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小飼弾の論弾 #175「高齢化に焦る中国と、巨額「金塊詐欺」事件」
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小飼弾の論弾 #175「高齢化に焦る中国と、巨額「金塊詐欺」事件」

2020-09-17 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2020年07月07日(火)配信その2をお届けします。

     次回は、2020年9月29日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2020/07/07配信のハイライト(その2)

    • 中国の高齢化への危機感と巨額の「金塊詐欺」事件
    • トヨタを抜いたテスラの「チグハグ」
    • イギリス独自のGPSは詐欺?
    • 視聴者からの質問「この時代に大学に行く意味って何ですか?」

    中国の高齢化への危機感と巨額の「金塊詐欺」事件

    山路:中国っていうのは、そういうある意味暴力の被害者にもなって、暴力の怖さも誰よりも知ってるし。

    小飼:であるがゆえに、とても暴力を辞さない。もう殴ったら殴り返すというのを、本当基本のキにしてますからね。

    山路:ただ凄い素人考えで思うんですけども、ここまでガチガチにした制度で、文化的とか産業的に何か新しいものというのが生まれてくるのだろうか?

    小飼:いっぱい生まれてるじゃないですか。もし中国に何も生み出す力がないという人は、やっぱり深圳に行くべきですよ。シェンチェンに行くべきですよ。今、新しいITガジェットって中国生まれですよ。

    山路:中国以外でそんなガジェットっていうのは、あんまりポコポコ出てくるところはないですもんね。ドローンにしても。

    小飼:だから、単に人件費が安いだけでは駄目です。それはたとえばインドとかを見てみればわかる。ベトナムもまだ中国の質・量に追いついていない。

    山路:うんうん。これはじゃあ本当に弾さん的にも、何というのかな、中国が簡単にその国家安全法とか、こういうガチガチに締め付けてきた国になったがゆえに、それでシューッと縮んで行くとも思えない?

    小飼:ぜんぜん思えないですね。そう、かつての日本の姿というのはとてもよく合っていて、たとえば日本もかつては海外旅行に自由にいけませんでした。外貨の購入にも限度額があったんです。1人いくらまでって。
     その頃から『兼高かおるの世界の旅』っていうのはやってて、だから当時海外への憧れというのがどれだけ強かったのかというのから、逆説的にどれだけ行くのが難しかったか。中国もそうなわけですよ。ある意味いまだにそうなわけ。いまだに中国には2種類の戸籍があるわけです。

    山路:都市戸籍と農村戸籍。

    小飼:はいはい。だから今、その農村が都市化しつつあるフェーズというのが、まだ続いてるんですよ。そういう状態で自由を求めてというのは、まず自由になってるじゃないですか。
     だから、かつては電話すらなかったところが携帯電話で、むしろ山奥はただの携帯電話すらすっ飛ばしていきなりスマホですよ。
     うん、だからまだ民主主義とはとか言うだけの暇はないんですよ。かつて日本だってそうだったわけです。

    山路:まずはモノとかの自由というか。

    小飼:関税障壁とかそういうふうに言ってた時代があったんですよ。

    山路:ああ、モノとかカネとかのなんかもっと即物的なところの自由を得てから、初めてなんか形而上的な言論の自由とか。

    小飼:そういうことですね。

    山路:言ってみれば暇人の趣味的なことに。

    小飼:そうそう。

    山路:ようやくやる余裕が出てくるという。

    「日本はやればできる子」(コメント)
    「もったいないと言ってばかり」(コメント)

    小飼:やればできる子なのかなあ・・・?なぜやればできると言われてかって言ったら、子だったからじゃない?若かったからじゃない?

    山路:うん。こんなに平均年齢まで人口としての平均年齢も上がって。

    小飼:もう子じゃないよ。だから「やればできる子」とは言うけれどもさ、あんまり「やればできるおじさん」とか言わないよね。

    山路:アハハ、中国はまだ「やればできる子」の段階にありますもんね、まだ。

    小飼:うん。

    山路:日本に比べると。

    小飼:うん。

    山路:平均の年齢でいっても10歳くらいまだ若いんじゃないですかね。

    小飼:まぁだけれども、一人っ子政策その他でかなりいびつな人口ピラミッドをしていて、しかもだからそれの変化とかっていうのは、日本よりも更に速かったりするの、だから密かな焦りとかっていうのは、行政のほうにもあると思います。特に新幹線、まあ新幹線と、ここは一般的に高速鉄道というべきですかね、の敷き方とかってさ、もう常軌を逸してましたもん。過去形じゃないのか、まだ続いているのか。

    山路:その敷き方の、え? どんな?

    小飼:もう一挙に、バンバン敷きまくってるよ。全世界の高速鉄道の過半は中国、たぶん。
     しかも凄いガバガバのファイナンスでやったんです。だからなんでこんなに慌ててやってるかっていったら、怒涛の高齢化が進んで、今の現役世代が一挙に高齢化したら、やりたくても出来なくなる、ということは聞いたことがある。

    山路:うんうん。結局今のうちに豊かになっとかないと、もう豊かになれるチャンスがないかもしれないという。

    小飼:そうそう。もはや一人っ子政策というのはオフィシャルにやめてますよね。にも関わらず。

    山路:増えないですよね。じゃあ本当に、それこそ20年かけたらもう終わりっていう感じなのかな。

    小飼:あと5年でインドが抜くんじゃなかったっけ? ああもともと2015年に抜く予定だったんだけれども、インドのほうも人口増加率が押さえ気味になってるので、それでも中国を抜くというのは確実なわけです。

    山路:それこそ10年以内になんか凄い、もっと今よりガーンと何倍も豊かになっとくみたいな感じじゃないと、追いつかないのかなあ。

    小飼:そうそう。

    山路:なんか日本とはぜんぜんそこは危機感が違うよな。

    小飼:危機感が違う。

    山路:さっき言いかけた中国で凄えなと思った話はこれですよね。ええとこれだ。

    小飼:これ! アハハ

    山路:アハハ。なんじゃそれ? みたいなニュースなんですけど。

    小飼:ねえ。

    山路:これ、何というか、とあるこれは金融の会社でいいのかな、ジュエリーって書いてましたかね、何かそういう貴金属とか扱っている会社が、担保に金塊を預けてた83トン分が全部金メッキされてた銅だったって。

    小飼:83トンてあれですよ、かさばらない比重のでかい、金でもなかなかの分量ですよね。

    山路:アハハ

    小飼:いや、だから比重19.3いくつだったっけな、まあでもざっくり計算しやすいように、20としてみても4キロリットル。

    山路:どれくらいなんだ? 4キロリットル。

    小飼:なかなかですね。だから2メートル四方で高さ1メートル、なかなかの分量ですよ。

    山路:これがいくらくらいなんだっけな、ええと5000億円分くらいになるのかな。

    小飼:けっこうな金額になるでしょう。まぁでもそれでも5000億。

    山路:ああ、3055億円相当の融資の担保に83トンの金の地金が充てられてたって。ただ凄い疑問なのが、こんな現物で偽物とかで操作とかしたら、一発でバレるやんけという、何か証拠がもうもろ残っちゃうじゃないですか、こんなものでやったら。最近ドイツのワイヤーカードという会社が不正経理……。

    小飼:はいはいはい。いやかなりでかい不正なんだけどね、ワイヤーカードというのは。

    山路:それなんかっていうのは、でも結局、ある銀行口座にカネがあるよって帳簿上の操作じゃないですか。その何千億円といっても、そのリアルな金塊を偽造するって、何か頭悪くないですか? って思ったんですけど、アハハ

    小飼:いや、でも豪快だよな。

    山路:普通、なんか粉飾決算するにしても何か……。

    小飼:うん、紙の上でやるよね、豊田商事とかも。

    山路:リアルなものを作る手間暇も、なんかちょっとどうかしてるなと思ったんですけど。

    小飼:だからこう言うのも何だけれども、いかに紙というのか、コンセプトというのかが、強いかっていうことですよね。あのですね、各国政府はこれを、これよりももっとエグいことを、無から有を創造するというのを合法的にやっているわけです。

    山路:つまりお金の信用創造とかそういうことですよね。

    小飼:そういうことです。

    山路:その金本位制もべつにもう終わってるわけだし、普通のところでは。

    小飼:皮肉にもそうなってからのほうが、だから金の値段というのは上がっているのはあれだけれども、なかなか豪快だよな。

    山路:アハハ、いやあちょっとやっぱ中国人なんか凄えわって。

    小飼:いや中国人だからというわけではなくって、普通、これだけの金というのか商品の、単一の会社が持つかっていうね。ちなみに各国の中央銀行もいちおう財産として、金は持っているんですよ。1番持っているのがアメリカで有名なフォート・ノックスという施設があるんですけど、そこに7200トンだったっけかな。

    山路:ほう。

    小飼:これと比べてもなかなかの量なんですけれども、これが金メッキされてた銅になってたら、面白いな。それでちょっと話が飛ぶんですけども、『007』でそのフォート・ノックスにある金を使えなくしてしまおうと、何でそんな話になってたかというと。

    山路:『ゴールドフィンガー』?

    小飼:ああ確か『ゴールドフィンガー』だったっけなあ。まだニクソンショックの前ですね。ドルと金の兌換性があった頃ですね。

    山路:うんうん。

    小飼:兌換するのの保証というのが、そのフォート・ノックスにある7200トンの金だったんですけれども、要はこれ使えなくしてしまえばいいので、どうするかっていったら、要は核廃棄物を撒き散らそうと、中に。要はそこにあっても、手を出せなくしてしまおうと。

    山路:なるほどっていう感じのアイデアですよね、ほう。

    小飼:うん。だけど今はもう兌換性なくなっちゃったんで。

    山路:それが使えなくなろうが、ただここの83トンのその金、偽金の話なんですけど、これって中国における金年間生産量の22%に相当する量らしいんですよ。

    小飼:でしょう。

    山路:だから金の、しかも国庫の、国家の金準備立の4.2%(笑)

    小飼:そうね。

    山路:だから金本位制云々、金本位制とかなしにしても、いろんなとこに与える影響がめっちゃでかいんじゃないかっていうことが言われてますけどもね。ただ凄い素人考えで不思議なんですけど、金って純金だったら、何をやっても、誰がやっても同じ純金であるとは思うんですけども、たとえばインゴットの形にしたものに、どこかその認定されたそういうメーカーだったら、インゴットに刻印打ってそれを管理するとか、そういうこととか出来ないんですかね?

    小飼:いや溶かせちゃうじゃん。

    山路:うん、だけど少なくともちゃんとしたとこが、作ってるインゴットっていう信用とかは出来たりするというそういうことはないんですか?

    小飼:どうなんだろうね。というのも、普通そういった信用というのは無だからこそ価値があるわけですね。たとえば1万円札、日本銀行券1万円分を印刷する時に、1万円のコストはかからないですよね。

    山路:どうせ10円とか20円とか、もっと安いかもしれないけど。

    小飼:ところがお釣りの都合上、1円アルミ貨というのもいまだにあって、じつはこれ知る人ぞ知るなんですけども、鋳潰したほうが高くなるんですよね。

     
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