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  • 第138回 木の芽時な人達のウラガワ(3)

    2017-04-25 19:45
    190pt

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    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第138回 木の芽時な人達のウラガワ(3)


    ◆もくじ◆

    ・木の芽時な人達のウラガワ(3)

    ・最近の志麻子さん
     6月に角川ホラー文庫より『現代百物語 不実』発売予定
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    春はいわゆる「木の芽時」。
    心の変調も多い季節、「木の芽時」な人たちをテーマにお送りしてきた今月。

    岩井さんがゴールデン街で飲んでいたら隣に来た、魚と馬を混ぜたような顔の女は……。
    妹思いのカズオさんが語る妹のヨーコさんが、芸能人のブログなどを見るうち言い出したのは……。
    知り合いの編集者が語った「売り込みにくる人たち」の話を聞いて、岩井さんが思い出したのは……。


    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~15年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ
    2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ
    3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ
    4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ
    5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ
    6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ
    7月「大人の夏の観察日記のウラガワ
    8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ
    9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ
    10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ
    11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ
    12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ
    2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
    2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ
    3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ

    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ====

     確かに春って、ポカポカ陽気や満開の花、新しい人生のスタートといっためでたい行事や季語にあふれてはいるけれど。それにともなう体調の変化、だからこそ強まるストレス、諸々の不安定さが引き起こす心の変調も多いのだ。

     いわゆる、木の芽時。心身のバランスを崩した人を、そう呼ぶ習わしがある。今月はそういった、木の芽時な人々をテーマにしてきた。

     そのラストの回は、単独では一章を割けない小物達を一挙まとめて紹介する。

                        ※

     先日、同世代で同業者の仲良しペコ(とりあえずここだけの仮名)とゴールデン街で飲んでいたら、なんとなく魚と馬を混ぜたような顔の女が隣に来た。

     ワンレンに、デコにのっけたサングラス、なつかしのバブル期みたいなファッションで、隠し切れない小ジワと全身のたるみ具合からも、同世代だなと親しみすら感じたのに。

    「さゆりんご」と名乗るこのオバサンは、私とペコが何者なのかを知っていた。そうして、謎の上から目線でからんできたのだ。

    「岩井さんは、若いチンピラの韓国男。ペコさんは、無職のジイサンと結婚してるんでしょ。バカね~、どちらも金目当てじゃないよ。世の中の人はみんなそういう目で見てるのに、なんで本人達は気づかないわけ?バカじゃない。ううん、バカよバカ」

     いやあの、わしら気づかないどころかそれを持ちネタにしてるくらいなんですが。と反論しようと思ったけど、ペコにツンツンされてとどまった。

     なんかおもしろそうだからこのまましゃべらせ続けようと、ペコの目がいっていた。長年の友達だから、目と目でわかるんだよな。

    「世の中の大半の人はさぁ、金目当てで近づいてくる奴を軽蔑するんだよ。大半の人はあんたらと違って、賢いの」

     ここで我々ではなく店のママが、やんわりと割って入った。

     
  • 第137回 木の芽時な人達のウラガワ(2)

    2017-04-15 20:00
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    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第137回 木の芽時な人達のウラガワ(2)


    ◆もくじ◆

    ・木の芽時な人達のウラガワ(2)

    ・最近の志麻子さん
     4/23(日)「オメ★コボシ38」開催
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中1
     「岩井志麻子の千夜玩具物語」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    春ということで、「木の芽時」な人たちのエピソードをお送りしている今月。

    岩井さんがレギュラー出演しているテレビ番組『5時に夢中!』。
    たまに観覧希望を受け付ける回があるのだが、そのときにはある条件があるそうな。
    その条件とは、そしてその理由とは……!?

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    2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ
    2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ
    3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ
    4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ
    5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ
    6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ
    7月「大人の夏の観察日記のウラガワ
    8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ
    9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ
    10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ
    11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ
    12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ
    2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
    2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ
    3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ

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    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ====

     春は、希望に満ちた陽気な日ばかりではない。むしろ寒暖差が激しく、入学に入社に異動に引っ越しにと環境も激変し、心身ともにバランスを崩しがちな季節だ。

     昔から、そうなった人達を指して木の芽時だからねぇ、なんていう。あんたは年がら年中、木の芽時っぽいけどね、といわれるのはさておき。

     確かに、春先にちょっと音階のずれた人達の人生の歌を聞く機会が多い気はする。そんな訳で今月は、木の芽時な人達をピックアップする。

                        ※

     もう十二年も、TOKYO МXの『5時に夢中!』なる番組に出させてもらっている。

     私など足元にも及ばない、ブッ飛んだところのあるコメンテーターが日替わりで登場して、下ネタだらけのコメントを繰り広げる。
     放映開始時は超マイナーで、東京の校内放送なんて揶揄され、本当に都内で三十人くらいしか観てないといわれていた。今は放送エリアも、かなり広がったけどね。
     しかしその頃すでに、当時は知る人ぞ知る存在だったマツコ・デラックスさんも出ていたのだよ。やはりMXのプロデューサーに、先見の明があったのだ。
     じわじわとカルトな人気を得てローカルではメジャー化していき、冗談のようだがハリウッド女優のジョディ・フォスター様までが出演なさった。
     水商売の人達が「これを見てから出勤する」という、夕暮れの目覚ましテレビともなった。水商売系の人からの番組宛てのメール、本当にたくさん来るしね。

     で、皆さんはテレビやラジオの公開放送に、観覧希望のハガキなど出したことがあるかな。『5時に夢中!』も、たまにやっている。以前ちらっと出ていた『笑っていいとも!』や、もう一つのレギュラーである『有吉反省会』でも観客を入れている。

     
  • 第136回 木の芽時な人達のウラガワ(1)

    2017-04-05 20:15
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    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第136回 木の芽時な人達のウラガワ(1)


    ◆もくじ◆

    ・木の芽時な人達のウラガワ(1)

    ・最近の志麻子さん
     4/23(日)「オメ★コボシ38」開催
     AKB48「シュートサイン」MV出演
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中1
     「岩井志麻子の千夜玩具物語」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    4月になりました。春は「木の芽時」、気を付けたいものですね。
    今月はそんな、木の芽時かもしれない人たちのエピソードを綴ります。

    芸能事務所「ホリプロ」に所属している(マジです)岩井さん。
    事務所に届くファンレターには、ときどき「ビミョーなもの」もあるようで……。

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    2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ
    3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ
    4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ
    5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ
    6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ
    7月「大人の夏の観察日記のウラガワ
    8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ
    9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ
    10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ
    11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ
    12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ
    2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
    2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ
    3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ

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    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

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     木の芽も草花も萌える春先になると心身ともに変調をきたし、何やらおかしくなってしまう人達が増えるらしい。彼らを指し、木の芽時だから……といったいい方をする。

     あきらかに症状が重い方達は病院に行ったりするし、あまり街なかではお目にかからないけど、なんとなく変な人、そこはかとなくヤバい人にはすでにいろいろ遭遇している。

     今月はそんな、木の芽時かもしれない人達を取り上げる。例によって個人を特定されないよう、すべての登場人物はここだけの匿名にし、背景なども少々変えさせてもらう。

                        ※

     思うところあって、SNSはやってない。だから私へのファンレター、脅迫状、贈り物、すべては所属しているホリプロに届き、まずはホリプロのスタッフが開封する。

     まともな手紙やうれしい贈り物は即もらえるが、あまりにヤバいものはそこで処分され、私には届かない。中身が何だったかも教えてもらえない。しかしビミョーなものは、
    「志麻子さんってこういうの、お好きでしょ。ネタになるかもですよ」
     と前置きして渡してくれる。花瓶みたいな形なんだけど底がいびつでテーブルに置けず、水も花も入れられない細い穴しか開いてない焼き物とか。パッと見は新品なんだけどヒールや靴底が傷だらけで、明らかに何度も履いているのがわかる靴とか。

     女子大生を自称しながら、絶対にオッサンの手によるエロ小説、しかもすべて小学生向け学習ノートに手書きとか。誰でも知っているヒット曲を自分が作詞作曲したことにして、激しく外れた歌声を吹き込んだDVDとか。

     立川ケンタなる男が送ってきた「企画書」も、「ビミョーなもの」の一つだった。