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夜ふけのなわとび 第1853回 林真理子「オリンピックウィーク」
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週刊文春デジタル 7ヶ月前
オリンピックが盛り上がってきた。 毎日メダルラッシュが続き、さまざまなドラマがある。 私はこれまで、スケートボードやBMX競技といったものにほとんど興味を持たなかった。それなのについ見入ってしまう。 しかしそれにしても、どうしてあんなことが出来るのだろうか。水泳、体操、柔道といったものは、まだ頭の...
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夜ふけのなわとび 第1852回 林真理子「京の女性リーダー」
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週刊文春デジタル 7ヶ月前
久しぶりに京都に。 こちらの公認会計士さんの協会の総会で、講演をするためである。 実はこの講演会は昨年行なわれるはずであった。しかし大学の不祥事があり、キャンセルとなっていたのだ。「今年は開催出来て本当によかったですねー」 顔をほころばせるのは、日大で常務理事をやってくださっているA氏である。元...
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夜ふけのなわとび 第1851回 林真理子「推します」
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週刊文春デジタル 7ヶ月前
トランプさんが無事で本当によかった。 銃弾が耳を貫通しながらも助かったとは、なんという強運の持ち主であろうか。 それにしても、この強運をも含めて、トランプさんというのは、アメリカの大衆(全部とはいわないが)の心をつかむように運命づけられていると思う。 血を流しながらも、こぶしをあげている姿に人...
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夜ふけのなわとび 第1850回 林真理子「選択を超えて」
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週刊文春デジタル 7ヶ月前
東京都知事選が終わった。 予想どおり小池さんの圧勝だったが、意外だったのは二位に蓮舫さんではなく、石丸伸二さんが入ったこと。 追い上げがすごかったが、まさかここまでいくとは思ってもみなかった。十代、二十代はぶっちぎりの支持一位だったという。ネットがつくり上げたパワー。 新しい政治家の誕生かと、...
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夜ふけのなわとび 第1849回 林真理子「行進が始まる」
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週刊文春デジタル 7ヶ月前
この原稿を書いているのが木曜日。 日曜日の東京都知事選投開票日までもうすぐだ。都内は“白熱”といいたいところであるが、全くといっていいほど選挙カーを見ない。 何日か前、銀座に行った時、石丸さんの車をちらっと見たのが一度きりだ。 下馬評によると、石丸さんがすごい勢いで追い上げているというが、蓮舫さ...
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夜ふけのなわとび 第1848回 林真理子「労災はありません」
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週刊文春デジタル 7ヶ月前
私のトシだと、たいていの友人、知人に孫がいる。 孫は本当に可愛いものらしい。仲よしのある男性は、待望の孫が出来て大喜び。そのコの姿をLINEのスタンプにしている。「OK」 の返事に、幼児が手を拡げている写真が送られてくるのはなかなか微笑ましい。彼がやり手のビジネスマンなのでなおさらだ。 若くてキレイ...
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夜ふけのなわとび 第1847回 林真理子「七十歳でわかったこと」
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週刊文春デジタル 7ヶ月前
七十歳になったら、してはいけないことがいくつかある、ということに気づいた今日この頃である。 まずはものを食べながら、新聞や雑誌を読んではいけないということ。 午前中の長い会議が終わり、自分の席で昼食をとるのは、何よりもホッとする時間。秘書課の女性がお弁当を運んできてくれる。このお弁当は、役員フ...
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夜ふけのなわとび 第1846回 林真理子「文化の壁」
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週刊文春デジタル 7ヶ月前
本の宣伝のようになって恐縮であるが、三年前に『小説8050』という本を出した。 これは引き込もりをテーマにしたもの。大きな社会問題ということで、NHKで取り上げてくれたこともあり、ベストセラーになった。 今回それが文庫化され、プロモーションを兼ねて講演会を行なうことになった。協賛は新潮社である。新潮社...
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夜ふけのなわとび 第1845回 林真理子「ドーナツが食べたい!」
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週刊文春デジタル 7ヶ月前
今日は楽しみにしていた“ドーナツの日”である。 人気のドーナツを三百個、わが日大生に配る。今日行くのは三軒茶屋キャンパス。二つの学部があるところだ。 それは三ヶ月前のこと、若い職員たちと話していた。議題はどうやったら、学生を元気づけられるかということ。「お菓子を配ったらどうですかね」「子どもじゃ...
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夜ふけのなわとび 第1844回 林真理子「ベルトコンベア」
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週刊文春デジタル 10ヶ月前
今朝もまた泣いてしまった。 朝ドラ「虎に翼」である。愛する夫を思い出しながら、寅子(ともこ)が河原で焼きとりを食べるシーンだ。 その前は寅子のお兄さんが戦死し、そしてあのやさしい優三さんも戦病死していた。あまりにも可哀想過ぎるではないか。 そして私は亡くなったご本人たちにも、思いを馳せずにはい...
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夜ふけのなわとび 第1843回 林真理子「言葉は、弱くて強い」
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週刊文春デジタル 10ヶ月前
私は本当にわからない。 上川陽子外務大臣の発言である。「大きな、大きな命を預かる仕事であります。今、一歩を踏み出していただいたこの方(推薦候補)を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」 かなり長く引用したが、切り取られる時は、「私たち女性がうまずして」 から始まる。 この発言が、出産をしな...
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夜ふけのなわとび 第1842回 林真理子「見出しについて」
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週刊文春デジタル 10ヶ月前
最近の女性週刊誌のスターは、なんといっても愛子さまであろう。「女性自身」や「女性セブン」のカラーグラビアは、愛子さまのファッションが占めるようになった。お召しになっているのは、ごく普通のものであるが、すごい気品が漂う。オーラといってもいい。「生まれついての皇族の方は、こうも違うものだろうか……」...
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夜ふけのなわとび 第1841回 林真理子「ゴールデンウィーク」
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週刊文春デジタル 10ヶ月前
昔からゴールデンウィークに、どこかに出かける、という習慣はなかった。 親が元気だった頃は、毎年故郷に帰っていたが、この頃はうちでゴロゴロしている。 海外旅行に行く人の気がしれない。どこかに出かけようにも、空港も飛行機も人でいっぱい。手荷物検査場の前に長い行列が出来ているのをテレビで見るだけでげ...
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夜ふけのなわとび 第1840回 林真理子「暖簾」
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週刊文春デジタル 11ヶ月前
いやあ、本当にびっくりした。 暖簾(のれん)の話である。 テレビを見ていたら、すっかりさびれた温泉街を特集していた。廃業してそのままになっているホテルや大型旅館が建ち並んでいて、まるでゴーストタウンである。玄関が壊れたまま猿の住み家となっているところも多いという。「中には暖簾がそのままになって...
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夜ふけのなわとび 第1839回 林真理子「高知愛プラス」
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週刊文春デジタル 11ヶ月前
ひと頃、私の“高知愛”はかなりのものであった。 十五年前、エンジン01のオープンカレッジで行った時のことである。歓迎パーティーで、まず行なわれたのは、カツオの燻り焼きショーであった。出来たてのカツオのタタキが、これでもか、これでもかと供される。 それまでカツオのタタキを特別おいしい、と思ったことな...
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夜ふけのなわとび 第1838回 林真理子「続いている」
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週刊文春デジタル 12ヶ月前
またしても父の話題となって恐縮である。 まるで父があの世からこちらを見ていて、「オレのことを書くなら、ワルグチばかりでなくちゃんと書け」 と言っているようである。 ついこのあいだのこと、編集者の人たちとご飯を食べていた。話題はなぜか中国について。毛沢東の話がひとしきり続いて、その時私は思い出し...
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がんばれ[林真理子]
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オレたち将棋ん族ZOKU 17ヶ月前
日大芸術学部出身の作家林真理子さんが日大理事長をやってます。よりによってあのアメリカンフットボール部の寮でよくないものが出てきたりしました。どデカい大学を誰が管理出来ましょう。