諫議大夫さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
第139号 2015.7.7発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…世間では「レッテル貼り」は「不当な評価を与えてイメージダウンを図る」といった意味合いで受け取られている。しかし「レッテル貼り」を全ていけないものとするのは単なる思考停止である。朝日新聞に対する「反日」「売国」のレッテル貼りは正当か?現在審議中の安全保障法案を「戦争法案」と呼ぶことはどうか?「歴史修正主義」「ポチ」「ネトウヨ」「ヘイト・スピーチ」はどうか?正当か不当か、一つ一つ検証してみせよう!!
※「ザ・神様!」…今回からは再び神様が登場!!勇気にあふれ、猛々しく、そして孤独で、切なく哀しい物語を背負う神…その名もヤマトタケルノミコト!!終わりなき戦いの旅に身を捧げ、日本の国々を征伐したヤマトタケルの英雄伝説が始まる!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!母親の死について描く予定はある?民主党国会議員が百田氏の発言を公に非難することこそ“言論の自由”に反しているのでは?脚本家でドラマを視聴することはある?新国立競技場の建設計画はなぜ引き返すことができない?もし家族やスタッフがゾンビになったらどうする?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第134回「『レッテル貼り』は実証主義で検証せよ」
2. しゃべらせてクリ!・第99回「KOぶぁい!ハードパンチャーぽっくんの巻〈後編〉」
3. もくれんの「ザ・神様!」・第60回「ヤマトタケル物語・その1」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第134回「『レッテル貼り』は実証主義で検証せよ」 先日、テレビ朝日「モーニングバード」の「そもそも総研たまペディア」の取材を受けた際に、レポーターの玉川徹氏が、自分には「反日」とか「売国」とかいう「レッテル貼り」がされているようだと気にしていた。取材先で、そんなことを言われる場合があるらしい。
「そもそも総研」はかなり厳しく政権批判をしているから、安倍政権を支持することが「愛国」だと思っているような、思考能力の欠如したネトウヨなどが、「反日」だの「売国」だのと言ってくるのだろう。
一方、安倍晋三も「レッテル貼り」を異様なほど気にしている。6月21日の朝日新聞で読んでつい笑ってしまったが、安倍は昨年7月14日、民主党の海江田万里に対する答弁で、こんなことを言ったそうだ。
「レッテルを、私がレッテルを貼ったなら謝るが、海江田さんもレッテルを貼ったなら取り消していただきたい。お互いにレッテルを貼りあうという不毛な。海江田さんがまずレッテルを貼ったから、私もレッテルを貼った。レッテル貼りの議論ではなくて、レッテル貼りではなく中身の議論をすべきだと思う」
1回の答弁で、「レッテル」「レッテル」と8回も繰り返している。異常な執着ぶりである。
ちなみに「レッテル」とは、広辞苑によれば「 商標。ラベル。転じて、ある人物や物事に対する特定の評価 」であり、「レッテル」自体は必ずしも「不当な評価」という意味ではない。
それが、「レッテルを貼る」となると、「一方的に、ある評価・判断を下す」という意味になり、不当な評価を与えて、イメージダウンを図るといった意味合いを含むようになってくるわけである。
とはいえ、一方的に貼られたレッテルでも、それが正しい場合だってあるわけで、全部ひとくくりに「レッテル貼りはいけない」と言うのも乱暴な話である。
最も簡略化した表現で相手を批判することは必ずしも悪いことではない。
貼られたレッテルが正当か、不当かをその都度検証することが不可欠であり、それが間違ったレッテルであれば非難するというようにしなければならないのであって、「レッテル貼り」を全ていけないものとするのは、単なる思考停止である。
百田尚樹や自称保守やネトウヨは、朝日新聞に「 反日 」「 売国 」のレッテルを貼る。
朝日の記者や論説委員だって、「反日」や「売国」のためだと自覚的にやった人などいないだろう。わざわざ慰安婦問題に火をつけたのも、それが日本のためになると勘違いしてやったのだろう。
自衛戦争と侵略戦争の区別もせずに、「戦争=悪」のレッテル貼りをした方が、平和を維持できると思い込んでいたのである。
そして、それが結果的に「反日」「売国」となったのである。慰安婦問題や靖国問題で、中国や韓国に「ご注進」報道を繰り返し、向こうのナショナリズムを沸き立たせて、実際に日本の国益を損なう事態が起きたのだから、自覚的でなくとも、確かに「反日」「売国」の意味合いはあったといえる。
過去の朝日新聞を見ると、「反日」「売国」というレッテル貼りを否定するのは確かに難しい。
ただし、朝日新聞の記者たちも、そろそろ世代交代しているだろうから、過去の悪行を叩くだけよりも、今後の更生を見守ろうとわしは思う。櫻井よしこや自称保守派やネトウヨや自民党議員のように、「廃刊にせよ」とか、「潰せ」などとは、わしは言わない。
百田が沖縄の2紙を「 左翼 」だとレッテル貼りして、袋叩きにあっているが、「潰さなければいけない」と権力者の勉強会で言論弾圧を煽るからである。
もっと丁寧に根拠を出しつつ言わねばならない。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
私もいっとき、担任教師の対応に疑問を感じていたことがありました。
しかし、岩手の自殺事件のまとめサイトを見ていたのですが、どうにも違和感がありました。
まず中2少年の記録ノートですが、「氏にたい」「もう市ぬ場所は決まってるんですけどねw」など頻りにネット用語が濫発されていて、遺書を携帯ゲーム機でネットに投稿していたとの事。
少年はネット社会にどっぷりと浸かっていたとの疑念が拭えません。
そして少年の両親ですが、5年前に離婚して、父親は岩手に残り、母親は東京に少年の妹2人と住んでいるとのことです。
驚いたことに、初めは少年も母親と一緒に東京で暮らしていたのに、おばあちゃんと一緒にいたいと少年が言ったので、母親が少年を父親のもとにあっさり帰したのです。そしてさらに驚いたのが、少年が岩手に帰って2年半後に少年が自殺するまで、母親は少年や父親と全く連絡を取っていなかったということです。
母親が父親と蟠りがあって連絡を取らないのはわかりますが、実の息子しかも多感な時期の少年と2年半も音信不通って、ありえるでしょうか?
しかも母親の話によると、少年には姉がいて、少年と同じ中学に通っていた姉も同じくいじめに遭っていたそうです。この時は母親は学校を頼りとせずに、姉の部活の顧問を頼りにしていたそうです。
ならば、母親は少年が岩手に帰りたいと言う時に姉の経験から、少年がいじめに遭う可能性を予測できなかったのでしょうか?
母親は2年半もの間少年のいじめを心配しなかったのでしょうか?少年と連絡を取らなかったのでしょうか?
一方、父親は少年がいじめに遭っていたのを把握していたのに、なぜ父親は学校に対して乗り込んででも県教委を巻き込んででも抗議しなかったのでしょうか?
疑問はいっぱいありますが、とりあえずここまで書いてみました。
Post