有料メルマガ評論家の渡辺文重です。私はアニメファンとしても知られていますので、しばしば、面白いアニメを教えてほしいと言われることがあります。私は「ストック」か「フロー」で言ったら「フロー」、つまり、過去の名作よりも、現在放送中のアニメを楽しむことに重点を置いているため、現在放送中のアニメや、DVD/Blu-rayが発売されたばかりタイトルを挙げることが多いのです。
さて、2013年夏アニメの中で私が一番オススメしているタイトルは『ガッチャマン クラウズ』です。クラウズのつづりは「Crowds」ですが、現在、話題となっている「クラウドソーシング業界を揺るがした“大炎上”の一部始終」(http://japan.cnet.com/news/commentary/35036388/)とは、直接的には関係ありません。いや、もしかすると「本質」の部分では関係があるかもしれませんね。例えば、作品中に敵として登場するベルク・カッツェ(声優:宮野真守)は、さまざまな人間に成りすまし、さまざまな悪事を働くことで、人間社会の不安を煽っていますが、こうした手口は「炎上」の常とう手段とも考えられます。
なお、直接的な破壊活動や殺人などではなく、「アカウントの乗っ取り」や「扇動」で世間を混乱させることにより、人間の自滅を狙っている点で、ベルク・カッツェは、『デビルマン』の飛鳥了を思い出させるキャラクターでもあります。
◆ゆるオタ残念教養講座/ほぼ毎日/315円
http://ch.nicovideo.jp/blog/cayenne3030/nico
最近、海燕氏のブロマガ『ゆるオタ残念教養講座』でも『ガッチャマン クラウズ』に言及した記事が増えています。