先週まで人間の3勝と大いに盛り上がりましたが、最後の週末は全敗だったようです。
それにしても、対局するためには「ニコニコ本社原宿2F 特設ブース」に行かなくてはならないというのが、なんだか生々しいですね。もちろんフェアプレイのために必要でしょうが、相手は超バーチャルなのに、人間は超泥臭く対応しなくてはいけないという生々しさ。そうしないとずる賢い人間にはとても勝てないわけで、なんだ超ハンデ戦なのか〜、とにやにやしてしまいます。
どうやら、歩を動かさないという超長期戦に持ち込んだ人がいて、本人は打開策も持った上で臨んだようなのですが、打ち切りになったそうです。これはこれで機会を作って最後までやってみて欲しいです。米長さんも△6二玉という定跡にない手を差しました。もしかしたら、これらの先に将棋の最適解があるかもしれなくて、これじゃまずいとルール改正だってあるかもしれません!!
人間対コンピュータ楽しくなってまいりました。
しかも、3月23日からは、プロ棋士との戦い第2回将棋電脳戦が始まります。題字は故米長邦雄永世棋聖。2012年1月14日には、引退したとはいえ永世棋聖でありながら第1回将棋電脳戦でコンピュータに負け、大きく話題になりました。その直後に「遺言書かもしれません(あとがき)」として出された著書われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る では、はっきりと
今回、私は破れましたが、現役のプロ棋士も、いつの日かコンピュータに破れる日が来るでしょう。そして、もっとも強い名人や竜王がコンピュータに負ける日も、きっと来るでしょう。と書いています。
その先には碁でも同じことが起こるでしょう。それは少しでも先であってほしいと思いながらも、不可避なのであれば自分が生きている間に見てみたいという気もしてしまいます。自分勝手なものです。
それにしても米長さんは本当にしたたかな人で、米長さん自身による第1回将棋電脳戦が、「おとり物件」として実現した背景など読むと、将棋には負けてもプロモーションでは完勝だなとにやにやすること請け合いです。第2回将棋電脳戦が始まる前に是非チェックしてみてください。
また、電脳戦に併せて、人類vsコンピュータ映画特集なんて企画もやってるみたいです。士郎正宗の「APPLESEED」とか映画になってたんですね。子どもの頃すごいファンで、模写とかしてました。でも「アキラ」とかと比べて、これは超マイナーだという自覚もあったので、いつの間にか映画になってて、しかもニコニコ動画で将棋の企画に併せて再上映とか、30年前の自分に言っても絶対理解できないだろうな……。
さて、その一方で、人間大勝利なこともあったようです。
400万人サポーターが「的中」させた首都圏の雪予報
今年の首都圏での雪。気象庁は1月14日の大雪を予測できなかったり、2月6日には大雪としながら実際はほとんど積もらなかったなど、雪の予想は極めて難しいそうです。
その一方で、気象情報サービスのウェザーニューズはそれらの日に寄せられた約20万件の個人からのデータを元に「正しい」予報を出したというのです。
人間やるじゃん!!!!
天気予報もなんかブレークスルーが起こったっぽいですね。今まで天気予報というと結局気象庁の情報だけだった印象がありましたが、これで根拠の違う予報が確立されたわけで、お互い特徴を補って一気にに天気予報の精度があげられるのではないでしょうか。
気象庁としては、仮に有効だと分かっても、400万人の会員からの情報を使ったデータを活用なんて手法なかなか取れないでしょうから、有効であるなら、ウェザーニューズとうまく連携するのがいいはずです。400万人のデータによる予測と結果からコンビュータによる予測を向上させることもできるでしょう。
ですから、まあいつかは気象庁のコンピュータによる予測が400万人データより高い精度になるのかもしれませんが、それがさらに良い天気予報につながっているのであれば悪い気はしません。それまではせっせとデータを届けて、当分は毎回人間vsコンピュータ、どっちが天気を当てるか、一喜一憂するのが楽しそうです。
・併せてどうぞ
【話題のYahoo!内職が面白かった】 こちらも人間のちょっとした力を必要としているようです。
ミライ: はい。ここからは「ウェザーニューズ」について六葉未来点(?)です。これもクラウドソーシングの一例ですよね?