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石川 温の「スマホ業界新聞」
2012/09/29(vol.003)
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《目次》
1.激安タブレット「Nexus7」、ついに日本上陸
2.「Androidはスピードとエコシステムが差別化要素になる」
━━ Googleキーマンが語るNexus7の可能性
3.「攻めるKDDI、後手に回るソフトバンク」
━━ iPhone5発売開始で、注目の9月度MNP
4. 今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.激安タブレット「Nexus7」、ついに日本上陸
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どうも。ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川 温です。
9月25日の朝、何気なくTwitterを見ていると、アメリカで6月に発表された199ドルのタブレット端末「Nexus7」のサイトが日本語化されていることを発見した。しかも、1万9800円で購入できるようになっていた。慌てて「Nexus7、もう日本語ページができているのか」とツイートすると、その一時間後にGoogleでAndroidの開発担当であるジョン・ラーゲリン氏から「Yes!」という短いリプライが返ってきた。どうやら、Googleの手違いではなく、意図的にページを公開したようだった。
実は、9月21日にGoogleから「25日13時よりグランドハイアット東京で、新製品・新サービス記者発表会」をやるという告知をもらっていた。出席者には会長であるエリック・シュミットが登壇するという。Googleとしても気合いの入った記者会見であることは明らか。また、すでにNexus7が日本で技適を取っているという情報も流れていたので「Nexus7が発表される」と予想できた。しかし、まさか正式発表前に一般に告知され、しかも製品が買える状態になっていたとは驚いた。
さらに、25日朝に注文すると、香港から発送され、翌日には手元に届く「スピード感」。まさに常識を覆す発表方法、流通の速さに改めてGoogleの実力を知らされた感じだ。
25日の記者会見は、Nexus7がはじめて発表された6月の「Google I/O 2012」の基調講演の焼き直しであったため、あまり驚きはなかった。しかし、日本で発売するために、日本の電子書籍コンテンツも用意するなど、Googleとしては用意周到だった。
特に圧倒されたのが販売方法だ。Googleのウェブからの直販は16GBで1万9800円。今回は、ウェブだけでなく、ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店でも10月2日から販売。さらに、8GBモデルは@niftyやBIGLOBEといったインターネット接続プロバイダーがモバイルWi-Fiルーターとセットで販売するという。
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コメント
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Nexus7の価格はすごいアドバンテージになると思います。あちこちのサイトでも広告量多いですね。Wi-Fiに絞るとそんなに売りやすいものなのかな。部品減れば端末代が、キャリアに依存しなければ通信費がそれぞれ下がるということなのかもしれませんが、手に取りやすさから初めてのタブレットがNexus7ってことになる人はどんな使い方を発見して、どんな使い方に落ち着くのか。どこでも通信できる端末とは気楽さというか、気安さというのは大きい。いちいち公衆電波をさがしたりポケットWi-Fiの電源を入れることでさえ、(実際には大したものではないが)制限と感じてしまう。それを超えるスタイルが発見されて定着するなら、タブレット端末はもっと身近になるでしょうね。