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山田玲司のヤングサンデー 第372号 2021/12/20

目を閉じて生きられるか?

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今週のヤンサンは久しぶりのスタジオ放送だった。

リモートでもある程度のグルーヴが出せるようになったものの、やはり対面で「場」を作っての放送はいい。


内容は「2021年はどんな年だったのか?」という恒例の年間総括回。

記憶に残ったコンテンツの話から個人的な出来事までフリートークで中々に盛り上がったと思う。


おっくんの「『ここではないどこか』など無い!」「行くところはもうないんや!」「造影剤が熱くて驚いた」などの話も中々に面白いし。しみちゃんの「美容業界が変わってきた」などの話も面白かった。


そして僕は「五条悟」の話をした。



【目隠しができるか?】


今年は特に「報道」が酷い事になったと思う。

何年も前から感じてはいたけれどもはや「政府広報」としか思えない様な放送が「報道」の顔をして流れている。


報道バラエティやワイドショーなどは更に酷く、海外で話題になっている重大なニュースや昔なら政権が吹き飛ぶような政治スキャンダルも取り上げられない。


今更書くまでもないけれど、多くの報道が明らかに「一部の人達」に都合のいい報道になっている。


かつては「ニュースを見ている人」が情報強者であり、自身の行動を優位に進められる、とされていたが今はそうではない。


特にテレビ、新聞、雑誌などの老舗メディアの情報を浴びている人達は「誰かにとって都合のいい情報」を信じている。


いくつもの言葉がいつの間にか「タブー」のようになった。

「原発事故の責任問題」は曖昧なまま「放射能」や「被爆」という言葉がマスコミから消えた。


何が正しくて何が「フェイク」なのかがわからない。


「報道」に目を塞がれて何も見えなくなっていく。

そんな2021年だったと僕は思う。



「五条悟」は呪術廻戦に出てくる人気キャラクターだ。


目隠しをしているのに周りが見えているという恐ろしい能力の持ち主で、僕はこのキャラクターの造形を見た瞬間「これぞ現代社会を生き抜く生き方だ」と思ったのを覚えている。


みんな大好きブルース・リーは「考えるな、感じろ」と言ったけれど、五条の風体は「目で見るな、感じろ」と言っている。



【そんなの無理?】


「いやいや、目を塞いだら生きられませんよ」と言う人もいると思う。


これを放送中に言えなかったので書いておきたい。