前田「いや。まぁ、最強戦の前にも色々なタイトル戦がありますし、まずはそれぞれの対局に気持ちを向けてましたね。でも、さすがに今は『ああ、もうすぐだな』という気持ちになって、段々と最強戦の決勝に合わせていかなきゃなと思っているんですけどね」
前田「最強戦はおそらく1回だけ、あっさり敗退しましたね。もう随分前の話で、プロアマ混合の大会で、銀玉親方(山崎一夫さん)や西原理恵子さんがいらっしゃった時でした。多分、それ以来出場していないと思います」
前田「一言でいうとバランス型になりますね。基本は明らかに守備寄りで」
前田「正直、全くではないですが、ほぼ別物だと考えています。Aルールでの戦い方でも、一撃が決まれば良いですが。一発も裏ドラもあるルールなら、速度も大事です。打点はなくてもリャンメン待ちでリーチをかけてアガリ切ったほうが手数も多くなるし、成績も残せると思うんですよね。もちろん元の打点があるに越したことはありませんが。ですから、自分の中ではAルールとBルール(一発裏ドラあり)では構え方がかなり変わると思います」
前田「今まで打っているのがほとんどAルールばかりなので、一発決めて後は無駄な放銃をしないというのが自分の戦い方です。Aルールだとそれで結果を出せます。でも、Bルールで一回ハネ満をアガっても、すぐに逆転されるというのが実情なので。ですから先行逃げ切りでもダメ、守ってもダメだと思います。リードしても緩めずに攻め続けるほうが結果は残るでしょう。特に最強戦のトップだけが勝ち上がるというシステムだと、そういう戦い方になってくると思うんですよね」
★ちなみに、どうして麻雀プロになろうと思ったのでしょうか?
★雀荘の仕事はされないんですか?
前田「たまにゲストの依頼を受けるのですが、まぁこういう状況ですのでお断りせざるを得ないこともありますね」
★会社勤めをされてからは麻雀を打つ機会は減りましたか?
前田「もちろん学生の時ほどは打っていませんが、それでも打ててますよ。プロになった頃はしばらく雀荘勤務も経験していましたし」
★数少ない休日はどのように過ごされていますか?
前田「麻雀関連のことをやっていますね。麻雀格闘倶楽部やロン2などに時間を充てています。まぁ、ロン2はほぼ毎日打っているのですが。あと、趣味は料理です。何でも作りますよ。外でお酒飲むこともありますが、お誘いがなければ必ず家に帰ってご飯を作って食べますね」
★対局の前日はどのように過ごされますか?
前田「実は前日が麻雀番組の収録なんですよね。近しいルールで、厳しいメンバーに囲まれる対局ですから、自分としてはそういう対局が続くのは有難いですね。自分の対局もあり、また他の出場者の麻雀も見られますし」
★対戦相手3人(石井あやプロ 押川雲太朗さん 猿川真寿プロ)についての印象は?
前田「皆さん、調子づかせるとそのまま行っちゃうというイメージがあります。猿川君は流れを意識して打つし、石井さんは最近はよく分からないですが何年か前に女流モンドに出ていたとき、僕はモンドを毎週欠かさず見ていましたが、その時の石井プロは手牌だけじゃなく『常に対戦相手の色んな所を見ている』という印象があり、そういう情報も大事にするタイプ。ですが、皆さん劇的な勝ち方をされてファイナルに進んでいるので、とにかく力はあるだろうなと思っています。まぁ、僕の場合、普段は対戦相手を意識し、それに応じて対応をすることが多いのですが、今回の場合はそれを意識してポイントをまとめる勝負じゃないので、あまり意識せず自分の気持ちに負けないように臨みたいですね」
★優勝したら賞金は何に使いたいですか?
前田「何でしょうね。じゃあ高級食材買います。アワビでも買いますか」