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石川 温の「スマホ業界新聞」
2012/11/03(vol.008)
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《目次》
1.商品企画担当が本音で語るGALAXY NOTE2
━━日本で売れるために完璧を目指したペン入力
2.WiMAXがTD-LTE方式に対応へ
━━次期iPhoneも導入可能となるか
3.NTTドコモが法人向けWindows8タブレットを推進
━━ 果たして、WindowsPhone8はあり得るのか
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.商品企画担当が本音で語るGALAXY NOTE2
━━日本で売れるために完璧を目指したペン入力
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(GALAXY NOTE2の2は本来はローマ数字だが文字化けする可能性があるため、2とした)
NTTドコモの冬商戦向けモデルの中で、韓国・サムスン電子が注力しているのが「GALAXY NOTE2」だ。8月末に開催されたドイツの欧州最大の家電展示会「IFA」で発表され、日本でも11月中に発売される予定だ。
2012年春に発売された「GALAXY NOTE」の後継モデルであり、従来の5.3インチから5.5インチに画面サイズが拡大。クアッドコアでおサイフケータイなどにも対応するなど、スペック的にも申し分のない進化を遂げた。
GALAXY NOTEは、大型画面にペンを使い、手書きでメモやイラストを描ける。ここ最近のスマートフォンにはない操作性を実現している。過去にはペン入力のシャープ「ザウルス」といったPDAがあったが、アップル・iPhone以降、タッチパネルを指で操作するというのが一般的になっている。そんななか、あえてペンを採用し、手書きでの利便性を追求したのがGALAXY NOTEだった。
手書きという新たな商品価値を訴求するため、サムスン電子では世界100都市以上の街角で「GALAXY STUDIO」というPRブースを設置。大量のイラストレーターを雇い、街ゆく人の似顔絵をGALAXY NOTEで描くというプロモーションを展開した。日本でも全国規模でこのプロモーションが展開されていた。
世界的には「スマートフォンにおけるペンスタイル」という新しいジャンルを開拓できた。しかし、日本ではサムスン電子の期待通りではなかったと、商品企画担当のカク・カンレ次長は語る。
「GALAXY NOTEはグローバル的に大成功を収めた。特に韓国では大ヒットといえる売れ行きを達成した。しかし、日本では我々が期待していた通りには売れなかった。日本の場合、新しいジャンルの製品が消費者に支持されるには、まず『完璧』でないといけない。初代GALAXY NOTEはSペンの操作性が完璧とは言えず、Sペンを使ったアプリや機能も充分ではなかったと反省している」