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【第299号】オタクの絶滅とセーラームーン
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【第299号】オタクの絶滅とセーラームーン

2020-07-20 07:00
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    山田玲司のヤングサンデー 第299号 2020/7/20

    オタクの絶滅とセーラームーン

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    今回解説した「劇場版セーラームーンR」は、一言で言うと「女の子よ孤独な僕を助けてくれ」という映画だった。


    放送で解説した通り、天才監督幾原邦彦の初監督作品「セーラームーンR」は、監督自身の内面をあからさまにさらけ出した作品になっていた。


    作中ではセーラームーンが「白馬の王子が助けてくれる」という、それまでの世代が信じていた「夢」を女たちは前向きに追い越していく。


    敵の孤独な宇宙人「フィオレ」は、そんなセーラームーンに魂を救済される。


    劇場版「セーラームーンR」はそんな物語だ。


    フィオレは「孤独だった幾原邦彦少年」であり、当時すでに沢山いた「愛に飢えた孤独な男子たち」の象徴(碇シンジ)でもある。


    これは「王子の敗北」でもあるし「女たちの時代の始まり」でもあるし、その先には、はじめから男に期待しない「アナと雪の女王」の時代が待っている。



    【見捨てられる男たち】


    時系列で言えば、このタイミングで女たちは男を見捨てているように見える。

    本作ではまだ「男を救ってくれる」セーラームーンだけど、その後の「エヴァ」ではヒロインたちは男を見捨てていく。


    そう思うと、碇シンジの「僕を愛して欲しい」みたいな絶叫は、両親に対する思いと同時に、あの時「女たち」に見捨てられた男たちの絶叫でもあるわけだ。


    TV版エヴァの最後に「おめでとう」と言われるシンジは「おめでとう、あなたは女の支配から自由になったのよ」という意味にも取れるし、それは同時に「これからは一人で生きていくのよ」と言われているようにも聞こえる。



    「これからもあなたは『フィオレ』よ」じゃないか・・


    当時の若者は「切れる17才」と呼ばれた「ロスジェネ」初期の世代。


    エヴァンゲリオンのラストで真っ白になっていく「シンジの世界」は「女のいない世界」の始まりを表しているのか・・・



    ・・・・なんだこれ、あまりに辛すぎる・・・




    【俺たちって何だ?】


    「オタク第1世代」の作った「セーラームーン」と「エヴァンゲリオン」は、団塊世代的なやり方で強烈な「自己否定」「自分ツッコミ」を試みていたわけだ。


    「月野うさぎって何だ?」「セーラー戦士って何だ?」の先には当然「タキシード仮面って何だ?」になり、最後には当然「俺たちって何だ?」となる。


    イクニ、庵野のオタク第1世代が出した結論は「俺たちダメじゃん」だった。


    そして「王子になれない俺たち」はみんな「フィオレ」になって宇宙を彷徨う事になる。


    そんな結論がこの2つのアニメには刻まれていたのだ。


    セーラームーンではまだかろうじて「なさけない男」を彼女たちは救ってくれるけど、その後「アスカ」は「気持ち悪い」と少年を見限る・・・


    「そういうもんですよ」と、庵野監督は言っている。


    なんだか当時の男の子達が気の毒で仕方ない。




    【オタク・イズ・デッド】


    最近なんとなく「岡田斗司夫伝説のイベント」の動画を観た。


    2006年に行われた「オタク・イズ・デッド」というそのイベントは、岡田さんが宣言した「オタクの死」についてのトークイベントで、彼はそこで「オタクの葬式」をしたという。

     
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