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  • 山田玲司のヤングサンデー 【第136号】無責任なリスが森を作る

    2017-05-22 07:00
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    山田玲司のヤングサンデー 第136号 2017/5/22

    無責任なリスが森を作る

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    何度も思い出す「リスの話」がある。


    かなり昔に聞いた話なのだけれど、リスの中には冬に備えて見つけた餌の木の実をあちこちに隠す習性があるらしくて。


    同じ場所にせんぶの餌を隠しておくと、その場所に何かあった時に困るので、リスはくるみやドングリをあちこちに隠しておくわけだ。

    つまり「リスクヘッジ」しているわけで、リスというのも中々やりおる。


    ところがリスの中には、自分がどこに餌を隠したか忘れるものもいるらしい。

    なんとも間抜けで可愛い話なんだけど、その「忘れた木の実」が発芽して、やがて大きな木になることもあるらしい。


    つまり、リスの間抜けな失敗が木を増やし、森を作っている、とも言えるわけです。

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    僕はこの話が大好きで、自分も車の中に少しのお金を隠しておいて「僕のくるみ」とか言ってみる。

    バカみたいだけど、駐車料金が微妙に足りない時なんかに、その「くるみ」は僕を救ってくれるのです。


    とは言え、車の中の少しのお金は、後に巨額の資産なんかになる事はない。


    でもこの「くるみの話」

    数年前に寂聴さんに聞いた話にもつながっていて面白い。


    寂聴さんは僕に「あなた映画監督になったらいいわよ」と、言ってくれたことがあります。

    映画は僕の「密かな夢」の1つだったので、それはもう嬉しかったのだけれど、寂聴さんは「あたし無責任にそういうこと言うのよ」と言って笑った。


    そして、そんなふうに「言ったこと」を忘れてしまうらしい。


    でも、こんな事を言われた方は忘れられない。

    寂聴さんは無責任に人に「あなたならできるわよ」なんて言いいまくっていて、そのまま忘れるらしいけど、その言葉は「言われた人の中」で育っていって、やがて「大木」に育つこともあると思う。


    まさにこれ「くるみの話」だ。

     
  • 山田玲司のヤングサンデー 【第135号】「焦って進むか」「あえて休むか」の境目はどこだ?

    2017-05-15 07:00
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    山田玲司のヤングサンデー 第135号 2017/5/15

    「焦って進むか」「あえて休むか」の境目はどこだ?

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    最近の相談ごとを聞いてて感じるのは、多くの人が「とても焦っている」ということです。


    何か良くない状況が来ていて「一刻も早くこの状況を脱して楽になりたい」と思っている。


    これは僕もよくわかる。

    人生のほとんどが「自分ではどうにもならない事」で構成されています。

    なので、いくら焦っても、いくら怠けても、大半の事は「なるようにしかならない」のですが、やっぱり「嫌な思い」はしたくないものです。


    特に大きな挫折を経験して居ない時は「失敗」は怖いものです。

    何だかんだ言いながら、とっとと「結果」を出して、安心したい、と思うのもわかるんです。



    ところが、この「結果」というヤツはいかんともし難い。

    恋愛にしても、仕事にしても、何かしらの目標(夢)を持っていても、そんなもの簡単にはいかない。


    なので「このままだと自分はどうなってしまうんだろう」なんて焦るのも仕方ないとも思う。



    特に、なるべく傷つかないように生きてきた人ほど「始めての失敗」は怖いものです。


    でも何度か「失敗」だの「挫折」だの「大失恋」などを味わってくると、気がつくことがある。

    それは「それでも人生は終わらない」ってことだ。


    そして、長いこと生きていると、「悪いこと」も「良い事」も、そんなに長くは続かないって事も分かってくる。

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    リスクをとって冒険してきた人は「冬の時代」やら「絶望」やら「別れ」なんかも何度か味わってくるけど、大抵の人が「それがあって今の自分がいるんで、良かった」なんて言うもの。


    でも、まだ1度も「海」に飛び込んだことのない人は、とにかく「海」が怖い。

    本当の海を知らない人ほど「海にはそこら中にサメがいて、人を食べようと待ち構えている」みたいな勘違いに怯えていたりするものです。


    でも、実際海に入ってもサメには会えません。食べてもくれません。歴史上サメに食べられた人の数は、交通事故に合う人より圧倒的に少ないしね。



    なので最近は、つい「焦んないでも大丈夫だよ。そんなに簡単には死なないから」「先は長いんだから、のんびりいこうよ」なんて定番の事を言ってしまう。

    実際そんなもんだし、焦らないでのんびり構える事も大切なのだ。



    ところが、今回、自分の過去作「NG」の話をニコ生でしていて気がついた。

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    この頃の俺・・・・恐ろしいほど焦りまくってる・・・

     
  • 山田玲司のヤングサンデー【第134号】「商品」を超えろ

    2017-05-08 07:002
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    山田玲司のヤングサンデー 第134号 2017/5/8

    「商品」を超えろ


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    番組はすでに4時間を越えようとしていた。

    僕は焦っていた。

    このままだと、終電時間を越え、スタッフも出演者も朝まで帰れなくなる。

    この長尺のヤンサンにいつも付き合ってくれているファミリーのみんなだって、4時間超えはさすがに限界ではないか?そんな思いが頭をよぎった。

    しかも限定放送からは、CMもトイレ休憩もない、ぶっ通しの放送が続いている。

    それに、いくら「仲のいい友達」とは言え、付き合わせてしまっている志磨遼平にも申し訳ない気もしてきた。

    彼はとにかく不満を言わないし、それを顔にも出さない男なのだ。

    もし彼が「せっかく  玲司先生が呼んでくれたんだから、キツいけど頑張ろう」とか思って無理していたらどうしよう・・

    とはいえ、ここまでは完璧に近い放送だった。

    初めてのニコニコ超会議レポートを「ニコ動文化論」でわかりやすく掘り下げ、完全アウェイだった「超会議放送での長渕武勇伝」で盛り上げて。みんなが知ってる「ハルヒの話」から、今回のテーマである、アルバム「平凡」の話へと繋げ、興味を引きつつ限定放送へ繋いだ。

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    和やかな「しみちゃんコーナー」は、遼平の参加でさらに盛り上がり、そこから曲を流しながらの全曲解説にごきげんなまま流れ込んだのだ。

    完璧だ。

    これなら最近入ってくれた「けもフレファン」も、今回初めて観てくれてる「ドレスコーズファン」も、愛する長年のヤンサンファンのみんなも満足してくれるだろう。

    後は最後に用意した「本田宗一郎の話」でビシッと決めれば、多少の長尺でもいい感じで終われる。

    僕はそう思いつつ話を進めていった。

    なのに!

    いつも僕の視界の中にいる「メガネの男」は、いつも以上に「じっくり」「たっぷり」時間をかけて番組を進行させているではないか・・・

    「マジかよ、おっくん。もう4時間半越えて終電もヤバいぞ、もう少し進行を早めないと」

    と、思って彼を見ると、「もう俺、決めてますんで」という目をしている。

    マジかこいつ・・・

    確かに今回の放送は物凄く楽しいし、そんなもの僕だって長々やりたいのは同じだ。

    何度か「では、そろそろ・・」と、おっくんに終わりの合図を投げる。

    しかし、彼は「このまま朝まで行きますんで」という顔で返してくる。

    本当は僕は気がついていた。

    今回の放送は、いつもの放送とは違うのだ。