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皿うどんボンバーさん のコメント

今週も配信ありがとうございます!
お疲れ様です。

「ゴー宣」読みました。

紹介されていた「シェイプ・オブ・ウォーター」「スリー・ビルボード」「グレイテスト・ショーマン」「デトロイト」「ゲット・アウト」
多忙を極める先生よりも遥かに映画を観る時間がある身でありながら、どれも見ていないことが恥ずかしい限りです。
しかし、小林先生の紹介で興味を惹かれました。見てみたいです。

中華人民共和国にしても、中東の独裁国家にしても、アメリカ合衆国にしても、
その国故の所以がそれぞれにありますが、
(独裁国家でないと成立しない、移民による人工国家故に「保守」「リベラル」というポジションですら、西欧や日本とは全く異なる・・・等々)
アメリカにおける進歩主義の考察は、目から鱗でした。
そしてそれがアメリカの映画を観ることで見えてくる、という視点も新鮮です。

私などは「流行ってる映画を観るのは何となく流行に流されているみたいでイヤだなあ、マイナーな映画を見つけてくると通ぶれていいなあ」なんて、
浅はかな考えしかなかったことを恥じて公開して後悔して自省します。
しかし、政治的メッセージが嫌われる傾向にある風潮には抗っていきたいですし、
忌野清志郎やボブディランや、往年の反骨のロック・ロック魂を持つアーティストに憧れてきた自分は、ちょっとだけ誇ってもいいのかなと思いました。
それと同時に、そんな反骨精神は、決して懐古趣味にはならない、という視点も刺激になります。
反骨精神のある映画や音楽を新たにいろいろと探してみたいと改めて思います。

「右の保身主義者」「左の保身主義者」という指摘も、鋭い指摘だと思います。
「八つ墓村民」にしても、小林先生のネーミングの素晴らしさは、東大一直線の「パープリン」の頃から変わりません。
「畜群」というニーチェの名言も、小林先生によって新たな息吹を与えられて蘇った感覚があります。

何でも「反日」という言葉をくっつけて揶揄する「右の保身主義者」達は、「反日財務省」とか言ってるアホも多々いるようですね。
「憂国」という三島由紀夫の表現も「右の保身主義者」達の中に自分を粉飾する為に名乗ったり、言葉にしたりしている向きがあるようですしね。
「左の保身主義者」達は、今回の公文書改竄事件のドサクサに紛れて、
「だから安倍政権下での改憲には反対だと言ったんだ!暴力団に暴対法の改正を任せるようなモノだ!」などと喚き出した者すら出てくる始末です。
彼らは安倍政権下だろうが、別の人物の政権下ですら、憲法改正には反対、ただそれだけでしかありません。
「安倍政権下での改憲には反対」というフレーズはまやかしでしかありません。
その証拠に、彼らの所業で枝野幸男代表も彼らの顔色を伺い迷走し、山尾志桜里議員の立憲的改憲案も邪魔をされっぱなしです。

小林先生は、反米の真の保守ですが、アメリカに対する視点が明快ですし、媚びが全然無いので、
だからアメリカ人の方も、そんな小林先生の話を聞いてみたい、という人がたくさん現れるのでしょう。
従米似非保守の似非言論人の話なんかは、アメリカ人の方も聞いてて気色悪いでしょうし。


「トンデモ見聞録」読みました。
文書改竄の箇所に関しては、泉美先生がこの原稿を書かれた時点よりも、もっと膨大な量の改竄があるというニュースも上がってきているようですね。
しかし、森友問題が発覚した時点からの泉美先生の論評が如何に鋭かったか、ということが、
事態が明るみになるにつれて、どんどんと証明されて行っていますね。
こんな大規模な改竄を、佐川氏一人の独断で行える筈もなく、ましてや部下の忖度だけで行える筈もなく、命令があったことは確実です。
安倍首相も、麻生財務相も、菅官房長官も、他人事のように責任のなすり合いをしているようですが、冗談ではありません。

マイルドな言い換えと言えば、自衛隊を「戦力」ではなく「実力」と表現していることも、その一つなのかもしれません。
「隠蔽・改竄」を「書き換え」だとこの期に及んで言い張ったり、そんなことはしょっちゅうあることだから、それ自体は大した問題じゃない、などと、話をはぐらかし、
「もっと他に重要な問題が」と言い立てる連中には開いた口が塞がりません。
岸博幸も野村修也も宮根誠司も、安倍、麻生、菅らと同じ心証ではないかと、発言を見て思います。

関係者のうち、谷査恵子氏のように海外に追いやられて(表向き上は栄転)口を噤まされている人もいれば、
佐川元理財局長も、麻生財務相言うところの、表向きだけの「適材適所」という名目で、出世の代わりに、現政権に忠実に「任務」を果たした挙句に、
今まさに矢面に一人立たされている、という人もいますし、
迫田英典氏のように天下り先を宛がってもらっているらしい人もいます。迫田氏も今頃は戦々恐々としているのかもしれませんが。

「忖度」という言葉に誤魔化されてはいけないし、それを言い募っている似非言論人も警戒しなければなりません。改めて思いました。
黒幕は・・・やっぱり今も呑気にフェイスブックでイイネつけて過ごしてる、パープリンなあの人なのでしょうか。
そこまで追及出来るのかどうか・・・追及はして欲しいと思っているのですが、
これで改憲の機運も一緒に立ち消えになってしまう事態だけにはなって欲しくありません。
安倍内閣が辞任までいくのか、いかないのかは分かりませんが、どちらにしても、
安倍がやるにしても、後任の誰かがやるにしても、発議だけはして欲しいという思いです。
そこで、立憲的改憲を世に問えることがベストなのですが、
護憲固執派の妨害もありますし、どうなるのか分からないですね。
No.20
74ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
(号外 2018.3.13発行) 【目次】 1. ゴーマニズム宣言・第268回「アカデミー賞に見るアメリカの理念の復元」 2. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第72回「森友文書改竄、“忖度”でなく“命令”を問え」 第268回「アカデミー賞に見るアメリカの理念の復元」  今年のアカデミー賞は、作品賞・監督賞など4部門で 『シェイプ・オブ・ウォーター』 が受賞した。  これまでアカデミー賞といえば、「なんで?」と思うような作品が受賞してポカーンとすることが多かった。  例えば昨年の『ムーンライト』にしても、映画そのものに対する評価はともかく、作品賞にしてはあまりにも小粒すぎて、黒人のゲイというマイノリティーを描いた作品だったから、ゲタを履かせて受賞させたのではないかという「偽善」を感じざるを得なかった。  だが、今年の『シェイプ・オブ・ウォーター』は全く納得のいく結果だった。 『シェイプ・オブ・ウォーター』 もマイノリティーの映画で、主人公は唖の女性清掃員だし、周りの人間たちもゲイの画家とか黒人の同僚とか、一見、善意で描かれた映画のような作りにはなっている。  しかしそれが偽善に感じないのは、作品のオリジナリティーが突出していて、ある意味、偽善を凌駕する不気味さに満ち満ちていたからだ。  マイノリティーの女性が、アマゾンの奥地から運ばれてきた半魚人を助けようとする。もちろん、半魚人もマイノリティーの極致としての存在だ。  主人公と半魚人は、言葉は通じないが、心が通い合っている。  ところが心の通わない残忍な白人が、半魚人を軍事目的のために解剖しようとする。  白人は半魚人を人間と思っていないが、唖の女性清掃員にとっては半魚人の方がよっぽど人間的で、言葉が通わないけれども、心が通い合えるのだ。  ……と、こう書くとすごく陳腐な話のようになってしまうのだが、これがあのメキシコからの移民であるギレルモ・デル・トロ監督の映像のスタイルで描かれることで、怪物映画の趣も感じさせるものになっていた。  主演女優のサリー・ホーキンスも、全然美人じゃなく、本当に便所掃除のおばさんみたいなリアルな雰囲気のあるところが見事で、なんと半魚人とセックスするというのはあまりにも悪趣味で、おぞましいほどである。  一方、主演女優賞を受賞した 『スリー・ビルボード』 のフランシス・マクドーマンドが演じた主人公も、全然美人じゃない逞しい生活感のある女だった。  ところがこの女が、周囲の住民たちから嫌がらせを受けても全く意に介せずに堂々と権力と戦っていき、その姿が実に痛快なのだ。 『スリー・ビルボード』は田舎町で孤立していく女性が主人公であり、これもマイノリティーの映画だといえる。  こうして見ると、昨年はマイノリティーの映画が次々に公開され、しかもそれがおそるべき傑作ぞろいだったことに気付く。 『グレイテスト・ショーマン』 は、フリークスばかりを集めてサーカスを始める興行師の話で、これもマイノリティーの団結を描いている。  偽善になりかねないテーマを作品化して、それがしっかり独特の世界とエンターテインメントを兼ね備えつつ、非常に芸術性の高い映画に仕上がっており、すごく楽しかった。 『デトロイト』 も、白人の黒人に対する差別心と、その裏返しの恐怖心によって起こされた、警官による暴行殺人事件を描いており、まさにマイノリティーの問題を真正面から扱った映画である。 『グレイテスト・ショーマン』は挿入歌が歌曲賞にノミネートされただけで受賞を逃し、『デトロイト』に至ってはノミネートすら一切なかった。この結果、特に『グレイテスト・ショーマン』については、わしは不満である。 『ゲット・アウト』 もまた黒人に対する恐るべき白人の差別心を、恐怖映画の域まで高めてリアリティーを崩さない見事な作品だった。  この1年間、映画の醍醐味を満喫できる傑作が続出し、しかもそれがなんとマイノリティーの映画ばかりで、アカデミー作品賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』が選ばれるという結果は、まるでドラマを見ているようで、あまりにも劇的だった。  トランプ政権を生み出したレイシズムの横行が、これらの映画が作られるきっかけとなったのだろうが、それが昨年の「#MeToo」運動の盛り上がりを経て、こういう形で結実したわけである。  アカデミー賞授賞式のスピーチでは、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督をはじめ、受賞者やプレゼンターが、女性や移民、性的マイノリティーの問題について堂々と政治的な主張を行い、それ自体がまたトランプ政権に対する批判になっていた。   ところが、授賞式の視聴率は前年比で2割も落ちたという。政治的メッセージを前面に出されると、説教されているような気がするとして敬遠する視聴者が多かったのだそうだ。  どうやらアメリカでも、政治的メッセージは大衆には嫌われる傾向にあるようだ。 
小林よしのりライジング
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!