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いま、『ソードアート・オンライン』がおもしろい。この場合、原作小説のことであり、そしてそれを映像化したアニメ作品のことだ。アニメのほうはニコニコ上で見れるから、未見の方はぜひ見てみてほしい。そしておもしろそうだと感じたら、原作小説に手を出してみるといい。
原作は、ライトノベルのオールタイムベストともいうべき傑作である。主人公のキリトが仮想空間上に形づくられたファンタジー世界に閉じ込められることになる第一部からしておもしろいのだが、何といっても凄まじいのは「アリシゼーション」と題された第四部。
物理学者ロジャー・ペンローズの量子脳理論を下敷きに、スリリングかつスタイリッシュかつスピーディな娯楽活劇を展開している。まだ書籍版では二冊が刊行されただけだが、この先、物語は延々と続くことになる。実は第三部までをすべてまとめたものより、第四部ひとつのほうが長いのだ。
エンターテイ
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『マイクロチップの魔術師』については知らなかったのでこういうネトゲファンタジーものの歴史をまた知れてよかったです。
ところで『クリス・クロス』が1999年発表というのは誤植かと思われます。94年には出ていたはずです。(でないとブギーポップよりも後続の作品になることに…)
いつか『ログ・ホライズン』がアニメ化とかしても同様に「SAOの、クリス・クロスのパクリだ」とか言われるんだろうなぁ…。
素晴らしい記事だった。
仮想空間SFの今から昔を、面白く、興味深く書いており、とても勉強になりました。
『クラインの壺』はネットでも買えるようですが、他の二作は難しいようです。
でも、頑張って、『マイクロチップの魔術師』と『クリス・クロス 混沌の魔王』を古本屋で探したいと思います。
このような記事を書いていただき、ありがとうございました。