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【無料記事】同人誌『戦場感覚』第八章「プロキオン――遙かなる中原へ」。(9630文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
この記事から冒頭に要約なり紹介文を書いていこうかと思います。さて、一日あいだが空いてしまいましたが、『戦場感覚』の第八章をお送りします。この本は第十章あたりから本題に入るので、まだ助走段階なんですが、どうか読んでみてくださいませ。 第八駅「プロキオン――遙かなる中原へ」 1.『グイン・サーガ』解...
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【無料記事】同人誌『戦場感覚』第七章「ポルックス――タナトスのエロス」。(7107文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
第七駅「ポルックス――タナトスのエロス」 1.ゴシック。 いつの時代も変わらない。燦々と輝く太陽を忌み、たそがれと夜を快とする人々がある。かれらは光の世界にあって異端であり、しばしば世間から後ろ指さされる。しかし、かれらにしてみれば世間や大衆といった大多数こそ最も嫌悪すべき存在にほかならない。 ...
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【無料記事】同人誌『戦場感覚』第六章「カストル――ひとでなしとひとと」。(5246文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
第六駅「カストル――ひとでなしとひとと」 1.乙一とスタージョン。 その昔、作家シモーヌ・ド・ボーヴォワールは喝破した。ひとは女に生まれるのではない、女になるのだ、と。そこで、わたしも先人に倣っていいたい。ひとは人間に生まれるのではなく人間になるのだ、しかしときに人間になりそこねるものもいる、と...
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【無料記事】同人誌『戦場感覚』第五章「リゲル――ハートカットガールズ」(8436文字)
コメ2 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
第五駅「リゲル――ハートカットガールズ」 1.リストカットシンドローム。 夜。 家族が寝しずまった頃、ひとりしずかにベッドから起きあがると、机の奥にしまった使い捨てメスを取り出し、そっと、肌のうえを滑らせる。既に何本もの線がはしる肌のうえに、また一本、赤い筋が出来あがる。まるで他人の肌であるよう...
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【無料記事】同人誌『戦場感覚』第四章「ヒアデス――穴のあいたパラシュート」。(9525文字)
コメ1 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
第四駅「ヒアデス――穴のあいたパラシュート」 1.成熟する少女漫画。 わたしたちは第三駅で「少年の夢」の物語を見た。それはこの世界は戦場であるというグランド・ルールから派生した「強いものが生きのこる」という下位ルールのもとでの「戦い」を描く作品群であった。 しかし、自然、このような価値に基づく作...
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【無料記事】同人誌『戦場感覚』第二章「ペテルギウス――レジスタンス」。(8904文字)
コメ1 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
第二駅「ベテルギウス――レジスタンス」 1.「蛇」と「システム」。 あなたは考えたことがないだろうか。「悪」はどこからやってくるのだろうか、と。ひとは生まれたとき、だれもが無垢である。ドストエフスキーのイワン・カラマーゾフがいうように、神ですら幼子に罪を見出すことはできない。 しかし、長ずるに...
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【無料記事】同人誌『戦場感覚』第一章「アルデバラン――戦場感覚」。(9704文字)
コメ1 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
ども。海燕です。 2011年に発表した同人誌『戦場感覚』の全文をこのブロマガで無料公開することにしました。第1章から第12章まで、1日1章ずつ公開していくつもりです。本文の内容は、どうしても気に入らない部分を微修正して改行を付け加えたほかは、同人誌版と変わりません。 この本は「始発駅」から「終着駅」へと...
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【サンプル記事】備忘録としての同人誌 「Future」ブロマガ版
コメ0 備忘録としての同人誌 「Future」ブロマガ版 148ヶ月前
今回の夏コミで創刊準備号のFutureを発行しました。概ねチャリティ漫画ですが、昨年のチャリティ同人誌「まにょまにょ」から少々発展させ、内容までもっと踏み込んで、ある種の東日本大震災を意識しての意思表示をして編集おります。このブロマガは、その制作過程での、漫画家・クリエイターさんに取材を行い、なるべく...