第204号 2016.12.13発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが見舞われたヘンテコな経験を疑似体験!?小説「わたくしの人たち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※豪華2本立て!「ゴーマニズム宣言」…◆12月7日、「Y染色体」信奉者・八木秀次と2時間半にわたる、決して交わることのない激論をしてきた。その前半は天皇陛下の生前退位、後半は女性・女系天皇についての議論となり、「SAPIO」の2月号と3月号に掲載される予定である。しかしあれだけの議論を限られた紙面でまとめるのはかなり無理がありそうだし、後半部分が読者の目に触れるのは相当先のことになってしまう。そこで「ライジング」限定で、対談の重要な一部を先行公開!果たして八木氏は、「皇族になっても良い」という旧宮家系国民男子の実在を証明できたのか?
◆TPPの恐ろしさは我々の生活のあらゆる分野に及ぶ。国有事業や、地方自治体による公営事業の分野は非常に幅広く、採算がとれなくとも我々の生活に密着しているものが多いため、自由化・民営化に適さないものが多い。しかし恐るべきことに日本政府は、全ての国有事業・公営事業の自由化・民営化を自ら容認しているのである!!
※小説「わたくしの人たち」…新シリーズ開始!わたしは薄井沙智子。1年前に離婚、3歳の娘を連れてアパート暮らしをはじめた32歳、ウェブデザイナー。フリーランスでホームページ制作の下請け、ぎりぎりまで無理をしながらなんとかやりくりしていたものの、元夫のつきまといに悩まされたり、仕事がどんどん苛酷になったりして、子育てとの両立がままならなくなり、ダウンしてしまった。生活保護を申請しようと市役所の相談窓口へ行ってみたけれど…。
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!安倍首相が真珠湾を慰霊訪問する件をどう思う?お風呂に入浴剤は入れる?映画『この世界の片隅に』は観た?朴大統領が弾劾訴追、日韓合意はどうなる?手塚治虫の作品では何が好き?好きな女性に対して性欲がわかないのはヘン?結婚した女性に「赤ちゃんまだ?」と聞くのはマズイ?先生はコンテからみっちり描く派?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第202回「いると言い張るカルト信者と会った」
2. しゃべらせてクリ!・第162回「至福のひととき!ひざまくらぽみみかきぶぁ~い!の巻〈中編〉」
3. 泉美木蘭の小説「わたくしの人たち」・第8話「支援、お探しですか?〈その1〉」
4. ゴーマニズム宣言・第203回「TPP協定の正体(3)」
5. Q&Aコーナー
6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
7. 読者から寄せられた感想・ご要望など
8. 編集後記
第202回「いると言い張るカルト信者と会った」 12月7日、八木秀次と2時間半にわたる、決して交わることのない激論をしてきた。
その前半は天皇陛下の生前退位、後半は女性・女系天皇についての議論となり、これは「SAPIO」の2月号と3月号に掲載される予定である。
しかしあれだけの議論を限られた紙面でまとめるのはかなり無理がありそうだし、後半部分が読者の目に触れるのは相当先のことになってしまう。わしは対談して気になったこと、感じたことはすぐ表明しておきたいと思ってしまうので、実にもどかしい。
以前、対談して思ったことをすぐブログに書いたら、香山リカが「まだ発表されていない対談について発言するのはルール違反だ!」とか言って噛みついてきたことがある。そんなルールが本当にあるのかどうかも知らんが、この「ライジング」なら読者も限定されているから書いてもいいだろう。読者諸君は「SAPIO」が発売されたら、これがどういう記事にまとめられたか確認してみるといい。
八木はあくまでも「Y染色体」を信奉しており、旧宮家子孫の男系男子国民を皇族にすれば、男系男子限定による皇統維持は可能だと言い張った。
そこでわしは、そもそも皇族になってもいいという旧宮家系国民男子が実在するのかと問い質した。
すると八木は、戦後に皇籍離脱した11宮家のうち4家が存続していると言う。竹田恒泰のように、「11宮家」が今もあるかのようなウソを平気で言うよりはまだマシだが、これでは話にならない。
旧宮家系の男系男子は、確かにどこかにはいる。だがそれだけではダメで、その中に皇族になってもいいという者がいなければならないのだ。
宇宙人は、必ずどこかにはいる。宇宙には無限の星があるのだから。しかし宇宙人が地球に来ていると言われたら、わしは信じない。いるなら見せてみろと言うしかない。
それと全く同じことで、皇族になる旧宮家系国民男子がいるのなら、記者会見して見せろとわしは八木に迫った。
すると八木は、「できない」と言うのだ。
八木は、記者会見なんかしたらその人をバッシングするだろうとわしに言った。
バカ言っちゃいけない。わしにその人物の素性を調べる時間なんかあるわけがなく、バッシングなんかやれるはずがない。だが、わしがやらなくても週刊文春がやるだろう。マスコミは必ずその人物の素性を徹底的に洗うはずだ。
コメント
コメントを書くみなぼん編集長、自分のQ&Aに関して、返信すいません。
自分の書き方が、言葉足らずで、分かりづらかったですかね(^^;)
質問「どう反論しますか?」に→「忙しいから(反論せず)放っておきま
す」という事ですね。それが回答になっているという事ですね。
理解していますよ。先生の回答も、言葉足らずな気がしますが(^^;)
でも、結局反論の仕方を、詳細には述べられていないので…。
けど、その後のブログでこの件について、曽根綾子氏や俵万智氏について
書かれたり、三浦瑠麗氏を呼んだゴー宣道場でも、この件の話が出ました
。よしりん先生の感じた事や考察が、ある程度提示していただけたので、
自分はかなり満足していますし、勉強になりました。
この話題はまだ続いていきそうな感じもあるので、今後も期待しています
。この話題を「面白い」とだけ書いたのも、失礼かも。様々な問題を内包
していて、今の日本を表していて、「興味深い」話題です。
高速増殖炉なんか続けるより、高速増植毛の研究開発の方が、
喜ぶ人も多いし経世済民になると思う。
彡 ⌒ ミ
(´・_・`)
池上彰が安倍内閣と日本会議に踏み込むか!
昨晚は、長々と駄辯を投稿してしまい、スンマホでした。
筆のすべったところもありました。お詫びします。
綸言、汗の如し。自戒します。
インターネットは、ほかの人も見ているのです。慎重でなければいけません。
高齢者運転のことでのべると、
私のよく知っている人は、視力も弱くなったという理由で、
免許を更新しないと申しております。
かわりに自転車を買うのだとか(勿論、漕ぐのはその家族なのですが)。
いつぞやの小林先生の自転車の車輪磨きの話を思い出します。
家族の人もペーパードライバーなので、
何とか時間とお金を設けて、練習し、
中古車を購入したいという気はあるらしいのですが。
過去に、その人は、廻りから危ないからと運転を止められています。
人生を棒に振ったらどうするのか、とも言われて。
自動車は便利だけれども、
動かすのも、その周囲をあるくのも、実は命がけの乗り物です。
ミステリーとかでも、よく運転中に危機一髪というシチュエーションは現れます。
それでも、パソコン同様、そのような不完全なものに頼らないと、
私たちの生活は、なりたたなくなっているのでしょう。
だからと言って、それにしか頼れないような情況を、
(特定の地域に)積極的に作り出し、
危ないから、免許を返上せよという命令を発する政治はいかばかりなものなのでしょうか。
ちなみに、以前にも記したようにカジノ法案には大反対です。
風紀上から言っても。射倖心や僥倖をのぞむ人も増えるのでしょう。
朝、顔をどう洗ったかとか、どちらの手で扉をあけた、とか。
人口が減るからという理由で、
私の住んでいる市の市長は、賛意を示しているようですが、
今度の選挙では、ゼッコーモンするつもりです(=ほかの候補者に入れます)。
民主主義の病と言われても。
保育園の充当では功績のあった人なのだけれども。
それに同意する知事も、同類でしょう。
アリーナの件では、もっと奮闘して欲しかったです。
連投します(語句にミスがあったので、書き直しました)。
いつだったか、東京新聞で、
サハリン(樺太)経由でシベリア鉄道をのばすという計画について
語られていましたが、
恐怖を感ぜずにいられませんでした。
ウクライナの一件を忘れてしまったのでしょうか。
(かりに特別な法制下だとしても、多分日本の負担が大きくなるのでしょう。
過去の中国への支援で、懲りていないのですね)。
ライジング記事についても少し(次回のはまた改めて書きます)
私は八木という人は、少年期に人間のからだにまつわる学習漫画でもよみすぎたのではないか、と思っています。
同世代の私も影響されたので、そんな感じがしています。
その漫画自体は、とてもためになる話がいっぱいのっていて、
染色体が組み合わさって、子供の性別が決定される、という話は、
幼心に、何だか特別な、生命の神祕にふれたような、得したような記憶があります。
それはともかく、お産は現代でも命がけであることを、
八木氏は学んで欲しいと願います。
男と女のどちらが生まれても、僥倖なのだから。
私の廻りも、女だらけです。
木蘭さんの生活保護の小説は、他人事ではありませんでした。
私も生々しい話を知っているのですが、
この場にそぐわなそうですし、またここまでの事態ではないかも知れないので、
少なくとも家を持っていては、受けられないということだけ、記しておきます。
TPPの話をよんでいると、沖縄海洋博のことを思い出します。
返還されたばかりの沖縄の経済振興になると、
NHKでも朝の帯番組で毎日特集放送され、
それを登校前に何となく見てましたが、
結果は本土の大企業の利益にしかならなかった、と。
ちなみに、かりに万が一、四島がもどってきたら、
そこで万博でも開かれるのでしょうか。
二島でも、やるのかな?
今回みたいな経済援助だけでも。
ロシヤ経済支援の名目のもとで。
それでは今宵はここまでにいたしとうございます。
>>194 三味線弾き 殿
「高速増植毛の研究開発」に激しく同意!
>>182 ボン 殿
ワカメを食べ続けるも、宿命の前には、効果無し!(号泣会見)
「被れるワカメ」って、そんなん実際にやったら、頭がカブれるやろ!!!(笑)
>>184
四君子様。
根室本線に「幌舞」駅はありません。
あれは映画「鉄道員」の中の架空の駅で、モデルとなったのは、根室本線の幾寅駅(南富良野町)です。
確かに留萌〜増毛廃線など、北海道新幹線開通の影で生活密着路線が消えています。
北陸新幹線のルートであれやこれや言う前に、鉄道がないと不便になる交通弱者の人々のことを、政府、自治体、経済団体は考えてほしいものです。
>>200
返信、ありがとうございます。
すみません。勘違いしていました。思い込みで書いてはいけませんね。
東京新聞にも、そうのってありました。
書き込みをする際には、慎重に、内容をよく吟味して、と再度肝に銘じなければいけないです。
このコメントをもちまして、年末企画「2016年イズミー賞」の投票受付を〆切らせていただきます。
投票していただいたライジング読者の皆様、投票を呼び掛けてくださった方、コメント欄を貸してくださったよしりん企画の皆様、そして企画を許可しコメントを書いてくださる木蘭さん、感謝です!!
>>202
お疲れ様でした!