「格闘技ぼんやり層」だけど、プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」。今回は「角田信朗の松本人志共演NG騒動」について!(聞き手/ジャン斉藤)




――角田信朗さんによる「松本人志共演NG騒動」が世間を騒がせました。

事情通Z 角田氏が自身のブログで松本人志から共演NGをされていると書いたけど、きっかけは角田氏が8年前に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の出演をドタキャン。番組側が被害を被ったことで松本人志の共演NGどころの話ではなく、じつはテレビ局や吉本興業にも及ぶ問題だったという。そのことを角田氏は知らなかった。

――今回の騒動って過去をさかのぼっていくとかなり興味深い話なんですよ。旧K−1の“テレビ格闘技”の呪いが今頃になって角田さんに降り掛かったというか……。あの当時の格闘技団体やテレビ局って、視聴率のためなら何をやってもいいと思ってる節があるじゃないですか。

 ボブ・サップ登場以降は摩訶不思議なことが多かったね(笑)。

――まず角田さんが8年前の『ガキの使い』の出演をドタキャンしたのは、武田幸三引退試合における角田さんのレフェリングに批判が殺到。業務自粛していたことで番組出演も断ったわけですよね。

 武田さんがどう見てもダウンしてるのに、角田氏が無理矢理に立たせて試合を続行させたやつね……。

――武田幸三さんの件だけじゃなくて、前年のK-1MAXの魔裟斗vs佐藤嘉洋戦の判定もいろいろあったんです。何が起きたかを簡単に説明すると、あの大会からオープンスコアリングシステムが試験導入されて。

 1ラウンドごとに採点を公開していくシステム。判定がどうのと騒がれていた時期だった。

――魔裟斗vs佐藤嘉洋の1ラウンドはジャッジ3者ともに10vs10、2ラウンドは魔裟斗の10vs9でした。

 3者ともに魔裟斗20、佐藤嘉洋19で最終ラウンド。

――最終ラウンドで佐藤嘉洋がダウンを奪ったんですが、後半は魔裟斗が巻き返したとして、2人が8vs9、1人が8vs10という採点でした。

 ダウンを奪ったけど3者ともに「8-10」にはならなかった。

――結果2人が28vs28、1人が28vs29となり、「0−1」のドローということで延長戦へ。延長は魔裟斗が制しましたが、最終ラウンドがあと1人でも「8−10」にすれば、本戦で佐藤選手の判定勝ちだったんです。

 そのジャッジがおかしいと?

――おかしいと騒ぎになりましたし、そうやって疑念を抱きたくなるのは、そもそもK−1のルールブックには、優勢のほうに必ず「10」をつけると書いてあったんです。

 後半魔裟斗が巻き返したとしても「9-10」にすべきだった。

――大会後にマスコミからその件を指摘されると、K-1競技統括プロデューサーだった角田さんは「その表記に関しては、指摘があって変更するというのも恐縮ですが、必ず優勢の選手10にするということは、すぐに訂正したいと思います」とその場でルール変更した。

 す、凄いなあ(笑)。

――さらに驚くのは、ジャッジは実際には「9-10」とつけていたんですけど、角田さんが勝手に「8−9」に書き直していたそうなんですよ。

 えええええええええっ!? 


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