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na85さん のコメント

 よしりん師範、木闌師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、台風がノロノロ直撃し世上と相まって不穏ですが、今回もパワー溢れるライジングをありがとうございます。

 韓国人は強い者には弱く、弱い者には強いと右方面からよく言われてきました。だから元慰安婦や挺対協が米軍慰安婦のことで韓国政府を責めたとしても、決してそれが高じて米国政府を責めるようなことは無いという予測はスッキリ腑に落ちます。また韓国はキーセンの伝統があるわけですから、韓国女性が戦場慰安婦にされたぐらいで「恨」を持っているのではなく、格下と見ていた日本に併合されていた事実にこそ「恨」を持ち続けているということも非常に納得がいきました。
 韓国人は古代からシナ帝国を敬いつつ日本を見下し続け、最早それがDNAに染みついており、日清戦争で清を一度やっつけたぐらいでは日本を宗主国と仰ぐことは無く、だから三国干渉で遼東半島を譲歩するのを見たら宗主国を清からロシアにスライドさせたわけですね。そんな事大主義がついに払拭されたのが、支那事変で日本軍が中国国民党相手に連戦連勝した頃だという師範の考察も非常に納得できます。しかし韓国人の「恨」永久に晴れず、その対象にされたことは運命的な不幸だとして諦めるしかないとは、何とも不幸な国ですね、我が国は。しかしサヨクの幻想を打ち砕いておかねば、何度も同じ過ちを繰り返します。
 さて『大東亜論』「血風士魂編」を拝読していますと、もし明治初期に西郷隆盛が朝鮮を開国させるべく説き伏せに行く試みが、大久保利通によって妨害されていなかったらという歴史のifを、詮無いことですが考えずにおれません。日清戦争は起こらず、従って韓国人の「恨」の対象にもならず、日韓同盟の前にロシアは不凍港を諦め、清から中華民国への政権移譲もスムーズに進み、米国が大陸に食指を伸ばすこともなく、アヘン戦争以降続いてきた大陸における西欧列強勢力を徐々に駆逐し、「八紘一宇」の理想のもと平和裏に東亜諸国の独立が達成されたかもしれないとすら思えるのです。よしりん師範、大久保はどれだけ悪辣に描いてもOKです!
 『保守も知らない靖国神社』を購読し半分ほど拝読しました。安倍とコアな支持層のバカっぷりを「包囲検証」して炙り出す第2~3章の切れ味が抜群でした。また第1章では紹介されていた遺書(何度か目にしたはずですが)に改めて涙しました。「泣かずにほめてください」と言われたにもかかわらずです。そして、前回のライジングでは男尊女卑をあげつらう余り、正しいマッチョイズムを等閑視しすぎていたことに思い至りました。
 いつぞやのゴー宣の最後のコマのセリフで「資格のない男が甘えるのは失格、資格のある男を甘えさせられない女も失格、わかるか?こら」とありました。国や公といった何か大きなもののために戦っている男(木闌語では折れた矢が何本も刺さっている男)なら、多少甘えて女性に対してマッチョに振る舞ってもよく、戦う男を装うチキンホーク(自称保守)や冷笑するだけの男(相対主義者)が女性にマッチョに振る舞うことは、明治期に出来上がった男尊女卑システムという既得権に胡坐を掻きながら女性を差別している卑劣な行為です。多くの女性は、ドMでない限り、こういう男を甘えさせることは無いはずです。
 話を戻しまして、列島には綺麗な水が湧きすぎるせいか日本人は過去を水に流す性質があり、また様々な災害がひっきりなしに起こるせいか日本人は降りかかった不幸をカミの怒りと捉える性質があります。過去に拘泥せず未来に進めるという良い面はありますが、他者からの悪意による災厄までもカミの怒りとしてスルーしてしまう傾向があります。ムラ社会的な共同体では過去に拘り過ぎる人は面倒くさいイタイ人と見られがちです。
 他者の悪意を原因として受けた屈辱的な感情は完全に忘れられたわけではなく、何かの機会に噴出することもあります。しかし多くの場合は、為政者からパンとサーカスをふんだんに与えられ、また怒りの矛先を国内の別の存在、例えば旧日本軍や現代の官僚などに向けられて忘れさせられます。そして日々の忙しさに埋没していくわけです。この屈辱感を正しく認識させる書が『戦争論』であったはずなのに、「中韓ファック!日本サイコー!」と誤読されました。だからよしりん師範は再び空気を変えるため執筆にかかられたわけです。志儀さんは敏腕ですね。
 さて「ザ・神様」です。元ヒッキーのアマテラスがそのことから全く逃げずニニギに語りかけ、その上で現在の自分も肯定しつつ神器を授けたことが素晴らしいと思いました。年末の神様ランキングでアマテラスに1票投じたのは間違いではありませんでした。天孫降臨旅団メンバー表が秀逸です。「例の舞」がピンク文字なのも、「押しかけ案内人」を末尾にキッチリ加えているのも。
 号泣リポーターですか。彼はもはや杉村太蔵のポジションしかないと思っていましたが、芸人としてはもっと上等ですね。もう2、3人元政治家が集まってチルドレンズとか結成してほしいですね。

 いま日本で最も甘える資格のある男がよしりんであることは衆目の一致するところ na85
No.28
127ヶ月前
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第92号 2014.7.8発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…韓国では「旧日本軍の慰安婦」ほど注目されてはいなかった「米軍慰安婦」問題。ところが今回122人の元慰安婦が、韓国政府の厳しい管理下で強制連行、強制売春させられ、人権を侵害されたなどとして、国家賠償と謝罪を求める集団訴訟を起こした。今回の訴訟の裏にある事情とは?そして、この問題は日本が抱える慰安婦問題にとって希望となるのか? ※「ザ・神様!」…再び妨害か!?と思いきや、現われたのは“立派な矛”を持ったサルタヒコ。頼みもしないのに押しかけ案内人に!?すっかりアメノウズメの魅力の虜になったサルタヒコを先頭に、いよいよ天孫降臨!! ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!男言葉、女言葉は良き伝統なのか、それとも乗り越えるべき因習?集団的自衛権に自民党で一人反対した村上議員をどう思う?胸元が大きく開いた服を着ている女性、あれは作戦と見て良い?描き下ろしを始めたという「ゴー宣Special」の中身を教えて!?両親から、どんな“しつけ”があった?子供に「受精ってなに?」と訊かれた…!なんて答えるのが正解??…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第93回「米軍慰安婦は希望になるか?」 2. しゃべらせてクリ!・第53回「女装家・ぽっくんが眩惑しちゃるぶぁい!の巻〈前編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第36回「ついに降臨!三種の神器と選び抜かれた天孫降臨チーム」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第93回「米軍慰安婦は希望になるか?」  韓国で元「 米軍慰安婦 」が韓国政府を提訴した。   朝鮮戦争の休戦後、在韓米軍基地近くには「基地村」と呼ばれる売春街が60カ所以上存在し、1万人前後の「基地村女性」と呼ばれる慰安婦がいた。  韓国政府は当時、在韓米軍維持などのために売春を奨励し、慰安婦たちを「 ドルを稼ぐ愛国者 」として何度も称えたという。  韓国ではこの問題は国会でもたびたび取り上げられ、政府も施設の存在を認めていたが、「旧日本軍の慰安婦」ほど注目されてはいなかった。   ところが今回122人の元慰安婦が、韓国政府の厳しい管理下で強制連行、強制売春させられ、人権を侵害されたなどとして、1人当たり1千万ウォン(約100万円)の国家賠償と謝罪を求める集団訴訟をソウル中央地裁に起こしたのである。  この訴訟を支援しているのが、日本において慰安婦問題が火をつけられた平成2年(1990)以降、延々と日本政府に謝罪と補償を求めてきた反日団体「 韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協) 」である。   反日一筋四半世紀のこの団体が突然矛先を韓国政府に向けた背景には、同団体と朴槿恵政権の対立がある。  韓国では、日本企業に対して戦時中の元徴用工への賠償を命じる判決が相次ぎ、先月は三菱重工、住友重機械工業、昭和電工の3社に過去最大規模の賠償訴訟が起こされた。   だがそもそも、昭和40年(1965)の国交正常化に伴う「日韓請求権協定」において、日本が韓国に5億ドルの経済援助を行なうことで、両国間での賠償は「完全に」かつ「最終的に」解決したと、両政府の間で確認されている。  ちなみに当時の韓国大統領は現大統領・朴槿恵の父、朴正熙である。  この協定には当然個人の請求権も含まれていて、 協定締結の交渉過程で日本側が「 元徴用工の名簿を出してもらえれば個別に補償する 」と申し出たところ、韓国側が「 個別の補償は韓国政府が行なう 」と返答した経緯も外交資料に残っている。  要するに韓国側は「 個人賠償はこちらでやるから、カネはまとめて政府に渡せ 」と求め、日本政府はそれに応じて支払いを済ませたのだ。   しかし韓国政府はそのカネを個人には渡さず、インフラ整備や経済成長の資金に回した。  つまり元徴用工に個人補償するならば、韓国政府が行なわなければならないのだ。  それを今になって日本企業に賠償を求めるなどというのは、国家間の協定を反故にするもので、法理上も国際常識上もありえない話なのである。  朴槿恵政権も、いくらなんでもこんな無法行為を通用させたら、国際協定を平気で反故にする国として国際的な信用がゼロとなり、大変なことになることぐらいはわかっているようで、韓国政府と国内企業で資金を拠出して(日本政府や企業にも協力を求めるつもりらしいが)財団を設立し、元徴用工や遺族の支援事業を行なうこととした。   ところが朴政権がこの財団の支援対象に元慰安婦も加え、問題を一気に解決しようとしたために、挺対協が猛反発したのである。  挺対協は設立以来24年、一貫して元慰安婦に対する日本政府の謝罪と賠償を求めている。  もちろんそんなことは「日韓請求権協定」がある以上できないことであり、日本政府は代わりに半官半民の「 アジア女性基金 」を設立して「 償い金 」を支給したのだが、 挺対協は何が何でも国家補償でなければ駄目だと猛反発。 「償い金」の支給を受けた元慰安婦を名指しで非難し、彼女たちが「殺す」などの脅迫にさらされるといった事態まで引き起こした。   そして今度は韓国政府が元慰安婦に対する日本政府の謝罪と補償を要求せずに、韓国内の半官半民の財団で問題を処理しようとしたため、挺対協は大激怒、朴槿恵政権を攻撃するために「米軍慰安婦」爆弾をぶつけた ……というわけである。  米軍慰安婦訴訟の訴状には、慰安所が当時の朴正煕大統領の直轄事業だったことを示す署名文書も添付されているという。これは、父の朴元大統領の名声を自らの人気の素としてきた朴槿恵大統領には、大きなダメージとなる可能性がある。  さらに韓国政府にとって大問題となるのは、 「朝鮮戦争の後遺症」を訴える米軍慰安婦に対して補償を認めてしまったら、朝鮮戦争の戦災を被った多くの国民からの国家賠償請求が相次いでしまう恐れがある ということだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!