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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『ガンダム THE ORIGIN』のかわいいドズルとその絶望感」
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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『ガンダム THE ORIGIN』のかわいいドズルとその絶望感」

2017-04-18 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2017/04/18

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2016/12/04配信「真木P登場『この世界の片隅に』に迫る予算の壁!明らかになる片渕監督との本編未収録30分を巡る攻防!!プロデューサーの仕事とは? 対談・真木太郎(アニメプロデューサー)」の内容をご紹介します。
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    2016/12/04の内容一覧

    『ガンダム THE ORIGIN』のかわいいドズルとその絶望感

     でもね、なによりもね、今回の『ガンダム THE ORIGIN』IIIとIVで一番いいのはね、とにかく、ドズル・ザビがかわいいんだよ。
     ドズル・ザビってフランケンシュタインみたいな見た目なんだけど、めちゃくちゃかわいいの。テレビ版『ガンダム』では最初に出てきたシーンからして、一番最初に出てきたシーンってシャアが連邦軍のホワイトベースを追っかけてる時に「すみません。ホワイトベースを追っかけてるせいでパーティーに行けません。」って言ったら、「なにを言う。昨日はお前のためにものすごいパーティーを用意していたのに、酒も食事も全部パアだぞ。」と怒るところから初登場で、そのあと、ガルマの葬式というのがあって自分の弟が死んだときに「弟は、なんで死んだ。せっかくシャアをつけてたのに」って自分が一番信頼しているシャアを、もうこいつをつけておけば地球なんていう危ない、ヤンキーの塊みたいなところに自分の弟を行かせたんだよ。
     そこで前線隊長してて、地球だったら大丈夫だろう、宇宙空間みたいにすぐに死なないだろうと思ってて、「シャアまでつけたのに死んじゃったよ。弟、俺、かわいかったのに、あーもうこうなったら、シャアを憎むしかない」という、なんだろうね、感情が入った憎み方をしている人間らしさ。
     あとね、ランバ・ラルっていうすごいオッサンキャラで、良いキャラが出てくるんだよね、『ガンダム』では中盤でそのランバ・ラルって何者にも媚びない屈しない男が、これで俺評価上げたら、ドズルさまにも認められてまた一階級昇れるという、そのランバ・ラルみたいな武人であり男が、なんでドズルという人には、もちろんそれはね、自分の部下たちの生活を良くするためというのはあるんだけども、この人に認められたらって具体名で出てくるのが、やっぱりドズルだけだった、というほかの男から見た、わりとデキる奴だ、という描写とあと、結局ソロモンの戦いというのでドズルは死んじゃうんだけども、その時に戦況が悪くなってきたら、ソロモンの戦いのテレビ版で言えば、前編後編があるんだけども、前編で最後に自分の妻と幼い赤子を逃がすんだよね。
     それだけやると、薄情な奴、自分だけ逃げるっていうんだけど、これがね、『科学忍者隊ガッチャマン』のベルク・カッツェみたいな小物と違うとこだよね。自分だけが逃げるんじゃないんだ、自分の妻と子供だけを逃がす、それはなんでかというとザビ家の、つまり血筋でこの国を生き延びさせねばいけない、政治家としての務めでもあるんだよね。
     ホント言えば政治家100%の男だったら、自分は逃げてるんだよね。自分は逃げなきゃいけないんだ。なんでかっていうと、一つの戦争に負けても、自分さえ、司令官さえ生きていれば、もう一回立て直すことができるんだよ。
     なによりドズルは、その後ビグ・ザムというスゴイ性能の高いモビルアーマーに乗って、「これがあと何機かあれば、連邦軍の本拠ジャブローにも降りれるぞ」と、「これだったらジオンはまだまだ負けないぞ」って言うんだ。
     そこでドズルは死んでもまだジオンには未来がある、それを見れたから、ドズルは戦場に行けるわけだよね。そこまで男なわけだよね。政治家として生きるよりは、男として生きることを選んだ、ドズル・ザビ。
     だから、妻と赤ん坊を逃がして、でも部下には不安を与えないように、俺が最後まで残ってるんだから、お前ら、大丈夫だよと言いながら、前編の無重力のなかで戦闘服を着たドズル・ザビがこういうふうに言って、いろんなところにいって指示をどんどん出しながら、目の前にビグ・ザムががーん、自分の将来棺桶になる機体だよ、それがあるのを見て、飛んで行って「おー、ビグ・ザムか!」っていう盛り上がる音楽で。
     普通『ガンダム』で敵側の盛り上がるところで終わった回なんて一回もないんだけど、このドズルのソロモン攻略戦の回だけはドズルの良い顔で、最後盛り上がっていくという、もうそういうふうに作らざるを得なかった、すごい良い回だったんだけども。

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