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Dropkick
UFCファイターのフトコロ事情 ~ 中堅ファイターでも想像以上に厳しい現実■MMA Unleashed
Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……これは厳しい! UFCファイターのフトコロ事情!!
●マイケル・マクドナルドの場合
日本のファンにとっては、金原正徳に勝った選手として記憶に残るマイケル・マクドナルド。赤丸急上昇中の有望若手選手にも見えたマクドナルドであるが、2016年7月にジョン・リネカーにKO負けを喫して以来、試合をしていない。練習資金がないのだ。
リネカー戦でマクドナルドは53,000ドル(593万6,000円)を受け取った。内訳はファイトマネーが23,000ドル、メインイベント・ボーナスが25,000ドル、リーボックのスポンサー料が5,000ドルだ。ここから税金が差し引かれ、練習のための費用を差し引くと、マクドナルドの手元にはおよそ3分の1しか残らなかった。この資金では、12月までに次のファイトマネーが入ってこなければ、生活と合宿費用をまかなえない計算となっていたのだ。
マクドナルドはUFCに状況を説明し、何とか試合を組んでくれないかと相談をしたというが、具体的な解決策にはいたらなかった。そして試合をしないまま、年が明けてしまったことから、試合をしたくてもマクドナルドにはもはや合宿を行う資金がないのだ。
マクドナルドもかつては借金をして合宿費用に充てたこともあった。しかし、負傷で3回の手術を行い、試合間隔が2年あいてしまった時には、自宅を売りさばき、実家に戻ることを余儀なくされたこともあった。だからもう借金はできない。そもそも、仮に自分がケガなくキャンプを終えたとしても、対戦相手のせいで試合がキャンセルになったりしたら、合宿費用を払えなくなる危険性もある。だから今のマクドナルドの目標は、副業で生活費をまかないつつ、余裕のある合宿資金を貯(た)めることだ。
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