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第14回 あなたは試験用紙を豪快に自由に破くことができるか?

人は自由であるべきだ。他人様に迷惑をかけないかぎりにおいて。自由なジミ・ヘンドリックスも他人のギターに火をつけたりはしなかった。それが正しい自由だ。

話がジミヘンから地味になりすぎて恐縮だが、とある資格試験を受けさせられた。上層部に目をつけられ、当該資格に受からなければ解雇カイコと脅されれば、ローンを抱えた身ゆえ、拒否はできない。いけないマイナス思考。変えよう。資格はロックだ。反抗の際、失業の際、資格は頼もしい武器になりうる。反体制のためにも資格がないとね…このように、私は罰ゲーム的な心境ではなく、ポジティブな考えで試験に臨んだのだ。

試験というのは実力もあるが運の占める割合も相応にある。試験会場が集中できる環境か否かは、私のような一夜漬けには特に一大事で、その点から言えば、試験日の私の運は最悪であった。

試験開始15分前、解答用紙が配布された。すると私の隣席のオッサンが挙手。質問「用紙を破いてもいいですか?」意味がわからん。