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キアイダン00の唄 カラオケ ゲーム未収録バージョン
音楽制作プロジェクト「On-premises」提供による『黒子の音源』シリーズ第50弾です。
動画は↓こちらこの『黒子の音源』シリーズはオンプレミスのBOSS君こと 湯浅稔 氏が、過去に作曲・編曲・サウンドプロデュース・サウンドディレクション等を行ったゲームタイトルの中で実際に使用した音源、また企画の段階にプレゼン用として作られたデモ音源などを氏の所有する膨大なマスターライブラリーの中からセレクトし当時の制作秘話や制作現場での様々な逸話などを織り交ぜ紹介していこうという試みです。当の本人は「終活」とか「遺言」などと申しておりますが、まあそれはそれとしてレトロゲームの音源とその開発にまつわるお話は私たちスタッフもとても楽しみにしていますし子供の頃 実際に遊んだゲームの曲もあるので懐かしい思い出がよみがえります。それでは、『黒子の音源』第50話をお楽しみ下さい。今回の楽曲は、黒子の音源シリーズ第50回記念スペシャルということで...PCエンジンSUPER CD-ROM²用シューティングゲーム『キアイダン00の唄 カラオケ ゲーム未収録バージョン』をご紹介させていただきます!なお、今回はせっかくのカラオケ動画だし視聴者の皆さんに何度も繰り返し歌ってもらえる(練習してもらえる)様に僕のコメントは動画内に入れないでね!と湯浅氏からお願いもございましたので音源制作にまつわる諸々のお話は、こちらのブロマガ記事にのみ記載させていただきました。--湯浅氏 談--さて、この『黒子の音源』シリーズですが今回第50回目を迎えたということで2018年11月29日にシリーズ第1話の「SFC エキステ95 ヴェルディ川崎」のデモ音源を掲載いただいてから3年半も経ってしまったんですね。
まあ、とりあえずまだ逝ってはいないしボケも歳相応ではないかと自分では思っているのですが、実際にはどうなんでしょ?ww
できるだけ月一のペースでやってきましたが先月は私用で忙しく、掲載に穴をあけてしまい記念の50回目を延期することになってしまいましたがとりあえず節目にはたどり着けたみたいですね。
...ということで、今回は PCエンジンSUPER CD-ROM²用シューティングゲーム『キアイダン00の唄 カラオケ ゲーム未収録バージョン』を発掘したのでその紹介をさせていただきます。
で、この音源はゲームには収録されていない結構レアな音源ではないかと思います。
たしかゲーム内にもカラオケ音源は入っていたと思うのですが、そちらはど頭のバラード部分を歌い始める前に必要となるテンポ情報やスタートポイントの目安情報、それから曲頭の出音(key)を事前に把握する音声情報やガイド等のないバージョンだったと思います。
理由は、ワンダーステーションさんで飛田展男さんに歌っていただいたOKテイク(私がディレクションしたボーカルテイク)がサウンド担当さんの要望で全てリテイクとなり、結果、カラオケ用に別録りする予定だった上記の各情報やダブリングに必要となるユニゾン音声等の録音が(時間内に)できなくなってしまったからなんです。結果、「聞こえるかキアイダン」の「え」の部分からいきなりスタートするという「超難易度の高いカラオケ音源」になってしまったわけですね。
ただ、主題歌用の歌入りテイクに関しては小川さんからの指示で最終的には私がディレクションしたボーカルテイクを使用することになり、後日、私の師匠である三好敏彦氏のHALスタジオで、思い描いていたとおりのミックスが出来、ほっと胸をなでおろした...というお話です。
はい、実は湯浅...過去最大のピンチに陥り真っ青になっていた...というめっちゃ記憶に残るお仕事だったんですねw(飛田さんにもう一度歌入れをお願いする?なんて事になってしまったらどうやってお詫びしよう...とかなり落ち込んでましたから)で、そんなこんなありまして...後日、差し替え用にと作ったカラオケのバージョンがこの音源なんですね。
要は頭のバラード部分は飛田さんの歌声を聞いていただく、もしくは、途中(湯浅が歌っているコーラス部分)からデュエット(デュオ)していただき、「闇を切り裂くトマホーク」の部分から歌い始めてもらうというバージョンを作ったのですが、最終的には収録されずに幻のレアバージョンとなってしまった...という音源制作秘話でございました。それでは、また!(^0^)/ -
PCE-CD-ROM2 版 GOLDEN AXE ④
音楽制作プロジェクト「On-premises」提供による『黒子の音源』シリーズ第49弾です。この『黒子の音源』シリーズはオンプレミスのBOSS君こと湯浅稔氏が、過去に作曲・編曲・サウンドプロデュース・サウンドディレクション等を行ったゲームタイトルの中で実際に使用した音源、また企画の段階にプレゼン用として作られたデモ音源などを氏の所有する膨大なマスターライブラリーの中からセレクトし当時の制作秘話や制作現場での様々な逸話などを織り交ぜ紹介していこうという試みです。当の本人は「終活」とか「遺言」などと申しておりますが、まあそれはそれとしてレトロゲームの音源とその開発にまつわるお話は私たちスタッフもとても楽しみにしていますし子供の頃 実際に遊んだゲームの曲もあるので懐かしい思い出がよみがえります。それでは、『黒子の音源』第49話をお楽しみ下さい。--湯浅氏 談--『黒子の音源』シリーズ第49弾は、前回に続き日本テレネットさんより1990年に発売されたPCE-CD-ROM2用アクションゲーム「GOLDEN AXE」のBGMです。今回のBGMも、セガさんよりお貸りした「MD版」のスコアをPCエンジン用にリアレンジしたもので DAT 48kHz SPモードで録音された保管用のマスター音源です。...というわけで、前回第3話で明らかになった?ゲーム中BGMのお仕事が、何故クレジットにはSE制作と掲載されていたのか?...についての諸事情その1は、発注時のゲーム中BGMがそもそもSE扱いだった事、また、その2は、ビジネスサポートのオーナー社長さんが郵送した見積書(添付の単価表)には、ナレーションと効果音の項目しか記載がされていなかった...というのがその理由だったわけですね。(^_^;さらに、私自身もゲーム中のBGMについてはSEと同じ扱い(この業界では効果音として納品されるモノ)だと信じて疑わなかった事、それが今考えてみれば「君、バカなの?」...って事になるのですが、正直そんなノホホ~ンとした時代だったのだと思います。...と、今思えばものすごく恥ずかしいお話なんですけどね。
いや~ん!(/∇\)キャ~~恥ずかしい♪...みたいな?wwまあ、そんな感じのゲーム業界デビューでしたから、その後もしばらくの間は、BGMのお仕事がSE業務としてクレジットされていたりしておりました。ただ、CMや劇伴をやっていた時にはクレジットに名前を掲載していただける事など殆どありませんでしたから私にとってはとてもありがたい事だったんですね。あと、内蔵音源系のBGMの場合には諸事情あって会社名しか載らなかったタイトルもありましたけど(※MDガイアレスとか、PCEパズルボーイとか、MDイースⅢ等々...)そういう事も含め、全てが手探り状態で進んで行くしかなかったコンシューマーゲーム創成期の懐かしい想い出なんですよね。 ゞ(^o^ゞ))))あらあら...てことで、今回は以下の4曲(4ショット?)を倉庫から引っ張り出してきました。
1:SHOWDOWN(※ゲームには未収録の激レアバージョン!)
2:戦斧マーチ
3:SELECT すたこらさっさ
4:CONCLUCSIONで、1のSHOWDOWN(原曲名)ですが、この曲がPCE版ゴールデンアックスのどこに使用されていたのかは覚えていないのですが、実はいちばん大好きな曲だったりします。ただ、譜面では途中半音で音がぶつかる箇所があったので下の音を1オクターブ下げようか...とも考えたのですが、原曲が内蔵音源のBGMなので、同時発音数や音域の縛りでこうせざるを得なかったのか、あるいは意図した上であえて音をぶつけているのか凄く悩んだ記憶があります。で、元々テンションコード系を使う事が大好きだった私は、エーイ!って、そのまま行っちゃいました。だってカッコイイじゃないですか!でも、二十代の頃コーラスの仕事でスタジオ入りした時に、スタジオミュージシャンのバンマス的な先生?が(たぶん編曲された方に対し)...「半音で音をぶつけるな!アホ!」とか「お前ロー・インターバル・リミット知らんのか!ボケ!」とか「ハモリの主旋律を真ん中に挟むな!カス!」とか「歌モノのオケを安易に(ストリングスの音域とか考えずに)移調するな!(ボコッ)←打撃音?w」等、お怒りになっている姿を何度か目の当たりにし...編曲ってマジで大変な仕事だな...と、その辺りの楽典的な部分だけはしっかりとメモしていたというトラウマ?はあったのですが...ゲームミュージックなんやから、曲中にサンプリングした効果音で和音鳴らしたり、そいつをピッチベンドやモジュレーションホイール使って「ウニャ~↑ン・ウォww~ン~ww」て鳴らしてもエエやんけ!最終的には打撃音とか爆発音とかレーザービームの音とかそういった効果音と一緒に鳴らすんがゲームなんやき!(←なぜ、諸国の方言を使う? by いんど)...と、なにかにつけてそういう事をしたかったお年頃でもあった為か、当時はニコニコしながらそのまま譜面どおりに打ち込んだ事だけはしっかりと覚えておりました。wなにより、2・3・4の曲についてもそうですがゴールデンアックスの原曲ってホント全部がカッコ良かったんですよね。
...と、最近ネットで購入した昔の内蔵音源バージョンを聞いて改めてそう思った湯浅なのでございます。皆様、最後までご視聴頂きどうもありがとうございました。因みに、今バックで流れている曲は「ときめいて・ルージュ」という曲で、こちらのチャンネルにも掲載されていますのでよろしければ私の歌声も聞いてみて下さいね。それでは、また!(^0^)/ -
PCE-CD-ROM2 版 GOLDEN AXE ③
音楽制作プロジェクト「On-premises」提供による『黒子の音源』シリーズ第48弾です。この『黒子の音源』シリーズはオンプレミスのBOSS君こと湯浅稔氏が、過去に作曲・編曲・サウンドプロデュース・サウンドディレクション等を行ったゲームタイトルの中で実際に使用した音源、また企画の段階にプレゼン用として作られたデモ音源などを氏の所有する膨大なマスターライブラリーの中からセレクトし当時の制作秘話や制作現場での様々な逸話などを織り交ぜ紹介していこうという試みです。当の本人は「終活」とか「遺言」などと申しておりますが、まあそれはそれとしてレトロゲームの音源とその開発にまつわるお話は私たちスタッフもとても楽しみにしていますし子供の頃 実際に遊んだゲームの曲もあるので懐かしい思い出がよみがえります。それでは、『黒子の音源』第48話をお楽しみ下さい。--湯浅談--『黒子の音源』シリーズ第48弾は、前回に続き日本テレネットさんより1990年に発売されたPCE-CD-ROM2用アクションゲーム「GOLDEN AXE」のBGMです。今回のBGMも、セガさんよりお貸りした「MD版」のスコアをPCエンジン用にリアレンジしたもので DAT 48kHz SPモードで録音された保管用のマスター音源です。また、テレネットさんオリジナルのオープニングとエンディング用の曲を除く、ゲーム中の全BGMデータはサウンドプログラムに必要なSEデータとしてヴィジュアルシーン用の効果音と共に制作したものです。少し話は逸れますが、その頃の私は HALスタジオ代表 三好敏彦氏 の音楽ユニット
「Be-2project」に参加し、某レコード会社からのメジャーデビューを心待ちにし...担当ディレクターさんが抱える他の新人アーティストのお手伝い(DTMでのオケ作り・レコーディング・コーラス入れ等のお手伝い)をしたり...三好師匠の下で (CMや劇伴の楽曲制作、効果音制作、ナレーション録りやMA作業などの)アシスタントをしておりました。ただ、師匠は既にプロミュージシャンとして生計を立てておられましたが、私は会社勤めを辞めて音楽活動を続けていたため、音楽を辞めるか否かの瀬戸際に追い込まれていたんですね。(^^;
そんなある日、新聞の折込み広告に...★市内:アルバイト/社員募集★1.パソコン教室のインストラクター※パソコン教室の講師(数名、経験者優遇)2.営業企画担当者/映像・音響技術担当者※地元企業のコマーシャル制作や宣伝用ビデオの営業、企画、制作担当者(数名、パソコンが使える方)...という求人広告を見つけ、速攻でその会社の面接に行きました。で...私が面接を受けた会社は (株)ビジネスサポート(翌年(株)A&K と分社化 )という会社だったのですが...両社とも資産家であるオーナー社長さん(地主さん)の不動産管理をする為に設立された会社らしく社長さんの道楽?でパソコン教室や広告代理店的な業務をされていた様で...私の前任者が地元企業の「社歌」や「宣伝用のビデオ」、「披露宴のビデオ」などの制作をしていたらしく、曲や映像の他に効果音やナレーションの提供などもされていたのだそうです。(社長)まあ、とりあえずパソコンが使えて音楽の仕事もできそうなので、パソコン教室のインストラクター見習い兼、企画営業(社歌や宣伝用ビデオ他の企画営業担当)兼、ビデオ制作関連の技術者?として、アルバイト採用しましょう! ( ・∀・)b OK!...と、その様な経緯で 私は (株)ビジネスサポート と(株)A&K のスタッフとして各ゲームメーカーさんに、ユニット「Be-2project」のデモテープを送付し、それを聞いていただくチャンスを得る事ができたのでした。で、今回は以下3曲(3ショット?)を収録致しました。1:ROUND-32:ROUND-43:LAST BATTLEそして...【回想シーン その3:(その2)↓の続き】https://ch.nicovideo.jp/Akibappara-TV/blomaga/ar2070263(Oさん)しつこいようですがお見積もりは郵送していただいたこの単価表の値段でいいんですよね?(湯浅)ノープロブレム!もちのロン!です(←死語w)(Oさん)実は、うちのサウンドスタッフ(効果音担当者さん)だけでは手が回らないので『この譜面』を使って、ゲーム中に使う 『【効果音】を追加で』作ってほしいんですよ
譜面を見るとメガドライブ版ゴールデンアックス(内蔵音源)の譜面らしいのだがテンポや楽器の指定が無いし、よく見ると「ドラム譜」とか「ヘ音記号」の五線がない...----------ここから【回想シーンその3】PCエンジンデビュー(本編2.)----------そして...以下の内容が、私(湯浅)の『前任者』さんが作成し...(株)ビジネスサポート『オーナー社長(地主さん)』が、日本テレネットの「Oさん」宛に郵送した見積書の元となる 『伝説の▲単価表』 (←あえての黒上向き矢印!).....だったのです。 ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ☆効果音・ナレーション 単価☆※フェードイン・フェードアウト・ ループ処理込み \(^o^)/
1.(30秒以下)¥ 5,000-2.(31秒~60秒以下)¥7,500-3.(61秒~120秒以下)¥10,000-4.(※120秒を超える場合は応相談)
...とまあ、この単価表のお話が今回3話目となる 『黒子の音源』シリーズ「GOLDEN AXE」の開発秘話だったりするわけですが...前任者の方は学校の卒業アルバムや結婚披露宴のビデオを専門に作っている会社の方だったそうで、効果音やナレーションのストックをいつでも利用できる環境にあったのだそうです。また、アルバイト採用されたばかりの私は当然のことながら単価・見積・請求・経理に関わる権限を持っておらず...結果、オーナー社長さんの作った見積書がそのままテレネット「Oさん」に郵送されていた...という「地主さん企業あるある?」...みたいなお話だったりするわけです。そんなこんなで、これが私の「PCエンジンデビュー(本編2.)」なのでございます。
(次回 Ver.4 に続く)皆様、最後までご視聴いただきどうもありがとうございました。因みに、今バックで流れている曲は「ときめいて・ルージュ」という曲で、こちらのチャンネルにも掲載されてますのでよろしければ私の歌声も聞いてみて下さいね。それでは、また!(^0^)/
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