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  • なんの疑いもなく「4年後」と口にできる幸せ【#WorldCup】素人なりにW杯を振り返る

    2018-07-10 10:45
    ■日本代表が敗れた朝

    2018FIFAワールドカップ ロシアもベスト4を残すのみとなりました。

    私は大会前、日本代表はベスト8に進出できると予想していたのですが、結果は決勝トーナメント1回戦で敗退。仕事中だったため、ライブ中継の観戦はできなかったのですが、実力通りの結果だったと思います。ベルギー代表が目覚める前に、日本代表が不意打ちを食らわせれば……と思っていたのですが、ベルギー代表のロベルト マルチネス監督の采配が素晴らしかったという印象です。

    朝9時に仕事が終了。このまま寝てしまうと昼夜逆転となり、生活のリズムが崩れてつらくなるため、夜まで起きていようと決めていました。そこでオフィス兼自分の部屋から居間に行くと、すでに両親が起きていました。母は私に「日本、負けてしまったね」と掛けました。すると父が、こんな言葉をつぶやきました。

    「ああ、俺にとってこれが最後のW杯になるのだな」

    先日、がんだと診断された父は、その後、転移も見つかり、このままだと余命半年、抗がん剤で治療をしても1~2年というのは希望的観測だと、医者から告げられていました。父は、抗がん剤による治療を受けるか、迷っていました。父の姉は、抗がん剤治療で苦しい思いをしたため、自分も同じ目に遭うのは嫌なようです。

    「東京五輪までは頑張りましょう」と言ってみたものの、これからは、こういうことが続くのでしょう。しかし、それと同時に、なんの疑いもなく「4年後」と口にできることは、とても幸せなことなのだ。そう気付けたことは、ポジティブに捉えたいと思ったのでした。

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    ※4年前の自撮りですが、髪の毛伸びましたね~。1人の人間にとって4年間は長いということです。

    ■素人なりにW杯を振り返る

    日本代表戦は結局一度もライブ観戦できなかったのですが、それ以外の試合は結構TV観戦したので、印象的な試合を振り返りたいと思います。ちなみに私は、W杯開催前に、次のように予想をしていました。


    「ロシアW杯が開幕するので予想をすると・・・。優勝はフランス、得点王はレヴァンドフスキ(ポーランド)、日本代表はベスト8。日本代表の監督解任劇は納得していないですが、短期的な視線で見れば、適切なプロセスと結果は別物。亜空間殺法が、日本代表に大いなる運を呼び寄せると期待しております」

    ロシア代表 5-0 サウジアラビア代表

    サウジはアジアの強豪ですが、ヨーロッパの中堅国であるロシアに、ボコボコにされてしまいました。ウラジーミル プーチン大統領が、サルマン王子とにこやかに握手をしているシーンが印象的でした。また、この試合を見て、アジア枠の重要性を感じました。“やられ役”がいるからこそ、スターが輝けるのです。

    エジプト代表 0-1 ウルグアイ代表

    ロシアとサウジの一戦は、開幕戦としては素晴らしい結果だったのですが、正直、レベルはいまいちだったなと感じていました。そうした中で行われたエジプトとウルグアイの一戦は、手に汗握る展開となりました。ロシアW杯で見たいと思っていたエジプト代表FWモハメド サラー選手が欠場したことは残念でしたが、ウルグアイ代表の両センターバック、ホセ マリア ヒメネス選手とディエゴ ゴディン選手が素晴らしかった。世界最高レベルのセンターバックは、こういうプレーをするのだなと、圧倒されました。

    モロッコ代表 0-1 イラン代表

    同組のポルトガル代表やスペイン代表と対戦する時は、両国とも守備的な布陣で臨むのだろうと思っていたのですが、イラン代表はモロッコ代表相手にも守備的な布陣で臨みました。グループリーグ突破を考えたら、どう考えても勝利が必要なはずなのに……。「水を張った洗面器の中に顔を付け、先に顔を上げたら負け」という勝負を見ているようでした。イラン代表は、溺死寸前でしたからね。

    アルゼンチン代表 1-1 アイスランド代表

    この試合で、スターが輝くためには“やられ役”が必要という考えを強めました。やはり、W杯にはもっとアジア枠が必要だと感じました。次回W杯から出場枠を48に増やすことを検討しているようですが、この試合を見れば、一目瞭然です。ヨーロッパの中堅国が本気で守備に徹すれば、バロンドールさえも輝くことはできないのです。

    ドイツ代表 0-1 メキシコ代表
    韓国代表 2-0 ドイツ代表

    なんだかんだ言っても、最後に勝つのはドイツ代表だと思っていたのですが……。ドイツ代表は世界のお手本みたいなチームだと思っていたのですが、こういうこともあるのですね。長期的なビジョンで考えれば、ドイツ代表は着実に成長できていると思うのですが、長期的な成功と、W杯のような短期間の大会における成功は、必ずしもリンクしないということですね。日本代表とは真逆の状況と言えるでしょう。韓国代表は、ロシアW杯に出場したアジア勢の中で、最もインパクトを残したと思います。

    ポーランド代表 1-2 セネガル代表

    ポーランド代表FWロベルト レヴァンドフスキ選手は、ゴールを量産できると思っていたのですが、さっぱりでしたね。アルゼンチン代表のリネオル メッシ選手でさえ、あれだけ苦しんでいたのですから、当然といえば当然なのですが……。それはそうと、セネガル代表のアリウ シセ監督は、カッコイイですね。

    フランス代表 4-3 アルゼンチン代表

    私がフランス代表を優勝候補に挙げた理由は、セントラルMFの2人、ポール ポグバ選手とエンゴロ カンテ選手がいるからです。この両MFがいる限り、守備が崩れることはないと思っていたのですが……。アルゼンチン代表はアンヘル ディ マリア選手のゴールで前半のうちに追い付くと、後半早々にメッシ選手のアシストでガブリエル メルカド選手が逆転弾を挙げます。

    ついにメッシ選手が復活かと思ったところで、フランス代表は両サイドバックが上がり、バンジャマン パバール選手がゴール。これは今大会のベストゴールではないでしょうか。さらに、19歳のキリアン エムバペ選手が躍動。フランス代表は、本当に優勝しそうですね。

    スペイン代表 1-1(PK戦3-4)ロシア代表

    他人が作ったチームを大会直前に引き継いだわけですから、スペイン代表のフェルナンド イエロ監督は不幸としか言いようがないですが、最後まで、どういう風に動かせばいいのか、分かっていない印象でした。結局、イラン代表に勝っただけ。そのイラン戦も、先制した後は押されっぱなしでしたから。それでも同じ条件であれば、スペイン代表が勝利を収められたと思いますが、日程を含め、コンディション面で明らかにロシア代表の方が有利でした。開催国は有利ですな。

    スウェーデン代表 0-2 イングランド代表

    イングランド代表はトッテナムの選手が中心となっていますが、これが功を奏しているように思います。イングランド代表の国際的なポジションは、マンチェスター・シティやチェルシーではなく、トッテナムですからね。トッテナムらしい戦い方やメンタリティーが、イングランドにピッタリ合ったという気がします。ガレス サウスゲート監督のチョッキは、おしゃれですね。
  • 人は最短距離を歩けない【レビュー】映画『わがチーム、墜落事故からの復活』#VamosChape

    2018-07-09 14:45
    10800pt
    ■映画『わがチーム、墜落事故からの復活』

    「ヨコハマ・フットボール映画祭 Yokohama Football Film Festival」のイベントで、上映中の映画『わがチーム、墜落事故からの復活』を鑑賞しました。今回はその感想を記します。(多少のネタばれあり)

    予告編
    イベントの概要など

    『わがチーム、墜落事故からの復活』は、2016年11月28日、飛行機事故によって選手・監督を含む、多くの関係者を失ったブラジルのサッカーチーム「シャペコエンセ」の再建を描いた映画です。

    ■最悪の結末を迎えた“おとぎ話”

    シャペコエンセを襲った悲劇は世界中で報じられたため、W杯を見るぐらいにはサッカーに関心のある人ならば、記憶に残っているかもしれません。また、墜落事故の犠牲者には、クレーベル サンターナやアルトゥール マイア、ハファエウ バストス、チエゴ、ケンペス、モイゼスといった元Jリーガーに、ヴィッセル神戸で監督を務めたカイオ ジュニオールも含まれていたこともあり、日本のサッカーファンも、大きなショックを受けたことと思います。

    小さな街のクラブが、クラブ史上初となる国際タイトルを獲得すべく、快進撃を進める。そして、ついにたどり着いた決勝。クラブは決戦の地・コロンビアに向かう途中で墜落事故に遭います。生前の選手たちの活躍、そして陽気に勝利を祝う姿、空港で意気込みを語る様子などが紹介された後、飛行機がレーダーから消失したというニュース、そして墜落現場が映し出される。その時の様子を、選手の配偶者たちが振り返ります。

    小さな街のため、クラブ関係者と街の人々は、文字通りの“隣人”でした。シャペコの人々はニュースを聞き、スタジアムへと向かいます。ファンクラブの代表は、それは自然な行動だったと語ります。なぜならば「スタジアムはファンが集う場所だから」です。

    乗客77人中71人が死亡。生存者のうち3名が選手でしたが、ジャクソン フォルマンは右脚を切断し、アラン ルシェウとエリオ エルミート サンピエル ネトもサッカー選手として復帰することは難しいと、医者から告げられます。

    ほかの用事により搭乗を免れた役員、招集外だった選手も数人いましたが、クラブは、ほぼ消滅したに等しい状態。ここから2017年のリーグ戦に向け、急ピッチでの再建が始まります。

    ■順調な再建の裏で起きていたドラマ

    悲しみを乗り越え、チームは一丸となり、シャペコの街も一体となって再建に進む!という風にはなりません。それは、この悲劇を知った世界中の人が“見たい”ドラマかもしれませんが、現実は甘くありません。

    新監督にヴァグネル マンシーニを迎え、選手をどうにか寄せ集めてチームを作りますが、チームは開幕から未勝利が続きます。そうすると、ファンたちは容赦ないブーイングを浴びせます。ブラジルのファンは、とても厳しいのです。

    そうした中、マンシーニ監督は「昨季のチームのことは忘れよう!」と、選手たちに訴えます。すると、選手の1人は「肩の荷が下りた気がした」と告白します。その言葉通り、チームは重い枷を外されたように、勝利を重ねていきます。右足を切断したフォルマンも義足を付けて立ち上がり、現役復帰は難しいと言われたアランやネトも、全体練習復帰に向けてトレーニングを行うようになります。

    順風満帆に見えますが、それは「外から見ればの話」だと、2016年のチームにも所属していた選手が「裏で起きていたこと」を語ります。また、犠牲者の妻たちは「チームが失ったのは選手なので、代わりはいくらでもいるが、私たちが失ったのは夫なのだ」と、クラブからの支援が少ないことに不満を募らせます、一方でクラブ側も「いくら支払ったか公表してやろうか」と、いら立ちを見せるのですが……。こうした生の声が映し出されるのです。

    2016年のチームを忘れることで、一時的に結果を出したシャペコエンセですが、最終的には「2016年のチームを忘れないことが大事だ」という感じで、映画はエンディングを迎えます。

    ドキュメンタリーとはいえ、映画なので不必要な部分はカットされていると考えるのは前提です。例えば、シャペコエンセは8月に国際親善試合を行うのですが、バルセロナ戦は取り上げられましたが、浦和レッズとの試合は一切触れられていません。そして実際この映画も、複雑な経過を飲み込みつつ、いい感じにまとまっています。それでも「ここまでぶちまけるか!」と思わせる選手や関係者たちのコメントが収められていることに、ただただ驚かされました。

    ■人は最短距離を歩けない

    2011年4月11日14時46分、私は鹿折唐桑駅にいました。
     
  • アラフィフになりました!

    2018-06-29 00:00
    10800pt
    日本代表とポーランド代表が試合をしている最中ですが、本日45歳、すなわち“アラフィフ”を迎えましたので、その所感を記しておきたいと思います。

    いまサッカーのワールドカップが開催されており、私はサッカーメディアの1人として、4年に一度の祭典を報じているのですが、スポーツ観戦は母親の影響だと思っています。母の家族は草野球一家で、祖父は台東区軟式野球連盟の会長を務めていたそうで、最初にサッカーを観戦したキッカケも、母が観戦していたトヨタカップだったと記憶しています。

    一方、父はスポーツの観戦が“下手”です。いわゆるステレオタイプな“父親”は、野球などのスポーツ観戦を、たしなんでいるものですが、私の父親は野球もサッカーも、ほとんどルールを分かっていない。それだけならば良いのですが、“好プレー”には一切反応しないくせに、“珍プレー”には過剰な反応を示す。選手がミスをしたり、負傷して痛んだりすると「超ウケるwww」という具合です。

    スポーツのルールが分からない人間は、こうした反応を示すことが当然なのか、それともスポーツの魅力に関する価値観が異なっているのかは不明ですが、とにかく不愉快なので、私は父とスポーツを観戦する機会はなくなりました。まあ、サッカーの日本代表戦などは、私にとって“最もハードな仕事中”のため、一緒に観戦したくてもできない、というのが実情となっています。

    しかし、そんな父も先日ガンだと診断され、転移の状況によっては「最悪で余命半年」と、医者から説明を受けました。手術に耐えられるだけの体力がないため、ぶっちゃけ延命治療をするしかない、ということです。

    父は今年79歳。私も同じぐらいの寿命だと仮定すると、人生の折り返し地点は、とっくに過ぎたことになります。これまで生きた時間よりも、これから生きる時間の方が短い。そう考えると、そろそろ“悔い”がないように生きたいという思いが強くなってきました。


    少し話は変わりますが、私はTHE BLUE HEARTSの『夢』という歌が好きです。「あれも欲しい、これも欲しい」「あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい」。ストレートな欲望を表明する、インパクトのある歌詞なので、ご存じの方も多いかと思います。私も可能な限り、自分の欲望に忠実な人生を送ってきました。もちろん、うまく行くことばかりではないですが、どんなときもずっと、ふわふわ時間(タイム)を過ごせてきたと自負しています。

    しかし、μ'sも放課後ティータイムも限られた時間の中で完結したからこそ美しいのであり、そして『夢』の中にも、このような歌詞があります。おそらく「あれもしたい、これもしたい」よりも、こちらの方が重要なメッセージです。

    「限られた時間の中で、借り物の時間の中で、本当の夢を見るんだ」

    「あれもしたい、これもしたい」という風に、やりたいことは無数にあっても、実際にやれる時間は限られている。それでは「本当の夢」とは何か。それは、優先順位が高いものだと解釈しています。

    振り返ってみると、自分の人生は「優先順位」を考えることに終始していたと思います。自分はメンタルが弱く、危機的状況に陥るとパニックになってしまうため、あらかじめ何事にも優先順位を決めておくようにしています。“臨機応変”は、危機的状況でも冷静な判断ができる人だけに許された選択肢です。自分には、そうした能力がないため、常に優先順位を考えてきました。

    そして、これまでの私にとって最も優先順位が高い事項は「いま楽しいことをする」でした。後悔しないために、いまやりたいと思ったことはやっておく、ということです。これまで、この方針で失敗したこともありますが、楽しい時間を過ごせてきたと信じています。

    しかし、人生も第3コーナーを回り、4コーナーに差し掛かろうというタイミングで、すっと大きく息を吸ってみると、少し違う景色が見えてきました。もうちょっと大きい夢を持っていいかなと。

    体育の通信簿は1か2。子供のころから運動能力は低い方でしたが、年を重ね、単純に運動神経が衰えるだけでなく、体力や気力の総量も落ちていると実感するようになりました。もっと年を取ると、さらに老化が進むはずです。そう考えると、自分にとって最も若い“いま”しかできないことを考え、そして実行(できれば完遂)したい。それが「いま一番やりたいことだ」という結論にたどり着いたのです。

    具体的に何をするかは決めていないのですが、この半年とか1年ぐらいで、自分にとっての“本当の夢”は何かを、見つめ直したいと考えています。