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【CESでソニー復活の兆しが見えた】石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.017
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【CESでソニー復活の兆しが見えた】石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.017

2013-01-13 23:55
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     石川 温の「スマホ業界新聞」

                                                      2013/01/13(vol.017)

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    《目次》
    1.2013 Internatinal CESレポート
    ━━Xperia Zを発表したソニーに復活の兆し 
    2.CESで話題となった「enchantMOON」
    ━━なぜ、そんなに魅力的なのか
    3.新春特別企画「 各キャリア社長の年頭所感にツッコミ」第2弾
    ━━今年、新たな門出となるイー・アクセス
    4.先週と今週のリリース&ニュース
    5.編集後記

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    1.2013 Internatinal CESレポート
    ━━Xperia Zを発表したソニーに復活の兆し
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     1月8日から11日にかけて、アメリカ・ラスベガスにおいて、世界最大級の家電見本市「2013 International CES」が開催された。
     世界中のメーカーなどが新製品や新技術を出展。世界からメーカー関係者だけでなく、メディア、バイヤーやアナリストなどの業界関係者が集結し、賑わいを見せるイベントだ。年始めに開催されることもあり、「その年のIT・家電業界を占う展示会」という位置づけも大きい。
     日本からも、大手電機メーカーとしては、ソニー、パナソニック、シャープ、東芝、カシオなどが出展。カシオやニコンなどのカメラメーカーの姿もあった。韓国からはサムスン電子とLGエレクトロニクス。さらに中国勢も台頭し始めており、ハイアール、ハイセンスなどのブースも年々、拡大している。
     今年のCESを振り返る報道のなかには「勢いの増す韓国メーカーに対し、日本メーカーの存在感なし」という内容のものが多い。展示ブースを見ても、商品の充実度だけでなく、ディスプレイのうまさや観客の多さなどで韓国勢のほうが勢いを感じるのは間違いない。
     しかし、この「韓国強し、弱体化する日本勢」という構図は何も今に始まった話ではない。もう何年も前からこんな情勢であり、いまさら驚く必要は無いのだ(記事を書いた人が今年初めてのCES参加だったのか知れないが)。
     世界で存在感がなくなりつつあるように感じる日本メーカーだが、今回は少しばかりの「明るい兆し」も見え始めている。今年、取材をしていて感じたのが、ソニーの雰囲気が大きく変わりつつあるという点だ。
     実は、CESの会場で、何人かのフリーランスジャーナリストと新聞・雑誌の記者が平井一夫CEOを囲んで話を聞くという時間があった。フリーランスジャーナリストは、ゲームやAV、パソコンなど長年、この業界を見てきた人ばかり。自分もモバイルの分野ということで、お声がけいただいた。その専門ジャーナリストたちが、遠慮することなく、矢継ぎ早に平井氏に質問をしていくのだが、平井氏はそれらに的確に自分の考え、やりたいことを語っていくのだ。1時間のうち、後半のほうには、平井社長も乗ってきて、実に滑らかにソニーの置かれた現状、今後どうすべきか、マネジメントとしての組織改革、ものづくりの考え方などを語るようになっていった。その場に参加した誰もが「あんな平井さん、見たことない。この1時間はとてもエキサイティングだった」という感想を持ったほどだ。
     
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