hiroさん のコメント
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第143号 2015.8.11発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会」という長ったらしい名称の会議が、安倍首相に報告書を提出した。14日に発表されることになっている安倍談話の下地になる歴史観をまとめた報告書である。その中では1930年代以後の日本を断罪している。特に看過できないのは「国策としてアジア解放の決断をしたことなどない」という大ウソである。結局、安倍談話は戦後レジームを完全に完成させる歴史観で貫かれるのか??
※「ザ・神様!」…西の熊襲討伐のため九州へ向かったオウスノミコト。女物の衣装に身を包み、巨体の猛者・クマソタケルの心臓を懐剣で一突きして殺害。鮮血を全身に浴びたまま血の海のなかに立ち尽くす美貌の少年・オウスの次の獲物は…弟のタケル!なんと最古の女装男子は、最古のお○ま掘りをしていた!?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!昭和天皇「沖縄メッセージ」のご真意は?日本男児は全員戦地に行って死んで欲しい…こんな女をどう思う?漫画家は描いているキャラクターと同じ表情をしながら描いているの?SEALDsをどう思った?髪の長いプロレスラーが多いのは何故?自衛隊は大量破壊兵器まで運ばされる?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第138回「アジア解放は理念も実行もあった」
2. しゃべらせてクリ!・第103回「沙麻代ちゃん!貧乏人に甘い顔せんでクリ!の巻〈後編〉」
3. もくれんの「ザ・神様!」・第62回「ヤマトタケル物語・その3」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第138回「アジア解放は理念も実行もあった」 8月6日、「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会」という長ったらしい名称の会議が、安倍首相に報告書を提出した。
戦後70年にあたり、14日に閣議決定の上で発表されることになっている安倍談話とやらの下地になる歴史観をまとめた報告書である。
これを一読して、『戦争論』以降の17年間の論戦は、一体何だったのだろうと思わざるをえなかった。
その歴史観は完全なる「司馬史観」であり、「東京裁判史観」だったのである。
まず報告書では19世紀について触れ、 「 世界最大の経済大国だった中国が、英国に、しかもアヘン戦争という極めて非道な戦争に敗北してしまった 」 結果、 「 西洋諸国を中心とする植民地化は世界を覆った 」 とする。
そしてその一方、 「 アジアにおいては、植民地化を免れようと近代化を遂げた日本が日清戦争に勝利 」 、さらに 「 日露戦争で日本が勝利したことは、ロシアの膨張を阻止したのみならず、多くの非西洋の植民地の人々を勇気づけた。のちに1960年前後に独立を果たしたアジア、アフリカのリーダーの中には、父祖から日露戦争について聞き、感激した人が多かった 」 と書いている。
アヘン戦争を 「 極めて非道な戦争 」 とまで表記し、そんな西洋列強の植民地化から免れるために日本は近代化したこと、そしてさらに日露戦争の功績も十分に認めて書いている。
ところが、昭和に入ったあたりから一変。 「 日本は、満州事変以後、大陸への侵略を拡大し 」「 世界の大勢を見失い、無謀な戦争でアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた 」 等々、これでもかとばかりに断罪をし始め、しまいには 「 1930年代以後の日本の政府、軍の指導者の責任は誠に重いと言わざるを得ない 」 と切り捨てるのだ。
そして、戦後になるとさらに一変。 「 日本は、先の大戦への痛切な反省に基づき、20世紀前半、特に1930年代から40年代前半の姿とは全く異なる国に生まれ変わった 」 と言ってのけるのだ。
日露戦争までの日本はいい国。1930年代に入ると魔法にかかったように極悪な国になり、戦後はまた全く異なった国に生まれ変わった、というのだ!!
歴史を分断し、自分の気に食わない時代の日本を「別の国」にしてしまうのだ。歴史教科書論争の頃にも散々批判してきた「便利すぎる歴史観」が、こんなところで大手を振ってまかり通っている。
こんなこと、まともな学識者だったら主張できるはずがない。バカの歴史観と言うしかない。
さらに報告書では、満州事変以後を「侵略」と書いている。これに朝日新聞などは「侵略」と明記した!と大喜びしているのだが、実は報告書には「侵略」の語に注釈を付け、 「 複数の委員より、『侵略』と言う言葉を使用することに異議がある旨表明があった 」 として、その理由を以下のように書いている。
1.国際法上「侵略」の定義が定まっていないこと、
2.歴史的に考察しても、満州事変以後を「侵略」と断定する事に異論があること、
3.他国が同様の行為を実施していた中、日本の行為だけを「侵略」と断定することに抵抗があるからである。
左翼新聞のウェブサイトの中には、この注釈を省いて載せるという悪質なものもあった(さすがに朝日新聞デジタルには載っていた)。
この3点の理由を退けて「侵略」と表記したからには、そう判断した理由も明らかにする必要があるはずだが、それはどこにも書かれていない。
国際法上、「侵略」の定義が定まっていなかったというのは確かにその通りである。パール判決書でも、日本のいかなる戦争も国際法上「侵略」とはされていない。
だが、わしは国際法上の観点とは別に、道義上の観点が必要であると考えるようになった。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
突っ込みどころは満載だったのだが
何が言いたいのか?と思ったら案の定
「もっとも言いたいことは何か」と聞かれ、
「一部を強調するのではなく全体を」と答えていた。
要約できないのは何も言ってないのと同じだ。
空虚な言葉が延々と並んでいた。本人はその自覚がなく、
何かすばらしいことを本気で思って言っている気なんだろう。
どの立場から言われても「こう言ったじゃないか」と
自分の中で言い訳ができる感じ。
そもそもこの人に期待されていたことは
いつまで謝り続けるのか、もういいのではないか、
また日本は悪いことばかりをしたのか、
これでは命をかけて国を守り、現在日本の礎を築いた
亡き祖父の世代が浮かばれない、ということではなかったのか。
結局「心からのお詫び」を表明し「歴史は取り返しがつかない」
「日本人は世代を超えて向き合わねば」などと言ってしまった。
「子や孫が謝り続けなければならないくないように」
みたいに言っても10年ごとには時の首相が
「謝罪」を要求される。「あのアベ総理も言ったじゃないか」
と言われながら。あの戦争に匹敵する事が起こるまで、永遠に。
こんなことを言うなら談話など出さなければ良かったのだ。
また「歴史に対して謙虚でならなければならない」などと言って
示した歴史観は、要するにこうだ。
植民地時代の中で日本も軍備増強を進め、産業も発展した。
日露戦争はアジアやアフリカの人たちを喜ばせた。(ほ~う)
ところが第一次世界大戦が終わり、植民地支配が終焉を迎えても
(!!??)「世界の情勢を見誤り」、
日本だけがなお侵略を進め、孤立の道を歩んだ。
そんなひどいことをした日本にも国際社会は寛容で、
国際社会に復帰させていただいた。
日本軍からそれはそれはひどい仕打ちを受けた
オランダの元捕虜が日本の戦死者に手を合わせてくださった。
そこに至るまでどれほどの葛藤があっただろう。
感謝しなければならない。
てな感じだ。
???当時の国際法でも捕虜の虐待は違法だが70年たっても
首相が言及しなければならないほどひどい扱いをしていたのか?
慰安婦・(軍艦島など)強制徴用に続く捕虜虐待で
新たな国際問題を産み出したかったのか?
普通に考えれば自分が戦った日本に捕虜になり、
生きて帰れたことに対する日本への気持ちの表れではないのか?
日本提案の 人種的差別撤廃提案がアメリカのウイルソン大統領の裁定で否決されたこと、
既に「植民地を持っていた国々」がその利益を独占するために日本など「植民地後進国」に圧力をかけたこと。
軍縮を迫る、ブロック経済、ABCD包囲網、ハルノート。
アメリカが宣戦布告することなく中国戦線に参戦し、
人体実験で原爆を落とし、
大戦後にも侵略を繰り返し、基地を提供した沖縄はベトナム人から「悪魔の島」と呼ばれたこと。
首相は歴史談話が政権の思惑に左右されてはならないと言ったが
「汚染水は完全にコントロールされている」と言ったときは
野党に追及されると「それでオリンピックが来たじゃないか」と言った。
自分の地元・お仲間たちの利益のために「戦時の強制徴用」について言及させられ、それを示すための施設が建つ。
外国に慰安婦塑像が建つどころの騒ぎではなく、
アウシュビッツに来るように世界中から軍艦島を訪れる。
今回はよりによって「戦争法案」を通すため、アメリカの侵略戦争に加担するために。
アメリカの悪口は当然言えず、中韓・野党・左翼を刺激しないよう日本の戦前戦後のことは悪く言う。
もう明日出されるであろう「無私の存在」である天皇陛下のお言葉に期待するしかない。
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