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magomeさん のコメント

岸端編集長、小林師範、泉美師範、時浦師範代 今週も配信お疲れ様です。

安倍政権が度々発する言葉の乱調が外交や政策に生かされ、やがては國益にかなうならば政治家としては致し方ないことなのでしょうが、自國民を騙して諸外国への追随をより高めるためであればこれは私信による権力の乱用と見られても仕方がないと思いました。
しかし、この安倍政権の政策も結局は選挙民によって選ばれているのであって、結局のところは選挙民の大半の私利私欲に塗れた私心の表れではないのかと思えてならないのです。まず、日本の人口年齢層で一番多い年齢が60歳代から70歳代であり、最も多くの年金を得られる世代です。もちろん、年金も得られずに施設をたらいまわしにされる不幸な老人をいらっしゃいますが、年金収入が安定している老人に比べればごく少数でしょう。これら年齢層が敗戦国としての戦後を生き抜き、もっとも多くの戦後敗戦国としての恩恵を受けているわけですから戦後レジームの脱却なんて選挙民として望むわけがありません。むしろ、敗戦国として旧戦勝国へ追随して経済成長をするという戦後政策の延長を大半が心の中で望んでいるのだとおもいますし、左翼学生運動、左翼思想がもっとも盛んだった時代を過ごしているわけですから、これら世代の人々が選挙民の多数を占めている場合は政治家が戦後レジームの脱却を訴えても政策として実行した場合、投票数を獲得できずに当選し続けることが不可能であることから、実施は不可能なのではないのでしょうか?
 小林師範の「戦争論」読者はがきでも戦後民主主義べったりの世代は戦中世代よりも少ないと「新・ゴーマニズム宣言第7巻」で書かれていましたが、この世代の人々が人口の多数を選挙民として占めている場合、結局はこれら老人の年金収入を優先するために消費税を向上させ、老人たちの望む敗戦国としての延長を続けさせて、自虐史観の歴史を世界に向けて踏襲させる政策を取り続けているのだと思います。そして、極めつけ國を売る行為であり、見せかけの五輪にも多くの選挙民が靡くことになるのでしょう。その一方で若年層は老人の税金に収入は食い潰され、たとえ収入を得ても年金を満足にもらえない未来が待ち受けていることから遊ぶ気にもなれなければ仕事に打ち込むことも難しいことから、ごく少数の人々を除いて生きる希望が持てず、情報商材か安倍政権の言葉の乱調に騙され、挙句の果てにネトウヨ、ネトバカの運動やカルトに身を費やすことになるわけです。
 國の将来を考えない私心を抑えることが出来る若年層が少ないのも問題ですが、一番の問題は敗戦国としての戦後レジームの延長を私利私欲という私心の塊で望んでいる選挙民の多数を占める60歳代から70歳代の人々にあるのではと思えてなりません。これら人々の大半は自虐史観で先代の行為を貶め、自分たちは年金という恩恵を受けてなおかつ、現状維持を望んでいます。これらの世代が将来の世代のために私心を擲ってくれれば若年層もネトバカ、ネトウヨ運動や情報商材、カルトに身を費やす機会も減るのではと思います。
 現政権の言葉の乱調も戦後を固執したい60歳代70歳代の選挙民の私欲に伴う政策である反面、少数で煩い若年層を黙らせるために生じた結果であるのだと思います。
No.128
127ヶ月前
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第86号 2014.5.27発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…安倍自民党の政治家たち、そして自称保守の論客たちの言葉の乱れは弥増すばかりだ。彼らが繰り出す「積極的平和主義」「集団的自衛権は憲法前文にある」「グレーゾーン」「戦後レジームからの脱却」…これらの言葉には、欺瞞的な言い換え、誤魔化し、刷り込み、印象操作等が隠されている!詭弁の限りを尽して「集団的自衛権」行使へ突っ走ろうとする安倍政権の手に乗ってはならない! ※「ザ・神様!」…高天原の最終兵器にまたがり、轟音をとどろかせながら登場したタケミカヅチノオノカミ!天照大御神から遣わされた神を次々と籠絡してきたオオクニヌシも、タケミカヅチのド迫力にはさすがに狼狽!!いよいよ本当の国譲りが始まる! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!私のあまのじゃくな頭の中はどうなってるの!?保守派と三島由紀夫とゲイについて?小林よしのりと高橋克典の意外な共通点!?好きになった女性に「友達からお願いします」という告白の仕方をどう思う?白人コンプレックスはある?下乳は好き?それとも谷間派?フランスの女性に対する印象は?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第87回「集団的自衛権の本音を隠す言葉の乱調」 2. しゃべらせてクリ!・第47回「大相撲ぽっくん場所の大一番!の巻〈前編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第33回「勝負だ、ハッケヨーイ ~すったもんだの天孫降臨 その6~」 4. よしりんウィキ直し!・第21回「ゴーマニズム宣言⑭:『天皇論追撃篇』(新天皇論)⑦」 5. Q&Aコーナー 6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 7. 読者から寄せられた感想・ご要望など 8. 編集後記 【生放送予定】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv179456667   明日28日(水)20時 から 「よしりんに、きいてみよっ!」 を生放送予定!   テーマ 『防衛本能と性悪説』  集団的自衛権のこと、AKB48の事件のこと、フランス取材のことなどを交えてお話します。   お楽しみ! 第87回「集団的自衛権の本音を隠す言葉の乱調」  保守と言うなら日本語が狂っていてはいけない。  言葉の乱れは心の乱れだ。安倍自民党の政治家たち、それを熱烈支持する自称保守の論客たちの言葉の乱れは弥増すばかりだ。  例えば安倍首相が連呼する「 積極的平和主義 」とは一体なんのことなのか?最近の国民は、よくこんな変な言葉に違和感を感じないでいられるな。  普通、「積極的」に「平和」を求める「主義」ならば、とにかく積極的に外交・話し合いに全力を投入し、武力衝突の事態だけは避けようと尽くすものを言うはずではないか。  そんな言葉は本来、反戦平和主義の左翼が使う言葉のはずである。   ところが安倍首相は、積極的に暴力に訴えることも辞さない態度を「積極的平和主義」と言っているのだ。  積極的に暴力を行使するとか、積極的に武力を見せつけて威嚇する態度を、普通は「平和主義」とは言わない。  安倍のいう「積極的平和主義」とは、単なる「武断主義」のことである。「平和主義」の前に付けた「積極的」という語は、「武断的」という意味であり、「武断的平和主義」と言ってるわけで、正反対の言葉をドッキングさせている。 「平和主義」の前に「積極的」という言葉さえ付ければ、国民は安全だと錯覚するのだろうか?  言葉の言い換えで現実に対して概念操作を行ない、現実そのものが「違うものに変化した」かのように見せかけるという欺瞞的で催眠性のある手法は、日常的に行なわれている。  定着してしまったもので言えば、「首切り」「解雇」を「リストラ」と言い換えて、それがいかにも軽いものであるかのような印象に変えられたのが典型例である。  これはオウム真理教の麻原彰晃が「殺人」を「ポア」と言い換えて、信者が殺人するときに抱く罪悪感を、減少させた手口と同じである。  自民党幹事長・石破茂が、呆れたことに、「集団的自衛権行使容認」は、日本国憲法の趣旨にも合致するなどと言い出した。これは言葉そのものの乱調というより、論理が乱調を来たした例であり、つまり大脳が乱調を来たした恥ずべき事態である。  5月23日のダイヤモンド・オンラインのインタビューで、石破は次のように発言している。   トータルで憲法が意図する趣旨は前文に記されていますが、その中に「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて」と書いてあります。  この趣旨からすれば、むしろ集団的自衛権は憲法においても積極的に評価されるべきではないでしょうか。   なんと改憲派のはずの石破茂が、集団的自衛権の根拠を現行憲法の前文に求めている!  しかも憲法前文の都合のいいところだけを「つまみ食い」しているのだ。  そもそも日本国憲法前文には、この一文がある。 日本国民は…… 政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し ……この憲法を確定する。  さらに、石破が引用している「 われらは、平和を維持し… 」の前には、次の一文が入っている。 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、 平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して 、われらの安全と生存を保持しようと決意した。  どう読んだって日本国憲法前文の趣旨は「戦争放棄」であり、自らの安全と生存の維持も、国際社会で名誉ある地位を築くことも、決して武力は使わず、「 平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼 」することによって行なうと宣言している。  これまで改憲論者はこの前文を「平和を愛する諸国民」なんてどこにいるのだと揶揄し、これは「空想的平和主義」だと批判してきたはずだ。  そもそも自民党は「日本国憲法改正草案」で前文を全面的に改正しており、「日本国憲法改正草案Q&A」で、その理由をこう説明している。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!