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伝説のプロレス団体UWFインターナショナルでデビューして、キングダム、リングス、PRIDEと渡り歩いた日本格闘技の生き証人金原弘光が格闘技界黎明期を振りかえる。今回は話題の日大アメフト悪質タックルについて!



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――
金原さん、日大アメフトのタックル映像ってご覧になりました?

金原  あー、見たよ見たよ。医療従事者としてあの映像を最初に見たときに背筋が凍ったよ。見えない角度からのタックルって交通事故に遭うのと一緒だからね。

――それくらい危険なんですねぇ。

金原 だって後ろから膝カックンされただけでも「うわっ!?」って驚くでしょ。不意打ちのタックルがどれだけ危険なことか。「タックルが来た」と判断できると、身体が反応して筋肉が固くなるからダメージは軽くなる。背後から突然やられるとダメージが本当に凄いよ。強度のムチウチ、ヘタしたら頚椎損傷、脊髄損傷で動けない身体になっちゃう。

――今回は大事に至らなかったのは不幸中の幸いだったんですねぇ。 

金原 あの危険行為が監督やコーチの指示だったわけでしょ。加害者という立場だけど、選手がかわいそうだよね。20歳といってもまだ子供だよ。上から「潰せ!」と言われたらやっちゃうだろうし、命令を無視したら試合に干されちゃうわけでしょ。

――かつてのプロレス界も上下関係は超厳しかったじゃないですか。

金原 厳しいなんてもんじゃないよ〜。アメフトとプロレスじゃケースが全然違うけど、上の人に従うしかないところはあったよね。現に俺もUインターで上の人間の言うことを聞かなくて干されたことがあるから。

――アメフトじゃないですけど、上から「相手を潰せ!」と命令されたことってありますか?



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