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プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回は再びプロレス安全問題!(聞き手/ジャン斉藤)
――本間朋晃選手や柴田勝頼選手の負傷欠場が一般世間でも大きく取り上げられる中、高山善廣選手もDDTの試合後に救急搬送されるという事態が起きてしまいました。
事情通Z 高山選手は頚髄損傷、変形性頸椎症と診断されて現在も治療が続けられている。怪我をした状況はいうと、ヤス・ウラノ選手と回転エビ固めのやりあいをしているときのこと。前かがみになってるウラノ選手に高山選手が飛びついて回転エビ固めをしようとしたら、頭からマットに突っ込んでしまった。
――全体重が首にかかってしまったわけですね……。
Z 高山選手の意識はしっかりしているが、怪我をした場所が場所だけに復帰には時間がかかるようですね。
――柴田選手も思っていた以上に重傷なんじゃないか……という話ですね。
Z 柴田選手が『プロレス格闘技DX』で連載している日記によれば、生きているのが奇跡だと。
――リング復帰はしばらくは考えられないという書き方でしたね。
Z あの日記だけだと具体的な状況はわからないんだよね。あくまで柴田選手の感覚で書いてるというか。まあ、あまり期待を持たせることは書けないだろうし……。こうした事故はここ最近になって続いてるように思われるけど、いままで大きく報道されないだけで怪我人はたくさん出ていた。身体を鍛えているレスラー同士がぶつかったら、どうしても怪我はしてしまう可能性が高いし、過激さから怪我人が出ているわけではないんだけどねぇ。
――今回の高山選手は回転エビ固めですからね。基本技でもこんなに危険なんだってあらためて認識しました。
Z そうなんだよ。絶好調だった全日本プロレスでも諏訪魔選手のラリアットを崔領二選手がかわそうとした際に、諏訪魔選手の右手が崔選手の頭部を直撃してしまった。これで諏訪魔選手は右手の骨にヒビが入り、崔選手は頭部挫創で二人とも欠場となった。
――ラリアットをかわすなんてよく見る攻防ですもんね。
Z あとは、こないだのドラディション後楽園ホール大会でベイダーが倒れたでしょ。
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