに着目すると、そんなギャップを覆い隠した「ジェンダーギャップ指数」に踊らされてしまう。  男女格差の少なさで、毎年「ジェンダーギャップ指数」のトップクラスに名を連ねているのは、 アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン などの北欧諸国だ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!