第211号 2017.2.8発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…皇統問題を巡る八木秀次との「激突対論」の後半戦を掲載した、「SAPIO」3月号が発売された。八木本人の発言が活字になったことで、改めてそのイカれ具合も露わになった。特集記事の中ではさらに、元TBSワシントン支局長・山口敬之、ジャーナリスト・東谷暁、評論家・古谷経衡等々が無知を晒し、陰謀妄想を垂れ流している。こんな幼稚な逆賊の主張を「両論併記」として載せる価値などない!
※小説「わたくしの人たち」…古代中国皇帝の運命哲学・四柱推命を使う占い師として、電話相談サービス「愚痴聞き館」を始めた沙智子。片思い、不倫関係、結婚してくれない、別れたいけど踏ん切りがつかない、男に金を貸したが返ってこない…相談者の多くは女性だが、この日はめずらしく男性からの相談がよせられる。果たして、彼の相談とは?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!漫画や小説の女性キャラクターに恋したことはある?最近の日本の若いミュージシャンには個性を感じない?速読のコツは?スキャンダル報道が続く片岡愛之助がそれほどバッシングされないのはなぜ?亡くなった人が夢に出てくることはある?108つの煩悩の中で特に強く持っていると感じるのは?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第211回「『SAPIO』に出てきた幼稚な逆賊」
2. しゃべらせてクリ!・第169回「見逃してクリおまわりしゃん! ぽっくん何もしてましぇ~ん!の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭の小説「わたくしの人たち」・第14話「祝われたい男」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第211回「『SAPIO』に出てきた幼稚な逆賊」 皇統問題を巡る八木秀次との「激突対論」の後半戦を掲載した、「SAPIO」3月号が発売された。
その概要は、既にライジングVol.204「いると言い張るカルト信者と会った」
に書いているが、八木本人の発言が活字になったことで、改めてそのイカれ具合も露わになったと思う。
「政府はまだ把握していないかもしれませんが、旧宮家のトップクラスが、皇籍復帰の意向を持つ方を把握していると聞いています」
誰に聞いたんだ? 「旧宮家のトップクラス」って、どこの何者? 証明が一切ない!
「ご結婚を機に旧宮家の男性を当主とする宮家を創設し、眞子さまや佳子さまが妃殿下となる。これは過去にも例があります」
男系宮家創設のためだけに、眞子さま、佳子さまを本人のご意思と関わりなく、旧宮家の男性と結婚させる? 呆れかえる。勝手に妄想しているだけなのだ。
それで、本当にそんなことができるのならさっさと実現しろと迫ったら、八木はこう言う。
「まあ、政府がちゃんと検討すると思いますよ」
たちまち「他人事」になってしまうのだ!
他にもツッコミどころは山ほどあるが、とにかくここまで底抜けのウルトラ馬鹿が、この世に棲息していることが信じられない。こんな発言に、説得力を感じる者などいるのだろうか?
この「激論」を含む特集のタイトルは「安倍首相は天皇陛下の逆賊か」である。タイトルは大変良い。
もちろん高森明勅氏の「いまだ『譲位』に反対する者よ 陛下の責任感への感謝はないのか」も非常に良い。
だが、生前退位に関する他の記事の質は、恐ろしく劣悪だった!
元TBSワシントン支局長・山口敬之の文章は、完全に陰謀論で書かれたトンデモ文だ。
何しろこの男、「譲位」ではなく「生前退位」という言葉が使われたことまで「この耳慣れない言葉に、この問題を巡る官邸と宮内庁、皇族との長年にわたる交渉と軋轢が見え隠れしている」と勘ぐり、こんなムチャな深読みをする。
「譲位」という言葉が、「生前退位」という言葉にすり替わっていた。「皇位を譲る」という政治的ニュアンスを極力少なくする為に、「自ら皇位を降りる」という個人的行為に寄せていく工夫が垣間見える。それはひとえに天皇の国政不関与という壁を乗り越える工夫であり、見方を変えればなかなか譲位への動きが始まらない状況に対する皇室並びに宮内庁幹部の苛立ちを映してもいた。
映してません!!
「生前退位」は、法学的用語として既に70年以上、憲法の注釈書などで普通に使われてきた言葉だ。
「譲位」の方が歴史的用語として一般的になじみがあるが、「生前退位」もそれなりの由緒と根拠がある言葉であり、特別な意図のために「工夫」された造語ではない。
今回は、「退位」は天皇の崩御と一体というのが一般的な認識になっているから、わかりやすくするためにあえて「生前退位」の語が使われただけのことだろう。
山口は、「譲位」には「政治的ニュアンス」があり、憲法に定められた「天皇の国政不関与という壁」に抵触すると思い込んでいるが、これは完全なる無知である。
コメント
コメントを書く先日のゴー宣道場の熱気も冷めぬ中ですが、みなさん、なんか忘れてませんか?
そう、2月15日!えっ?バレンタインの次の日って・・・。
おぼっちゃまくん総選挙の締切日です!あと2日!!僕も子供にせかしましたよ!みなさんも忘れずに
投票してくださいね♪
ところで、HPの投票、実はこっちのほうが投票が多くて、嬉しい誤算でした。そこで、その盛況ぶりを
お見せするために、寄せられたコメントの一部を紹介します。
【キャラ】
おぼっちゃまくん
・つきぬけたお金持ちのおぼっちゃまだから。お父ちゃまも好き。二人のやりとりは見ていてほっとします。
・やっぱし可愛いからかな♪
・キャラが強烈です!
・子供の頃から、何度茶魔に笑わせてもらったことでしょう。
最強のギャグマンガキャラです!!(*^▽^*)
・むちゃくちゃだけど、笑える、憎めないキャラに一票。
びんぼっちゃま
・落ちぶれても決して誇りは失わないところが好きです♪
・貧乏なところに共感する。逞しくて励まされます。なんだか応援したくなるキャラです。
よしりん
・おぼっちゃまくんと話せる現実の人はよしりんだけだから(笑)。裏山鹿
柿野くん
・リアルタイム時は既に大人でしたが、大ヒットの影響でコロコロはもう読んでいなかったのに知ってました。
柿野くんが女の子になった話が印象的でした。
甘江照輝くん
・おもしろいんだもん
給食のおばちゃん
・イモの煮っ転がしの入った寸胴とお玉を持って泣いている姿がいつまでも心に残る。
沙麻代ちゃん
・おじょうさまよっていう名前がカワイイからです。
誘拐犯の3人組
・茶魔を誘拐してこの世の極楽を味わって自首していったあの3人はその後出所してどうなったかな?
【茶魔語】
おはヨーグルト
・好きな茶魔語がありすぎてめっちゃ迷いましたが、読者考案第1号の「おはよーグルト」は、インパクトがありました!
メールでもよく使っています♪
ごめんなサイン
・ことばがおもしろいから
こんにチワワ
・とにかくカワイイ♪
・どうもスンマホなんて茶孫はありましたっけ
こんばんワイン
・ワインを飲む度、思い出します。
こんばんわんこそば
・よく、声優の緒方恵美さんのラジオで、ネタを送る時、書き出しに「緒方さん、こんばんわんこそば!」と使ってたから。
どうもスンマホ
・最新だからかな! 全然衰えない作品内容にも敬意を表します☆
頭に北半球
・「頭に北半球」、ものすごく知性が感じられる。考えた子供すごい!!
・投稿者の子供が「南北問題に怒っているんだ」というよしりん先生の無茶な解説にも笑ったから。
友だちんこ
・やっぱ、ともだちんこ。理由はそこにちんこがあるから。
裏山鹿~!
・「うらやましい」の博多弁だと思いますが、このギャグとキャラ設定は小林先生ならではだと思います。
・「東大一直線」の「パープリン」と共に、友人とのやりとりで割と普通に使ってました。
おぼっちゃまくん総選挙の予想の神7
7位 柿野くん
6位 沙麻代ちゃん
5位 よしりん
4位 おぼっちゃまくんのかあさま
3位 びんぼっちゃま
2位 美ボリン
1位 おぼっちゃまくん
茶魔語の予想の神7
7位 ドクローさま
6位 頭に北半球
5位 裏山鹿
4位 こんばんワイン
3位 こんにチワワ
2位 どうもスンマホ
1位 友だちんこ
ですねー。つまらない予想でしたらごめんなさい(汗)。
ちなみに…1位に美ボリンにしようと思ったんですが、美ボリンは1位はおぼっちゃまくんどす恋!と聴こえましたので、1位はおぼっちゃまくんにしました。おめでとう、美ボリンとおぼっちゃまくん。美ボリンへの清き1票を投票をよろしく。
こんにちわわー。
サンデー毎日2月26日号に『愛子さまが「皇太子」になる日』という記事が載っています。
あの田中卓先生に取材されていて、思いがけず近況を知ることもできました。93歳にして4時間!のインタビューに応えられた由。
特例法でやり過ごそうとする政権を、正論で打ち砕く良記事と思います。
もう少しだけ出しゃばります。
本日(火曜日)の深夜0:10から、くだんのNHKスペシャルがもう一度放送されます。
日曜日に見逃したかたは、最後の機会だと思いますので、録画でも良いので、是非とも見て欲しいです。
以上、告知でした。
ネトウヨも、ネトウヨレベルの自称保守も、
中韓への媚び諂い外交には躍起になって文句を言うのに
米国へのケツ舐め外交に関しては何も言わないんですよね。
そこでお決まりで出てくる「言い訳」の一つが
「日本はアメリカに国防を握られているからどうしようもない」
結局ここですよね。
ここで、日米安保を金科玉条の如く崇めて逆らえない現状に繋がってしまっている。
それでも少なくとも三島由紀夫の生きていた1970年代までは、僅かにその「空気」に抗う動きもありました。
今や自称保守には「反米」であることをアナクロニズムのように嘲笑するような空気さえ漂っております。
あそこで自決をした三島由紀夫の思想に全面的に同意するものでもありませんが、
すっかり「牙」も溶け落ちてしまった現状は果たしてどうなのか。
御主人様「アメリカ」へは、そのトップの考えがどう変わろうと従属する「意思(?)」は強固なのに、
日本の国体の根幹をなす陛下や皇室を蔑ろにしてもいいというのは、一体どういうことなのか。
現在の日本の病巣の根幹がそこにあるような思いがします。
ケツは!
舐めたくない!
さらに!
舐められたくもない!
>>163
>>162
楽しい企画を本当にありがとうございます♪♪
皆さんが誰に、どんな理由で投票したのか、とても興味深いです。ご紹介ありがとうございます。
おぼっちゃまくん版の神7はどんな結果なのか、発表が待ち遠しいですね♪♪
高森先生のブログ拝見しました。
我々の戦い方の作法を教えてくださってありがとうございます。国会議員への電話、手紙や対話は正直言ってハードルが高いですが、後悔だけはしたくありません。自分は戦ったんだと言いたい。
至誠にして動かざるもの未だこれなし。これを信じて戦います。
>>151
つむいぶぱぱん様、了解です!
\(^^)
>>144
どんなんだろうと思って見てみたら、なかなかに酷かったですね。トランプのケツをなめる安倍のケツをなめる山口。それとそのケツをうっとり見つめる住田弁護士。しばらくテレビ見ないうちにここまで来たか、と思いました。
その関連でひるおびも見たのですが、こっちも輪を掛けて酷かったですね。田崎スシローは相変わらず提灯なんですが、司会の恵俊彰のはしゃぎっぷりがもう、気色悪いのなんの。しきりに「安倍さんとトランプさんなかよし!」と喜んでいて、狂ってるのかと思いました。
テレビはもう終わってますね。