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山田玲司のヤングサンデー 第313号 2020/10/26

深夜特急はまだ走ってる

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まいったまいった。


ジンマシン。


しかもマンセイジンマシンというやつらしい。

マンセーなジンマシン。

なんかすごいメカみたい。

神マシン。

あるいは万生人・真芯

梁山泊にいそう。

とにかくマンセーだわ。


原因は不明。

薬を飲み続けながら付き合ってくしかないらしい。

何かのアレルギーでもなく、ストレスが原因とかでもなく、本当によくわからない。


「なぜ」を問うてもしょうがない。

「どうするか」を考えるしかない。


これ、最近のテーマ。


それでもなんとなく理由をつけて納得しないと進めなかったりする人もいる。

人には物語が必要だ。

少なくとも俺は。

そこでこう考えることにした。


旅ができないからだ、と。


コロナで国内も海外にも軽々しく行けなくなったことが、無言のストレスとなって肌に表れたのではないか。

そうだ、きっとそうに違いない。


と言ってもいつも旅してるわけでもないし、海外なんて四年に一回くらいしか行かない。

それでも“いつでもすべてを捨てて旅に出れる”という「可能性」を封じられたことが、無意識に苦しかったんじゃないかな。知らんけど。


とにかく、理由を考えなくなった代わりに答えをつくることにしてる。


なぜ俺たちは生きているんだろうとか、なぜあの子とは上手くいかなかったんだろうとか、なぜあの人は死んでしまったんだろうかとか、そういう問いは、なんていうか、飽きたんだろうな。


思考停止と言えばそうかもしれない。

でも同時に、別のことは考えるというか、感じてる。


こないだ、竹内結子さんが亡くなった。

自殺…らしい。

その死の理由にさして興味はないけど、実は昔、竹内結子に似た女の子と付き合ってたからなんか、不思議な気分なのです。

あの子は元気にしてるかしらと、竹内結子を見るたびに想ったりしたからさ。

なんとも言えない侘しさを感じるの。

竹内結子には会ったこともないのにね。


そんな風に、誰かに似てるから全く面識なくても近い気がする人って、けっこういる。

名前が同じだからなんか近い気がするとか、そういうのもある。

俺の場合「奥野」って苗字は中々いないから、「奥野」って人をニュースとかで見るたびに無条件に応援してしまう。

全国の俺じゃない奥野さん、どこかで会ったら仲良くしてね。


ところでそんな奥野氏のひとりも、こないだ39歳になった。

39歳だからって、何が変わるわけでもないんだけど、来年で40かとはやっぱり、想うよね。


なぜ人は歳を取るのか。

なぜ時は戻らないのか。


30になった時はそんなことも考えた気がしないでもないけど、今はもう問いかけもしない自分がいる。

そのかわりに自分の変化には気がついた。