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na85さん のコメント

 よしりん師範、木蘭師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、執筆・編集・配信、ありがとうございます。
 急に寒くなった上に、台風も列島を舐めるように接近するようです。皆様、どうぞお気を付け下さい。

 財務省は省庁の中の省庁だとよく言われますが、これは主計局が他の省庁の予算をどうとでも好きなように増減できる予算編成権を持つことにより、どの省庁よりも強い立場にあるためでしょう。また国税庁の徴税権や国税調査権はカネに関して後ろ暗いところのある人なら震え上がるほど恐ろしいものでしょう。そして、これは経済産業省など他の省庁もやりますが、新聞の経済面を書かせる上での記者クラブへのリークを自由に裁量でき、従ってマスコミ統制さえも行えます。財務省の姿勢というか文化は一貫しています。入るカネを増やして出すカネを減らす、これだけです。
 このように強すぎる権限を持つ日本の権力のど真ん中とも言える組織に入省する人材が、一度も挫折を味わったことのない東大卒の坊ちゃん嬢ちゃんだけであることは大問題だと大昔から言われていますが、これまでのところ改められる気配は全くありません。挫折を知らない人間は、結局人の痛みなど頭では理解しても、心では察しようがないと思われます。また親や教師、塾講師など上の命令に従順な人格故に挫折が無かったとも言え、財務省入省後も出世のためには上司の命令や組織の文化に従順であり、そのくせ立場の弱い人々に対しては、その反動と全能感から非情になれるものと思われます。
 例えば、公的な助けを本当に必要としている生活保護受給者を、必要も無いのに保護費を受け取って遊び暮らしている輩と一緒くたに論じて削減したり、結果的に大幅な節税となるグローバル展開で収益を上げる大企業の法人税を減額し、その付けを庶民からの消費税増税や社会保障削減でむしりとったりしています。また、厳しい現場で呻吟する人々の怨嗟の声も無視して防衛や教育、医療・介護などの予算を平気で削減したり、カネを生み出さない(徴税できない)地域に回すカネは無いとばかりに地域への補助金も削減したりできるわけです。
 出すカネを減らしたいはず財務省は、これまで公共投資削減を画策し続けてきましたが、第二次安倍政権になってから突然、回収(税収アップ)の見込みも無いのにカネを刷って公共事業による地方へのバラマキを開放し始めました。地域で安定した職を得た人が住民として定着しない限り回収は見込めないはずです。しかし、一貫して効率化が求められるグローバル経済のため、東京への人・モノ・カネの一極集中による地域人口の減少が加速する今、一体どんな展望があって安倍のバラマキにGOサインを出したのでしょうか。しかも、あらゆる局面で邦人による経済活動を縮小させる新自由主義・グローバリズムの極地であるTPPへの参加とセットで。
 日本で最も頭がイイとされる財務官僚も最早ニヒリズムに骨の髄まで侵され、信じたい情報しか信じないというネット住民やネトウヨと変わらない脳構造になっているのかもしれません。
 以上のように、省の性格から非情の巨塔であり、かつネット脳官僚増加の恐れもある財務省の出身で、その文化に浸りきっていた片山さつきが小泉郵政選挙の落下傘要員=チルドレンとして国会議員になったわけです。
 小泉からの~安倍という新自由主義路線への批判から民主党への政権交代が起こり、それまで主計局が持っていた予算編成の権限の一部は民主党の事業仕訳に奪われたことになります。そのことを根に持ってかどうかは知りませんが、御嶽山噴火による被害拡大を、真偽も確かめず民主党の事業仕訳のせいにしたのは、いかにもネット民的、ネトウヨ的です。中川淳一郎氏がまとめた片山さつきの誤爆集などはもう笑うに笑えないバカっぷりです。安倍改造内閣は、安倍を筆頭に特にネトウヨ脳議員を集めてみました、という感じです。

 さて、それにしても「ザ・神様」は2~3行ずつしか進みませんね。でも脱線が多いのはいいんじゃないですか?木蘭さんの桜木花道姿は割と想像できました。しかし、今のパワーに溢れる木蘭さんしか知らないものとしては、みのに「声が弱々しい」と罵倒されている姿は想像できません(笑)。よっぽど気枯れてたんですね。

 ネットの空気に触れすぎると脳に回る気が枯れ、米国やネトウヨ、みのにすら頼りたくなる? na85
No.54
122ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
第103号 2014.10.7発行 「小林よしのりライジング」 『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、小林よしのりに関するWikipediaページを徹底添削「よしりんウィキ直し!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行) 【今週のお知らせ】 ※「ゴーマニズム宣言」…戦後最悪の死者数を出した御嶽山噴火。あろうことか自民党の片山さつきは自身のTwitterで、民主党の「事業仕分け」で火山の常時監視の対象から御嶽山が外されていた、というデマを拡散。今回だけでなく、過去にも嫌韓派らが書き込むネットのガセネタに何度も釣られてきた片山氏の「誤爆史」を徹底検証!以前は憲法9条擁護を掲げ、防衛費を大幅削減したことを自慢していた片山氏が、今や完全にネトウヨ脳に!安倍自民党の実態を見よ!! ※「ザ・神様!」…A型兄さん・ウミサチから無理矢理借りた釣り針を海のなかへ失くしてしまい、大目玉を食らった弟・ヤマサチ。「失くした釣り針を持ってくるまで、絶対に許さない!」の一点張りで、一向に許す気配のない兄に途方に暮れます。一体どうすりゃいいんだ!? ※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!女性芸能人が一般男性と結婚というケースは成り立たない?仲間由紀恵が結婚!結婚したらショックを受ける女優は誰?「大人の会話」とは何?女性の危うい切なさを、丁寧に紡いでいく竹内まりやの嵐と、脆く際どい女心を、情念たっぷりに歌い上げる石川さゆりの炎、どっちのタイプの恋の歌が好き?ジャズやクラシックへの興味、あるいは好きな曲はある?…等々、よしりんの回答や如何に!? 【今週の目次】 1. ゴーマニズム宣言・第101回「ネトウヨ脳の片山さつきを嗤え」 2. しゃべらせてクリ!・第63回「秋の大運動会!ぽっくんビリ独走中!の巻〈前編〉」 3. もくれんの「ザ・神様!」・第42回「おもいッきり!シオツチの神 ~海佐知&山佐知 その3~」 4. Q&Aコーナー 5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど) 6. 読者から寄せられた感想・ご要望など 7. 編集後記 第101回「ネトウヨ脳の片山さつきを嗤え」  御嶽山噴火の被害のすさまじさには、改めて自然に対する畏れを感じずにはいられなかった。 たまたまその日に登山していた人々の犠牲は気の毒だが、人智を超えたこの自然災害に対する予防など、たかが人間になす術はない。  だがそれにつけても、ネット右翼の馬鹿さ加減は救いようがない。連中は何か悪いことが起こると即座に「韓国のせい」「朝日新聞のせい」「民主党のせい」と言い出すのだが、例によって今回も御嶽山の被害拡大を「民主党」のせいだとガセネタを流していた。  しかも、あろうことかそんなデマを国会議員が拡散させてしまったのだから、馬鹿の感染力は侮れない。   自民党の片山さつき参院議員は9月28日にツイッターで、民主党の「事業仕分け」で火山の常時監視の対象から御嶽山が外されていたと書いた。  暗に民主党のせいで御嶽山の噴火が予想できず、被害が拡大したと言ったのだ。   御嶽山の被害拡大は民主党の事業仕分けのせいだというデマは噴火の翌日にはネットに登場し、「仕分け人」を務めた勝間和代氏に非難が殺到する事態となっていたが、片山はそれを鵜呑みにしたのだ。   もちろんこれは全くの事実無根で、御嶽山は24時間監視体制から外されてはいなかった。  今回明らかになったことは、たとえ常時監視をしていても、火山の噴火予知は不可能だという現実である。  民主党は自民党に正式抗議、抗議文を受け取った自民党の参院国対委員長は「申し訳なかった」と謝罪、片山を厳重注意とする考えを示した。  片山は当初、記者団に「対応は国対に任せている」と言い、ツイッターの内容についても人から聞いた話を書いただけで「私が言ったわけではない」と釈明していた。  だがさすがにこれはヤバイと自民党も思ったようで、自民党の参院幹事長が片山を厳重注意するとともに、陳謝するよう指示。よほどこっぴどく叱られたのか、 片山もこれを受け入れ、自身のツイッターへの投稿を削除し、「事実誤認に基づく発信だった」と書き込み謝罪した。  ツッコミどころ満載のエピソードなのだが、真っ先に指摘しておきたいのは、仮に民主党の事業仕分けで何らかの被害があったとしても、片山にそれを責める資格があるのかという問題だ。   片山さつきは財務省の防衛担当主計官時代、防衛費の大幅削減に尽力し、それを手柄のように自慢していた人物である。  そのために現場がどれだけ苦労しているかという話を、わしは『国防論』の取材中、軍事ジャーナリストの井上和彦氏から聞いている。予算削減のためにどこも必要な人員が確保できていないということで、井上氏に言わせれば、イージス艦あたごが漁船と衝突し、2名の死者を出した事故も、人員不足で十分な見張りを置けなかったことが背景にあったというのだ。   片山は財務省時代、防衛費削減の根拠として「 憲法9条擁護 」まで掲げ、「 この平和な日本を何処の国が攻めるのか 」「 潜水艦は冷戦構造を前提とした時代遅れの兵器であり増やすことなど認めない 」などと言っていた。  この片山さつきと、現在の極右超タカ派の片山さつきは、同一人物なのだろうか!?   片山は2年前、ツイッターで「ハム速を守ろう!」と発言し、ネット住民を困惑させたことがある。  ハム速こと「ハムスター速報」とは、ネット掲示板「2ちゃんねる」のまとめサイトである。  ネットに詳しくない人のために説明すると、「まとめサイト」とはネット内に散らばる情報から、特定のテーマに沿う話題を集めて読みやすく提供するものなのだが、著作権無視の無断転載や、怪しい情報、誤った情報を拡散するといった弊害が指摘されている。  ハム速は「便所の落書き」とも揶揄される「2ちゃんねる」のまとめサイトで、虚偽情報を拡散させて問題になったこともある。   その上ハム速は、問題のあるサイトとして当の2ちゃんねるから名指しで「転載禁止」を通告された、いわくつきの代物だった。  ところが片山はハム速に慰安婦問題に関する嫌韓記事が載っていたのを見て、これを「愛国サイト」かのように思い込み、その情報をツイッターで拡散して「 みんな、ハム速を守ろう! 」と呼びかけたのだ。  これにはさすがにネットでも「 まさか国会議員が2ちゃんねるのまとめサイト(しかも2ちゃんねるさえも問題視しているサイト)から情報収集する日がこようとは 」との声が上ったものである。   片山さつきはネットリテラシー能力が極めて低く、何度も嫌韓派らが書き込むネットのガセネタに釣られては「誤爆」を繰り返している。  以下、ニュースサイト編集者・中川淳一郎氏の東京新聞10月4日付コラムから、その「誤爆」の歴史を紹介しておこう。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!