武藤さん のコメント
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第163号 2016.1.26発行 「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…安倍政権が安保法制を強行成立させて以降、護憲派サヨクは「立憲主義を取り戻せ」と言って反対運動を行っている。安保法制については確かに「立憲主義」の無視であったが、護憲派サヨクが「立憲主義」を言い募るのは欺瞞以外の何物でもない!!「9条護憲」という本音を隠す“ファッション”としての「立憲主義」を許してはならない!
※「ザ・神様!」…天地開闢の為された世界、いよいよ様々な生命の創造が始まる!驚愕のサイエンスのオンパレード!!…の前に、モクレンヒメの脳裏によみがえるのは「焼き鳥ビッグバン」!!30年前、モクレンヒメの勉強部屋で起きた、恐るべき大惨事とは!?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!SMAP解散危機騒動についてどう感じた?SMAPやベッキーのスキャンダル、週刊誌の記事は信用できる?宮脇咲良がAKBの新曲のセンターに!この快挙は嬉しい?友人の女性に「俺は女性に優しい人間だ」と言ったら怒られた!どぼちて??女性に怒られるとしたら、どんな風に怒られたい?「本物の政治家」と思う人を教えて!…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第159回「ファッションとしての立憲主義に誤魔化されるな」
2. しゃべらせてクリ!・第123回「節分豆まきぶぁ~い! でも鬼イジメはやめてクリ!の巻〈前編〉」
3. もくれんの「ザ・神様!」・第73回「焼き鳥ビッグバンと、古事記に記された生命の進化」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第159回「ファッションとしての立憲主義に誤魔化されるな」 民主党は現在、維新の党と合流交渉を行っているが、合流が実現した場合は「民主党」の党名を変更することが既に決まっているという。
民主党政権時代のマイナスイメージがどうしても払拭できないものだから、夏の参院選までに看板を掛け替えたいらしい。
思えば自民党も、民主党に敗れて野党に転落した当時は見るも無残な落ち込みようで、「『自由民主党』の党名を変えるべきではないか」と真剣に言う議員もいたのだが、変われば変わるものである。
そんな民主党の新党名について、朝日新聞1月22日の天声人語は「立憲民主党」はどうかという案を紹介していた。
これは「立憲政治を取り戻す国民運動委員会」なる一派の設立記者会見の中で出た提案だという。
同委員会は憲法学者の小林節慶応大名誉教授や樋口陽一東大名誉教授らが代表世話人を務め、学者や弁護士ら約200人が参加している。
団体設立の目的は、安保法に対するさまざまな反対運動を支えたり、夏の参院選に向けて広く政治のあり方について考えてもらったりするため、学識的に情報を分析し、発信していくことだそうで、小林節は会見で「この団体としては政治運動は一切しない」と発言した。
……「安保法に対するさまざまな反対運動を支え」「夏の参院選に向けて広く政治のあり方について考えてもらう」ための情報分析・発信って、それはどう見ても反自民党の政治運動だと思うが、何を言ってるんだ小林節は?
世話人の一覧を眺めても、女優の木内みどりや城南信金相談役の吉原毅のように「脱原発」のテーマでゴー宣道場に登壇してもらった人もいるが、シールズの奥田愛基や異常精神科医の香山リカまで名を連ねていて、ほぼサヨク人脈という様相である。
もっとも今回は、同委員会の批判がしたいわけではない。
会見では「安保法の強行成立は、立憲主義を否定した暴走」とする声明を発表しているが、これには同感できる。 安保法制については、確かに立憲主義の無視であったとわしも思う。
だがここで問題にしたいのは、護憲派サヨクが立憲主義を言い募る大きな矛盾についてである。
安保法制について言う以前に、そもそも自衛隊の存在自体が、明確に憲法9条に違反している。
にもかかわらず、改憲もされないままに自衛隊が存在する現状こそが、まさに「立憲主義の否定」そのものなのだ。
この事実に目をつぶることは、欺瞞以外の何物でもないのである。
だからこそ、わしは改憲を主張している。改憲派が立憲主義を無視してはいけないのは当然のことだ。憲法を重視しているからこその改憲論であり、憲法なんかどうでもいいと思っていたら、それをわざわざ改正する必要もないのだから。
自衛隊は憲法9条に違反しているというのは、今でも憲法学界の通説である。
まずは憲法9条の条文を確認しておこう。
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
中学生程度の読解力があれば、読んだだけで「違憲」とわかるはずだが、もう少し詳しく解説しよう。
上記のように、第9条は第1項と第2項でできている。
まず議論になるのは、第1項が「侵略戦争」のみならず「自衛戦争」まで禁止しているか否かである。
これも学説は分かれるのだが、ポイントは「 国際紛争を解決する手段としては 」の一文である。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
明治憲法体制において天皇に主権がなかったと
『天皇論』にも書いてありましたが、明治憲法の起草者である伊藤博文は「我国の主権は天皇陛下の玉体に集合する…主権は君主即ち王室に存し、未だ曽て主権の他に移りたる事実なく、他の移るべき道理にあらざるなり」と明治22年の府県会議長に対する憲法演説において述べています。
伊藤の言う主権とは「天皇大権」です。行政各部の機関の活動、すなわち補弼は主権の委任権に過ぎず
主権を行使するのはあくまで天皇であるということです。
伊藤がいう「主権」は君主が自由に国家を動かす専制君主的な主権ではなく、最終的決定者は天皇であるということです。
朝日新聞が主権をどう捉えているかは知りませんが
天皇が恣意的に国家を動かせたという主権は存在しなかったことは先生がブログで書いてある通りだと思います。
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