• このエントリーをはてなブックマークに追加

こいらさん のコメント

砂川事件は、大学時代に憲法の授業で集団的自衛権と憲法の基本理念の関係で取り上げられたことがあります。集団的自衛権と憲法が保証する平和主義との間には矛盾がある、みたいなことを講義で聴いたことがあります。それと最高法規である憲法と最高裁判例のどちらが優先するのか、という議論がある、というエピソードもあったと思います。
しかし、今回のよしりん先生の話だと、やはりあの判決には裏があったのだ、ということが分かります。おそらく大学の授業でもこの事実は教わってないのです。そうなると日本国の主権を他国が侵してるという事実に加え、最高裁判例が憲法の理念に反する判決を(しかも行政の長である首相の判断で)変えてしまってるという二重のタブーを容認した判決だと言えますね。
これは例えばフランス革命以降、ヨーロッパやアメリカなどでも普通とされる法の精神というか、法治主義を否定する判決だと思うし、世界のどの先進国もこんなでたらめな司法判断をしてる国はないと思います。第一、最高裁判事ならば公務員だと思うので憲法遵守の義務があるし、アメリカは自分で作った日本国憲法を自国の都合に合わない事態になるとありとあらゆる手段で無力化しようと試みているし、その流れは今も続いてますね。
今の国会で集団的自衛権を憲法の理念に反してでも成立させようとする動きの裏にはアメリカがいるし、おそらくそれへの批判を封じるようなネットの書き込み(2ちゃんねる等)に関してもアメリカの関与があると思えます。
それより前の金融ビッグバンから構造改革に至るまで、自民党政権を焚き付けていたのはアメリカであることは明白だし、それに異を唱える奴らは抹殺したいと思うのが奴らの偽らざる本音だと思いますね。
No.18
115ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
(号外 2015.6.15発行) ゴーマニズム宣言 「砂川判決は対米従属の決定的証拠である!」  集団的自衛権行使を認める安全保障関連法案に関して、6月4日の衆院憲法審査会に参考人として憲法学者3人が招致され、全員が「違憲」と断言した。  特に自民・公明・次世代が推薦した長谷部恭男早稲田大教授まで「違憲」と断言したのは与党には大ダメージとなったが、そもそも普段の長谷部教授の意見を知っていればこの結果は自明だったわけで、要するに自民党の議員どもは憲法なんか関心もなく、どの学者がどんな学説を唱えているのか調べもしなかったのだろう。  その前日には、憲法研究者173人が安保関連法案は違憲であるという声明を発表(6月11日現在では226人に増えている)。  慌てた菅官房長官は「全く違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいらっしゃる」と発言した。  これに対して6月10日の衆院特別委員会で辻元清美衆院議員が「違憲じゃないと発言している憲法学者の名前を、いっぱい挙げてください」と当然の質問をすると、菅が挙げたのは百地章、長尾一紘、西修のたった3人。それをさらに辻元が突っ込むと、菅は「私は数じゃないと思いますよ」と居直った。  自分で「たくさんいる」と言っておいて、たくさんいないとわかると「数の問題じゃない」なんて言っても、ガキの言い訳にすらならない。  翌11日には、平沢勝栄衆院議員が「合憲」とする憲法学者として10人の名前を挙げ、「『合憲だと思うが名前を出すことは差し控えたい』と言う方も大勢いた」と付け加えた。  200人を超える憲法研究者が実名を出して「違憲」と表明しているのに、「合憲」を唱える人は10人以外実名が出せないという。これでは「合憲」は実名じゃ言えないほど根拠が乏しいと認めたにも等しく、頭の悪すぎる発言としか言いようがない。   この安保関連法案は本来、憲法改正なしに成立させることは無理であり、改憲しないまま強行すれば憲法は形骸化し、立憲主義は破壊される。  これは改憲・護憲の立場には関係ない。改憲派でも護憲派でも、憲法に意義があるという考えを前提にする立場のはずだ。立憲主義を守るべきとするマトモな憲法学者であれば、今の安保法案は「違憲」と言うに決まっている。「合憲」という憲法学者がいたら、それは日米同盟のためなら憲法の形骸化も可とするインチキ学者でしかないのだ。  国会に招致した憲法学者が全員「違憲」と断じた事態を受け、政府は9日の衆院憲法審査会で安保法案を「合憲」とする見解を野党側に示した。  その根拠として挙げたのが 昭和34年(1959)の 最高裁砂川事件判決 (以下「砂川判決」)なのだが、ここで砂川判決が出てくるのがデタラメの極みである。  今回は、砂川判決とは何だったのかを説明しておこう。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!